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急成長のアフリカTech Hub、なんと600拠点超え! (By ICT for Development.JP)

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Original article: ICT for Development.JP
23 December, 2019 by Kanot

こんにちは、Kanot(狩野)です。2019年はTICADもあり、アフリカのICT関連の話題が多く取り上げられました。先日、アフリカのスタートアップに関する記事を書きましたが、それと関連し、今回はアフリカのテック・ハブ、イノベーション・ハブについて書いてみます。

まず、Tech Hubとは、主にスタートアップや大学などの拠点として起業家・ビジネス支援をする施設のことで、Tech Hub、Innovation Hub、Incubation Centerなど、色々な呼び方がされています。Hubの大半は民間が運営しているもので、公営のTech Hubはわずか数パーセントです。

民営のTech Hubだと代表例はケニアのiHub、公営のTech Hubだと代表例はルワンダのkLabなどが挙げられるかと思います。両者とも、起業家のネットワーク拠点、助言を得る場所、出資者との接点、などといった役割があり、精力的に活動をしています。

私が2017年に3ヶ月、研究員としてお世話になったkLabもこの写真の通り、結構オシャレな場所です。

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そんなアフリカのTech Hubですが、なんと2019年には618拠点という驚異的な規模に成長していることがわかりました(参照:GSMAのレポート)。その成長率、なんと前年比40%増です(2018年は442拠点)。詳しくは以下の図を見ていただくとわかりますが、トップ5は以下の国です。

ナイジェリア:85拠点
南アフリカ:80拠点
エジプト:56拠点
ケニア:48拠点
モロッコ:31拠点

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レポートでは、注目すべき点として以下の点が挙げられていました。

・4強はナイジェリア、南アフリカ、エジプト、ケニア
 ナイジェリア・南アの2強は変わらず。ケニアは東アフリカの拠点に、そしてエジプトはアラブ地域を繋ぐハブに。
・カイロからカサブランカへ
 エジプトからモロッコまでの北アフリカの成長が著しい
・フランス語圏アフリカはまだ始まったばかり
 これらの西アフリカ地域ではは、まだTech Hubの目立った成長はないが、セネガル、マリ、トーゴで10拠点を超えてくるなど、成長の兆しは見えてきている。

詳しいレポートの内容はこちらのページをご覧ください。


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※ICT for Development.JPは、一般社団法人 ICT for Development が運営する、IT技術を活用した経済開発(Digital DevelopmentやICT4Dと呼ばれています) に関する世界中のニュースやプロジェクトを日本語で発信しているメディアです。主にテクノロジー、国際協力、国際開発などの情報を発信しています。(提携先としてi&i Impactが転載している記事以外を読みたい方は上記バナーから。)

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