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20210617 洛西・乙訓

こんにちは。旅行14日目、京都10日目です。

いよいよ本日で旅行があと2日となってしまいましたが、昨日は特に何もせず。前日に3万歩歩いたことがやはりたたったのでしょうか、永遠に部屋で寝ていました。京都発祥である餃子の王将に行ったのでギリギリ京都ポイントは獲得しています。

そんなわけで今日は有意義に過ごそうと朝から動き出しました。洛西・乙訓方面へ向かいます。洛西は「らくさい」。京都に来ることを上洛と言うように「洛」は京都を指しますので、洛西は京都の西のことを指します。桂離宮のある桂や洛西ニュータウンなどが有名でしょうか。乙訓は「おとくに」。だいたい向日市・長岡京市・大山崎町を指します。どちらもあまり観光では来ない地域かもしれませんが、楽しんでいきましょう。

京都駅からJR京都線に乗り、15分ほど。桂川駅に到着しました。

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桂川は2008年に開業したJR京都線で一番新しい駅で、駅前にはイオンモール京都桂川があります。

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普通に観光しているぶんだとあまりわかりませんが、京都はけっこうイオンモールが多く、京都駅の南にあるイオンモールKYOTO、西院駅の近くにあるイオンモール京都五条、南に離れますがイオンモール久御山などがあります。東京だと都心部からかなり離れないと(臨海部は除く)大きなイオンがないので不思議な感覚です。

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10分ほど歩いて、阪急洛西口駅にやってきました。こちらも2003年に開業と新しい駅です。JR桂川駅とともに、これから向かう洛西ニュータウンの新たな玄関口となっています。阪急は今回の旅行で今まで一度も乗っていません。梅田から来た阪急京都線は京都では四条通りの地下を通って京都河原町駅に向かうので、京都駅を中心に動く観光客にとってはあまり馴染みのない路線といえるでしょう。嵐山に行くとしても嵐電乗っちゃうし。

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ここに来たのはレンタサイクルを借りるため。今日は駅から離れたところも多いので、自転車で移動します。阪急は住宅開発と商業開発を同時に行い沿線の付加価値を高める鉄道会社としてパイオニア的存在ですが、レンタサイクルもやっていて流石と言ったところ。電動自転車を1日420円で借りられるのはかなり安い。

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旅先で自転車に乗るのはなかなか楽しいです。

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まずは朝ごはん。駅の西にしばらく行ったところにあるハヤシベーカリーさんでパンを購入。名前も普通だし、と思っていたのですがきれいな店内で、凝ったパンも多く、そして安い。買ったのはじゃがいもとベーコンの中華風パン、紅茶スコーン、くるみのクロッカン。中華風とは、と思いましたが餃子の餡みたいなのがパンに乗っているというインパクト。スコーンもふわふわ、クロッカンも生地もくるみも香り豊かでどれも本当に美味しい。こんな方面なかなか来ないですが、京都に来たらまた来たいくらいの美味しさでした。

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このあたりは向日市物集女という地域です。読み方は「もずめ」。烏丸や西院、太秦など京都はなかなか読みづらい地名が多いですが、物集女はすごい。大阪の百舌鳥(もず、こちらも難読)の人たちが移り住んだことに由来するそうですが、なんでこんな漢字なんだ。ちなみにここ向日市にはもう一つ「鶏冠井」という地名があり、「かいで」と読みます。そもそも向日市は「むこうし」と読みますが、これも若干難しい。

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竹林の中を妙に広い道で抜けていくと…

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たどり着いたのは洛西ニュータウン。かなり大きいニュータウンですが、鉄道は通っていません(地下鉄の延伸計画はあるが、実現の目処は立っていない)。こちらは京都市西京区。洛西口駅も西京区なので、市境が入り組んでいるようです。

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小畑川という川沿いに自転車をとめて先程買ったパンを食べました。かなり自然豊かなニュータウンです。

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自然豊かな洛西ニュータウンですが、なんとここには高島屋があります。ラクセーヌというショッピングセンターの中に入っております。なかなかいい名前ですね、ラクセーヌ。駅はないけど、高島屋があるという。

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ニュータウン特有の「一斉高齢化」がここでも来ているようで、大変懐かしい香りのするショッピングモールでした、ラクセーヌ。人はわりといたけど、ラクセーヌ。洛西ニュータウンの北部には京都市立芸術大学があったりするのですが、数年後に京都駅すぐ近くの崇仁という地区に移転してしまうそうです。

