シンプルライフ1〜5日目

所持品ほぼ0からスタート、一日ひとつものを取り出す生活をはじめました。

1日目：フェイスタオル

1つ目のアイテムはフェイスタオル。わたしは髪が肩甲骨くらいまで長い。シャワーを浴びたあと、髪を絞ってどうにかタオルなしで乗り切ろうと思ったけど、無理。一生水が垂れてくる。1セットしかない服もびしょ濡れになる。風邪ひく。と思って選んだ。
まだわたしはフェイスタオルしか使えないんだと思うと、当たり前だった「顔を拭けること」に、今までにない喜びを感じた。

今日何を選ぶか、明日は、明後日はとずっと頭の中で考えていた一日だった。

2日目：せっけん

シンプルライフ開始前に買ってあったせっけんを開封した

次の日に備えて（何をするかは3日目を参照）、シャンプーと迷って結局せっけんを選んだ。体を清潔に保つアイテムが必要で、100分の1個は貴重だから、ひとつで複数箇所洗えるものがよかった。わたしの感覚では、シャンプーで体を洗うのは抵抗があるけれど、せっけんでなら頭も洗えそう。

しかし「からだ用」なので髪と頭皮が心配。髪のさらさらは一旦諦める。体の皮膚と頭皮ってどっちが強いんだろうか。

浴室の隅に佇むせっけんをこの目で見たときは侘しいと思ったけれど、写真を改めて見るとたくましく見える。文字通り何もない浴室で、ほこりや汚れからわたしの皮膚を守ろうと立ち上がってくれている感じ。

3日目：トレーニングウェア

上下asics

週に一回パーソナルトレーニングに通っている。私が通っているところではウェアのレンタルがないから、この日はトレーニングウェアをゲットした。トレーナーさんの近くで動いても不快な匂いをさせないように、という意図で2日目はせっけんを選んだ。

シンプルライフを始める前は、パジャマ、部屋着、外に着ていく服を分けていた。だからか、外に着ていく服をシャワーの後にも着るのが落ち着かなかった。もう寝るしかすることがないのに、強制的に外用モードオンされる感じ。気持ち(中身)と衣(ころも)がズレている感じ。だから、服のバリエーションが増えたのが予想以上に嬉しい。

3日目はトレーニングウェアと前日から決めていたので、朝目が覚めたとき「やっとニットとデニム(初期装備)以外の服を着られる！」と意気揚々と起き上がってすぐ着替えた。朝に楽しみを用意するとすんなり起きられる、って本当だったんだな。

4日目：白色ワセリン

サンホワイト

暖房による乾燥のせいか、引っ越してから毎晩すねがかゆくなる。かゆみで夜中に目が覚めるし、昨晩はついに掻きすぎて出血した。保湿で緩和されてほしい。

サンホワイトの最強ポイントは、顔や唇にも使えること。唇も乾燥して皮がめくれていた。気になるから皮をむいてしまう、むいてしまうからまた皮がめくれる、むかなければいいのにむいてしまう自分の意思の弱さに落ち込む。唇の皮めくれは自己肯定感の低下を招く。一日1アイテムしか取り出せないから、ワセリンにかける期待が大きい。頼んだサンホワイト。

5日目：トートバッグ

3年くらい前、カウニステでお買い物をしたときにもらった

3日目に、バッグっていらないかも、と思った。コートのポケットに家の鍵、クレジットカード、スマホだけ入れて、手には水の入ったペットボトルだけ持ってトレーニングに行った。バッグもお財布も(マフラーも歯磨き粉も箸もテーブルもetc)ない。それでもわたしは都心を歩ける。とても身軽で気分が良かった。

仕事用のパソコンと唇保湿用のサンホワイト

それなのになぜトートバッグを選んだかというと、この日は出社日で、パソコンを持っていく必要があったから。素手で持っていきたかったけど、万が一どこかに置き忘れたり盗まれたりしたら切腹だし、何より落として壊れるのが怖い。

気づいたこと

この5日間のアイテムを選んだ理由は、「困ったことが起きた／起きるから」「外出するから」のどちらかだった。前者はフェイスタオルと白色ワセリン、後者はせっけん、トートバッグ、トレーニングウェア。
（トレーニングウェアだけは少し違う。まったく運動の習慣がなかったわたしがパーソナルトレーニングに通いはじめて3ヶ月、体はもちろんだけど心が、運動の効用を実感している。でも、運動なら家でも、専用の服ではなくても、しようと思えばできるから後者に入れた。）
後者に関しては、自分が心から必要としてとか欲してというよりも、自分以外の人に不快な思いをさせないようにとか、社会に生きる人間として必要だよね…という思考回路で選んだ。

わたしは、必要以上に他の人の視線を気にしすぎてしまう性格をしている。社会と接続するとき、ある程度は自分以外の人間への心配りが必要だと思う。わたしはその「程度」を高く設定しすぎる。「こうあらねばならない」「この人はどうしてこうあってくれないのか」で自分を苦しめている。

5日間を振り返ってみて、5分の3が自分＜社会のためのアイテムだと気づいたとき、わたしは他人軸で生きているんだなと思った。いや、せっけんは最低限の「程度」に含まれるのかな。

何が言いたいかというと、6日目からはもう少し自分軸でアイテムを選んでいきたいと思いました。他人にどう思われるとか関係なく、自分が心から必要とか、心が欲したとか、そういうアイテム。最低限の「程度」とバランスをとりながら選びたい。