読みたい本があるときは、読む日時をスケジュール帳に書き込み、その時間は 《本との先約》 があるからとブロックすることで、確実に読書時間を確保することができる (大変な状況のなかでの暮らしのヒント)

本との先約

今日紹介するのは、《本との先約》です。


日々やることがたくさんあり、遠隔会議やオンライン授業など、いろいろな予定が立て込んでいます。

バタバタと忙しい日々を送っていると、自分のことはどうしても後回しになりがちです。

たとえば、読みたい本や読まなければならない本があるときに、空き時間に読もうと思っていても、そんな「空き時間」はいつまで経ってもやって来ません

そうやって、自分ひとりでやることの時間は先送りになってしまうのです。

普段なら、電車の中で読んでいたと言う人も、在宅勤務やオンライン授業になって通勤・通学しなくなったため読書時間が減ったという人も多いでしょう。

それでは、いったい、どうしたらよいのでしょうか?

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そういうときには、自分ひとりでやることも、一つの予定として、しっかりとスケジュールに組み込むようにします

具体的に言うと、「この日の何時から何時までは本を読む時間」と決め、スケジュール帳に書き込むのです。

他の人との予定だけをスケジュール帳に書き込んでいると、空き時間はどんどん埋まってしまい、自分ひとりでやることの時間は確保できなくなってしまうのです。

だから、その時間が重要なものであるなら、他の人との予定と同じプライオリティ(優先順位)で、自分ひとりでやることの予定を位置付けるようにします。

その本を読むことが自分にとって大切なのであれば、本を読む時間を重要な予定として尊重して扱うようにするのです。

それは、何月何日という特定の日時でも構いませんし、毎日寝る前や、朝起きてからご飯を食べるまで、などでも構いません。

そして、その時間に他の予定が入りそうになったら、《本との先約があるということで、「ごめん、ちょっとその日のその時間は、予定が……。代わりに、〇日の△日は?」と、はっきり言うことができます。

もちろん、「ちょっと調整して、また連絡するね」といって、他の近い時に移動できるかどうかを、手帳とにらめっこして確かめるという、柔軟性を持つこともできます。

「自分のことは空き時間に」という発想をやめて、重要なのであれば、自分ひとりでやることもきちんと予定として計画しておく。

そのことが、自分の時間を確保するためのコツなのです。

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そうすると、自分ひとりでやることの時間も、確実に確保することができるようになります。

それは、自分の仕事や活動のクオリティを高めることにつながるかもしれません。

そして、精神衛生上もとてもよいでしょう。

その《本との先約》の予定を入れたことで、他の人との予定が入れられないのであれば、それは、そのような無理な状況自体を見直すべきなのかもしれません。

思考・想像の糧を得たり、創造的な刺激を受けたり、考えを深めたりする時間は、とても大切です。

そうであるならば、暮らしのなかでのそのプライオリティを上げることは、不可欠なはずです。

このように、自分ひとりでやることの時間を確保することは、自分自身との約束を果たすことです。

他者との時間だけでなく、自分自身との時間も大切にしましょう。

本との先約

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今回の《本との先約》は、「Life with Reading - 読書の秘訣:創造的読書のパターン・ランゲージ」に収録されている、読書のコツです。

本が苦手な人は、なかなか、本を読むということに辿りつきません。

本が大好きな人でも、本を読む時間を取るのに苦労します。

その結果、「積読」の山や、以前紹介した《自分の本棚に、読みたい本が増えていきます。

どうしたら、本を読む時間を確保できるのでしょうか?

これは、多くの人が抱える悩みなのです。

この《本との先約》は、そのような悩みに答えるコツなのです。


読書は、本との対話です。

それは、遠く離れた著者との対話といってもよいかもしれません。

その意味では、読書は他の予定と同様に、自分だけの予定というよりは、他者との予定ということもできるでしょう。

しかも、自分にとって本当に重要なのであれば、《本との先約》こそ「本当の先約」と言うべきでしょう。

さて、今週は、どの本を読むことにしますか?


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