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集合住宅の向かいには竹林、というのがさすが京都と言ったところでしょうか。多摩ニュータウンとかよりも小ぢんまり、そして若干ハイソ(高島屋もあるし)な感じがして、イメージとしては練馬の光が丘に近いかもしれません。

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とはいえはずれの方には一軒家が立ち並ぶゾーンもあります。これはちょっと私の住んでいる八王子に近い雰囲気がある。

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と思ったら急に田園風景になりました。ここ高島屋から自転車で5分ですが…。洛西ニュータウン、知られざる京都のおもしろさを体験しました。

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田園風景から山に近づき、坂を少し登って正法寺にやってきました。真言宗のお寺で、開山は754年、最澄も空海も来たという歴史の深いお寺ですが、建物は新しめ。むしろ、靴を脱いで畳を踏んで庭園を中から眺めるというのは近所の寺に入っていくような感じで親しみが持てました。西井佐代子さんという画家が遺作として残した立派な襖絵も。

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ここは庭園の石が動物に見えるというのが売りらしく、鳥獣の石庭と言われています。ひつじやらふくろうやらぞうやらいるそうですが、一番それっぽいなと思ったのがこちら。

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これはペンギンですわ。

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こちらも新しいものではありますが、色鮮やかな遍照塔も。なんとなく立ち寄っただけではありましたが、なかなか過ごしやすいお寺でした。

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正法寺の向かいにあるのが大原野神社。こちらは784年の長岡京造営に合わせて奈良の春日大社から分霊された神社で、京春日とも言われています。藤原氏や朝廷からの崇拝を受け栄えたものの、応仁の乱後に一時衰退。江戸時代に後水尾天皇が再興し、現代に至ります。

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荘厳な社叢に囲まれた参道を抜けると、朱色が鮮やかな社殿へ。規模はそこまで大きくないものの、まわりののどかな雰囲気も合わせて気持ちの良い空間です。秋にはきれいな紅葉が見られるそう。

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こちらは狛犬ならぬ狛鹿が両脇におります。かわいい。春日大社には神の使いが鹿に乗ってやってきたという社伝がありますので、そこから来ているのでしょう(とはいえ春日大社は狛鹿ではなく狛犬のようですが)。

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一面が睡蓮で覆われた池もあります。当地に神社を移した文徳天皇が奈良の猿沢池(奈良公園の中にある池)を模して作ったという鯉沢の池。

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きれいに咲いております。ときどきチャポンとか言うので魚か蛙かいないかじっくり見ていたのですが、「ミャッ」とか鳴いて何かが水に飛び込む音がしました。こっちが驚きましたが、まさか猫ではないでしょう、たぶん蛙の鳴き声。

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蛙は見つけられませんでしたが、海老はいました。

大原野神社を後にし、善峯寺へ向かいます。

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山に向かっている。正面の山、なかなか急峻です。

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熊も出るらしい。

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電動自転車なのに息を切らしてついた、と思ったら残り1.5km。まじですか。

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山………。

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大変な山を登ってきました(下を見ている)。電動自転車なのに汗だくで、3つしかない電池のゲージも1つ減ってしまいました。自家用車の駐車場まで行くのは諦め、バス停のあるエリアに駐輪しました。ようやく到着…?

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今度は地に足つけて、かなりの山を登っていきます。ただの山道というよりも舗装されている方がなんとなくきつい気がします。

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この坂がまた長い。汗だくですが景色は良い。

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やっと辿り着きました。善峯寺(よしみねでら)です。1029年創建で、天台宗系単立の善峰観音宗本山。歴史書「愚管抄」を表したことで知られる慈円が住まい鎌倉〜室町期には栄えましたが、応仁の乱で荒廃。江戸時代になり綱吉の生母・桂昌院が再興し、現代に至ります。西国三十三所第20番札所。

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なぜ来たかというと、こちらもあじさいです。

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白山あじさい園として、起伏が激しい山肌にあじさいがたくさん植えられています。斜面にへばりつくように花が見えるさまがとても美しく、人工的な花畑とは異なり、あじさいの生命力を活かし自然と調和させた花園はなかなか見もの(もちろん人工的に植えているわけですが)。三室戸寺・藤森神社ではあまり見なかった薄紫色のあじさいが多く、優美な色合い。

