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シャニマスイベコミュ感想、ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス

※ネタバレ注意
※ただの感想

 ※注意※
 上記にも同じ内容はありますが、今回特に考察だとかそういった要素はございません!心底からただの感想です。まぁ普段からそんなもんですが。

章タイトル好きすぎ

 最高すぎんか?????以下に引用します。

OP  はじまり、それからまどろみ
1話 あしたが、まだ永遠だったころ
2話 おとなは、預言者の顔をする
3話 となりに、地球の裏側
4話 だいすき、本当に大好きだったよ
5話 じかんよ、おまえは
6話 きのうが、永遠になった
EP  響き渡れ、どこまでも

アイドルマスターシャイニーカラーズ

 この時点で優勝~~~~~って感じなんですよね。最終章を除いて、「ひらがな四文字、文章」という形になってます。
 どうしてそういう形を取ったのか?の明確な回答はないですが、冒頭から繰り返される印象的な三人の会話(しかもこれ5thの時も引用されてました(よね?)アーカイブが終わった後かつ円盤発売前でもオタクの記憶力を揺さぶってくるなぁシャニマス。)で、どこかふわふわした口調をしためぐる→お泊り会で眠る前なんでしょうね、赤ちゃんじゃん……かわいいね……、を少し意識しているのかな?とも。
 最終章の「響き渡れ」はやっぱり『スマイルシンフォニア』を想起させますよね。イルミネコミュって明確にではないですがどこか楽曲とリンクしている印象があって、共に存在できる喜びを歌い上げてるこの曲とリンクするにあたって、逆に寂しさを描くことになったのかなとも。
 コミュ内容からすると実は『星が流れて』の方が強くリンクがあるというか、時の流れと変わっていくものへの祈りですから、これライブで聞いたらまたコミュ思い出して泣いちゃうな俺は…………。

奇跡は起こらない、軌跡が残っていく

 私がイルミネのコミュで滅茶苦茶大好きなのがこの”都合の良すぎる奇跡は起こらない”ことなんですよね。ある程度作劇に必要な小さな奇跡や展開はあっても、なにもかもが解決してハッピーエンドになるような、都合の良い展開は決して訪れない。はこぶものたちもそうでした。

 初期イルミネの現場に足しげく通い、ファンレターも熱心に書いていたポニーテールの卓球部モブファン学生ちゃんの描写にその描写が深く刺さってきます。人にもよるとは思いますが、昔好きだったものを何十年も好きでい続けることは、実はとても難しいことであるということは、我々読者にとって悲しいことになじみ深いものです。
 なにか特別な喧嘩をした訳でもなく、失望して去るような大きな事件があった訳でもなく、潮が引いていくように足が遠のいていく。これも人によるでしょうが、学生時代の友人の何人と連絡が取れるでしょうか?私は一切学生時代の友人で連絡が取れる相手はいません。ウックルシイ……
 『小さな夜のトロイメライ』や『ハロー・ワールド』やめぐるのLPでもくり返し描かれてきた、学生時代に感じるような今の人間関係が永遠であるような感覚は、大人からすれば薄く弱くて、だからこそ眩しく見えるような関係性ですよね。
 都合の良い奇跡でハッピーエンドにするなら、卓モブ(卓球部モブファン学生ちゃんを今後こう略します)ちゃんは友人と再度連絡を取って、やっぱり大好きだと情熱を取り戻し、イルミネの現場に二人でやってきて終わり、となるでしょう。でもそうはならない、そうはならないんだよなぁ……。
 ただ、悲しいね……で終わるのではなくて、フォローもちゃんと入っています。ふと楽曲を訊き返した時に思い出す大好きだと言う気持ち、分かりにくい所だと『親は昔の曲をずっと流す』という卓モブ友人の愚痴でしょうか。忘れられる一方ではない、ずっと愛し続ける人もいる。

 過去を回想して、あの頃のイルミネ、を思い返す展開は皆さまご存じ超名作コミュでもある『銀曜日』も想起させますよね。そういう意味で奇跡は起こらないが軌跡が残っていくという描写が秀逸だなぁと思います。
 「あしたが、まだ永遠だったころ」と「きのうが、永遠になった」の対比がすっごい、すっごい、すごい。あの頃はまだイルミネとしては何もなかったからこそ、未来はなにも見えない永遠の彼方にあったけれど、今は過去も変わらずに輝き続ける永遠のものになっているんだよ、それは今一緒にいない人にとっても、ふと掘り返すことが出来るヒカリなんだよ、というのが、ある意味で強い言葉を使いますが、見限った人にも優しいイルミネだなぁと思います。

永遠も絶対もなくても

 イルミネって本当に多分他ユニットメインで追ってるシャニPから見ても、いつもふわふわしてイチャイチャしてかわいいね~~っていう感じのユニットだと思うんですけども、実際そう、かわいいね~~なんですけど。
今回明確にシャニPがそうモノローグしましたが『永遠なんて存在しない』『絶対なんて保証はない』こともちゃんと分かってる子たちなんですよね。
 くぅ~~~~~~~~~~泣、イルミネとしての5thというのが裏のテーマだろうなぁと思う中で、絶対に一生一緒にいてくれ~~とこっちも願ってるしイルミネの三人もそう感じていると信じてるけれども!
 いや無理だわ、一生一緒にいてくれやイルミネ……。

変わっていくもの、変わらないもの

 変化を恐れる気持ち、ってアニマスからずーーーーっとアイマスが描いてきて、シャニマスでもアルストでもう既に触れたテーマだったりします。でもあえてここで繰り返し描いてきた、ってのはまぁ狙ってるなとは思います。
・イルミネとしての5thライブテーマを描くということ(永遠の否定)
・5th以降に発信されていく変化していくものの肯定
・去っていく人々を忘れないこと
この三つは多分意識してるだろうなぁと。
 どう足掻いても時の流れと共に人は変化していくよ、それによって道を違える時も来るよ、それでも永遠を諦めないよ、というメッセージだと受け止めます。シャニマス、永遠になれ。

……ということで感想でした!考察する部分ないと〆が分かんないね。しくしく泣きながら「シャニマスよ永遠に」という気持ちになった。とても良いコミュでした!読んでなかったら読んでね!


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