朝、窓を開けるとセミたちが すでに活動を始めていた。 「おはよう」 まるでそう言っているみたいに。 今日は街のお祭りの日。 いつもより気分が良いのはそのせいだろう。 夜になり会場に向かうと 太鼓の音や笛の音が聞こえてきた。 小さい頃から母と父と見てきた景色。 ずっと変わらないでほしいと願う。
古いビルの2階。 木製の扉を開けると珈琲の匂いがした。 窓際の1番奥の席。 「いらっしゃいませ。ご注文は?」と 優しい声がした。 小さい声で「アイスティーストレートで」。 店員さんは頷くとすぐに席に持ってきてくれた。 「ごゆっくり。」 店内は常連さんで賑わっていた。 新聞を読んでる人 本を読んでる人 ママさん(オーナーさん)とお話ししてる人 窓の外を眺めていると 突然声をかけられた。 「お姉ちゃん、ひとり?」 ママさんだった。 「ひとりです。」と答えると
こんばんは。 今日は20年ぶりの友人と会ってきました。 彼女は保育園の友だちで 小学校に入る前に転校した。 幼かった私たちは きっと大人になって再会するとは思わないだろう。 ある日、InstagramのDMに一通のメッセージ が送られてきた。 ー○○ちゃんですか?と。 メッセージの主を確認するとなんと20年前に転校したAちゃん(仮)だった。 最初はほんとうにAちゃん?って疑っていたが共通の友人や母との話からAちゃんだと確信した。 そして今日、大人になったAちゃんに会っ
仕事中にふと窓の外を見ると 空が段々と暗くなってきた。 「ひと雨降りそう…」 そう思うと同時に土砂降りの雨が降り出した。 「さっきまで晴れてたのにね。」とみんなで話しながら仕事に戻った。 仕事が終わる時間になり「お疲れ様でした。」と 声をかけ外に出た。 晴れていた。 あんなに雨が降っていたのに。 雨上がりのじわっとした空気と ジリジリとした暑さ、雨の匂い。 あぁ、今年も夏が来たな。 そう思わずにはいられなかった。
はじめまして。 結(ゆめ)と申します。 前の投稿は楽しんでいただけたでしょうか? 考えていることを文章にするのはとても難しいですね。 私は瀬戸内海が見える小さな街に住んでいます。 ここには私の暮らしのエッセイを残そうと思っています。(予定) どうぞよろしくお願いします☺︎
いつもより早く起きると すでに父が起きていた。 行くか? とひとこと私に声をかけた。 私は頷くと父と軽トラックに乗り まだ薄暗い田舎道を走った。 目的地に着いた。 海だ。 軽トラックに積んでいた荷物を下ろし 朝ごはんの準備をする。 コーヒーを淹れ、父と他愛もない話をする。 仕事のこと、友だちのこと、今好きなこと。 この時間が私のお気に入り。 これが私の日曜日の楽しみ。