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ただ、個人的には京都を一望できる大パノラマに圧倒されました。一昨日もあじさいを見てきて、なおかつ今日はここまで自転車と徒歩で登ってきたというシチュエーションも加味したものでしょうが、とても雄大。奥には当然東山を臨むことができ、山に囲まれた京都の地形とその美しさを改めて感じることができました。

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また、他のあじさいの名所と比べると、あじさい園以外にも境内に点々と植えられているおかげで、お寺の建物と一緒に楽しむことができたのも良い点でした。眺望とあじさいとのコラボレーションも。

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そのほかにも見どころがたくさん。天然記念物に指定されている遊龍の松。全長40mほどにも横に伸びているゴヨウマツで、よくもまあこんなに長く枝を伸ばせるものです。

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花は盛りとばかりに満開に咲き乱れるサツキ。みつばちもたくさん飛んでいました。ピンクどころかマゼンタな花をずっと見ていたら周りの緑が急に鮮やかになってびっくりしました。陰性残像というやつでしょうか、カンカン照りの外で遊んだ後に家に入ると部屋じゅう緑に見える現象と一緒だと思います。

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山の上にありながら境内はかなり(縦にも横にも)広く、最上部には池もあります。

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来るのも参るのもなかなか大変なお寺ではありましたが、大満足でした。急な坂を駆け下りて、自転車に跨ります。

本当はこのあとさらにあじさいで有名な楊谷寺にお参りする予定でしたが、こちらも上り坂が大変そう&電動自転車の電池が心配ということで断念。またきっとあじさいの時期に京都に来ることもあるでしょう。

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自転車に跨ります。この長い長い下り坂を(中略)ブレーキいっぱい握りしめてゆっくりゆっくり下ってく。

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南、大山崎方面へ向かいます。乙訓地域は竹が有名だそうですが、本当に至るところに竹林がある。長岡京市に入りました。

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楊谷寺の代わりと言ってはなんですが、光明寺というお寺に来ました。善峯寺、楊谷寺、光明寺で西山三山として3つ讃えられているらしいのですが、光明寺は山の上ではありません。そのぶん(?)あじさいもないですが。

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光明寺は浄土宗の一派である西山浄土宗の本山として知られており、法然が初めて念仏の教えを説いた地だとか。山門から続く石段がなんとも雄大で、江戸時代に作られた御影堂(本堂)もとても大きなお堂です。

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現在では光明寺は紅葉がきれいなお寺として知られています。青もみじ真っ盛りの6月ですが、きれいな赤い紅葉も生えていました。常に赤色を示すというノムラモミジなる品種でしょうか。紅葉時は見られない緑と赤の色合いも素敵です。

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こちら光明寺の前にあったお店の看板ですが、「臨時休業」が板に書かれているのって珍しくないですか?臨時休業を裏返したらただの「休業」だったりするかもしれません。

お腹も空いたので長岡京市の中心部にお昼ご飯を求めていきます。

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長岡京市という名前ですが、かつて長岡京の中心部があったのは北の向日市となります。ちなみに長岡京はつい数十年前まで幻の都と呼ばれていた都で、1950〜60年代に発掘調査がなされ、比定されるようになりました。なにはともあれ古風な名前を持つ長岡京市ですが、長岡天満宮があることで知られるほか、意外と(?)工業が栄えていて、三菱電機や三菱製紙の工場があったり、村田製作所の本社があったりします。村田製作所といえばCMのイメージですが、もともとは「製作所」という名前のせいで町工場に勤めていると思われてしまう社員のために帰省シーズンの年末年始とお盆を中心にCMを流していたそうです。おもしろい。東京工業大学も帰省シーズンにCMを流せばよいのでは?

