英検は知ってるけど、TOEICを知らない学生・保護者様・教育業界の方へ

高校生までの間に主流として学習をしてきた英語検定ですが、大学生からはTOEICを多く受検するようになります。TOEICとは、英語検定と違いビジネスシーンの中での問題が多く出てくるテストで、リスニング・リーディングそれぞれ100問ずつ、合計スコア990点で構成されています。大学生の先生たちは就職活動や、大学の英語のグループ分けなどに利用されています。また、大学院に入るために基準点を設けている大学もあり、英語を専攻しない学生にとっても欠かせないものとなっています。今回は私が個人的に実感した英語検定とTOEICの共通点や子供達に伝えて欲しいポイントをまとめてみました。ぜひTOEICを勉強されたことがない方はご参考にしてください!

・文法に対する違いについて
英語検定は、準2級、2級になると単語をどれだけ知っていて、文脈に近いものを選べるかがポイントになっています。そのため、準2級以降の学習で文法をしっかり教えるという時間はかなり少なくなっていたかと思います。しかしTOEICは、文法をかなり使います。特に品詞の区別の問題はとても多く、高得点を獲得するには間違えられない問題としてよく挙げられます。例えば、形容詞・副詞の区別、また前置詞・接続詞の区別はとてもよく出題されます。これらの単元に対する苦手意識はなるべく早く拭いされるように学習を進めるといいと思います。

・読解・リスニングについて
まず、TOEICはメモをすることが禁止されています。また、書き込みをすることも禁止です。そのため、長文読解の品詞分解などは頭の中で全て行わなければいけません。また、文量も多いので、何度も読み直しをしていては終わりません。(英検2級の読解問題を1題4分くらいのペースで解いてギリギリ終わるくらいです)
次に、これは驚かれるかも知れませんが、リスニングと長文読解の解き方が全く同じです。『流れてくる問題文、書いてある文章を全て理解してから問題を解く』これだけです。
先読みをして、分かったタイミングで答えても良いように思うかも知れませんが、前後の内容を総括して答える必要があるものが増えるため、英検の様に先読みをして解く方法では点数はあまり伸びません。なので、ひたすら1回読んだ時の理解度を上げていく『精読』がとても大事になります。

解いた問題を反復する、繰り返し同じ問題を解くといった作業がとても点数向上のポイントになると思います。先のことを少し知って、まだ高校生の学生は勉強に対する視点が少しでも変化してくれたら嬉しいです