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阪急とJRの線路を超えて、坦々つけ麺専門店の風来坊へやってきました。イナイチの通称で有名な国道171号線沿いにあります。結構並んでいましたが、なんかめちゃくちゃ評価が高くて、周りにあんまり他にめぼしいものがなかったので並ぶことに。普段はつけ麺を食べないのですが(つけ麺は陽キャの食べ物だと思っている)、まあ暑いので良いでしょう。

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白虎なる一番オーソドックスな坦々つけ麺をいただきました。スープにナッツの香りが効いていて、肉味噌もチャーシューも美味しい。麺もぷきぷきした歯ごたえがあり美味しい。けど、やはりつけ麺だからか、あんまり惹かれなかったですね。美味しかったけど。

自転車を走らせ、次なる目的地へ向かいます。

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これまた不思議な地名ですね、片泓(かたふけ)。調べても由来などは出てこないマイナー地名。「泓」は水の深いところを意味する漢字だそうですが、日本の地名で使っているところは他にあるのでしょうか。このあたりは他にも「神足(こうたり)」「更ノ町(ふけのまち)」「蓮ヶ糸(はすがいと)」「調子八角(ちょうしはっかく)」など他では聞いたこともないような地名が多く、自転車で走ったからこその発見です。

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大山崎町に入り、阪急大山崎駅とJR山崎駅。ともに京都方面から大阪方面へ向かう際に京都府内最後となる駅です。大山崎町は秀吉と明智光秀が戦った山崎の戦いの古戦場であり、「天下分け目の天王山」の由来でもあります。急峻な地形であることから阪急京都線、JR京都線、東海道新幹線、名神高速道路などがかなり狭い町内に一挙に集まっているのも特徴。また、サントリーの山崎蒸溜所がある(正確には隣の大阪府島本町)ことでも知られ、有名なウイスキーの「山崎」もここが由来。

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しかし、大山崎にはなぜかサントリーではなくアサヒビール大山崎山荘美術館があります。ここが今日の最終目的地。もともとは加賀正太郎という実業家が自ら設計・デザインして建てた山荘だったのですが、その加賀正太郎がニッカウヰスキーの創業に出資をしていたことから、ニッカウヰスキーを併合したアサヒビールがのちにこの山荘を購入し、美術館として現在活用している、といった経緯となります。展示されているものはアサヒビールの創立者である山本爲三郎のコレクションで、二人は友人だったそう。つまり、サントリーは全く何も関係なくただの偶然です。余談ですが、私は加賀正太郎と同じ出身校でした。急に親近感。

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展示は「夢をめぐる 絵画の名品より」という開館25周年記念をやっておりまして、美術館の建築も含めてとてもいい空間でした。写真は撮れませんでしたが、英国風の瀟洒な内装とともにモネやルノワール、ボナール、モディリアーニといった画家の名品や、17〜18世紀のオランダの陶器、民藝運動の立役者による陶器などが展示されており、まことに格調高い空間。

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展示されている作品の数は多くありませんが、ここの美術館のコレクションなので今まで見たことないものだらけ。他の来場客も少なく、かなりじっくり見ることができました。地下の展示室もあり、そちらは安藤忠雄設計。モネの睡蓮のみが並べられています。規模こそ大きくありませんが、余裕のある空間に大作が展示されていて、地中美術館を彷彿とさせる空間でした。

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邸宅を使った美術館というと東京都庭園美術館が思い浮かびますが、さすがに皇族のお住まいと比べてしまうと小ぢんまりとしていて、生活感が感じられます(様式の違いもありますが)。ただ、小さな展示室にドアを開けて入っていくのはまるで本当に邸宅に招かれて「どうぞご自由にご覧になって」と言われているかのようで、なかなか得難い体験をしました。

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入口からドアを開けて入っていく。おじゃまします。

あとは美術作品のみならず、時計やオルゴールなどが置いてあるのも良かった。こういう邸宅を見学したりするといろいろな写真やらガラクタやらが所狭しと並べられていてごちゃ〜っとなっているところもあったりしますが、ここはやはり美術館ということもあり、見せ方がうまい。階段の途中にある時計が好きでした。オルゴールもディスクオルゴールという大きなジュークボックスのような筐体があり、ちょうど展示を見終わったときにワーグナーが流れ始めました。オルゴールの前に行ったら掃除のおばちゃんが演奏される様子を見つめていてよかった。あとは山上にあるということもありテラスからはかなり良い眺めでした。

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作品や建物のみならず、池や芝生、滝まで備えた美しい庭園も見どころ。

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こちらでもゴヨウマツ、そしてハンゲショウ。

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やっぱりあじさい。

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睡蓮の浮く池の上にネムノキがあり、たびたび花が落ちてきては水面に色を添えていました。

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落ちてくる花を頑張って撮った図。

アサヒビール大山崎山荘美術館、本当に良い場所でした。京都からも大阪からもアクセスしやすい場所にあるので、旅行のルートに組み込むことをおすすめします。歩いていくと結構な山ですが、阪急大山崎駅/JR山崎駅から無料のシャトルバスも出ているのでそちらに乗るのもおすすめです。

また、大山崎は美術館だけではありません。先ほど述べたように天王山があって天下分け目の歴史を感じることができるのはもちろんなのですが、千利休が作ったかの有名な妙喜庵待庵や、日本の住宅の理想形を示した昭和モダン建築である聴竹居といった有名な建築もあります。が、どちらも見学するには妙喜庵待庵は一ヶ月以上前に往復はがきで申し込み、聴竹居は日曜日のみということで、今回は行けず。いつかまた来たいですね。

ここからはひたすら自転車に乗って帰ります。今日一日いい日でしたが、帰り道は全体的に微妙だったので、低空飛行で書きます。

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桂川・宇治川・木津川の3つの川が合流して淀川になるエリアに行ってみたのですが、合流地点が見えるわけではなかった。残念。ちなみに鴨川はすでに桂川に合流しています。道路も鉄道も多いので見渡す限り無限に橋があり、橋が好きな人にはたまらないかもしれません。

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淀駅の近くに来たら、千本通りの起点がありました。普通に京都の街中を通るあの千本通りとつながる道ではあるようなのですが、かなり狭い。

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京都市南部、道路が狭すぎるのに車が速すぎて、自転車がけっこうつらいです。工業団地があるのにこの細さですからね。めちゃくちゃ広い(車が超速い)かめちゃくちゃ狭い(車が速い)かのどちらしかなく、かなり道路行政がだめ。ふつうに通学路でしたし。

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かなりこわい見た目の飛び出しガール。拡大したくない。目の光が薄い感じ、肌の色、首のかしげかたはモディリアーニに通ずる部分があります。もう少し顔が長ければ。長岡京周辺は滋賀からは離れていますが、なぜか飛び出し坊やがたくさんいました。

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ぶつぶつ言いながら阪急洛西口駅に戻ってきました。充電はぎりぎり持ちました。

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洛西口は先ほど述べたように洛西ニュータウンの入口ということもあり、新しめな高架下商業施設がありました。チェーン店が殆ど入っていなかったのが阪急のプライドを感じさせます。

朝来たときのようにJR桂川駅まで歩いてもよいのですが、せっかくなので阪急に乗ってどこかで夜ご飯を食べて帰りましょう。

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阪急マルーン。いい色ですね。一色でブランドを表すって冷静にすごい。ランドセルにもなっているらしい

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せっかくなので終点の四条河原町に行ってもよかったのですが、お腹の好みと相談した結果四条烏丸。

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INDIA GATEでマトンビリヤニを食べました。玉子のアチャールを追加。めちゃくちゃうまい。マトンがガツンと来て、いろいろなスパイスがぼわぼわと口の中を踊ります。スパイス、なにもわからないので解像度を上げたい。最近カレーよりビリヤニのほうが好きです。作りたい。

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CAFE WORLDの新町店なのか、CAFE「WORLD新町」なのか。もしかしたらWORLD通りと新町通りの交差点だったかな。新世界っぽくもあります。

新町通りを南に歩いてホテルに戻ってきました。

最終夜ということで、今までずっと興味はあったけど一歩踏み出していなかったクラフトジンのテイスティングをやることに。私が滞在するTUNE STAY KYOTOは大きく3つのコンテンツがあり、24時間可能な読書、毎晩のショートムービー、そしてクラフトジンのバーがあります。ジンは興味あるのですが、六と粋しか飲んだことない。

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おすすめを聞いたりして、季の美、クリスチャンドルーアン、ヘンドリックスをいただきました。季の美は京都のクラフトジンで、和のボタニカルを贅沢に使っているのが特徴、クリスチャンドルーアンは30種類のりんごが香り高い、ヘンドリックスはバラときゅうりのアロマが効いている、とのこと。美味しいし、楽しい、香りの違いも分かるっちゃ分かるけど、やっぱり分からないなという気にもなり、精進が必要だなという気に。とはいえお酒を知ってうんちくを垂れ流す人間にもなりたくないので(?)、考えものです。

今日はとにかくアサヒビール大山崎山荘美術館が良かった。明日でついに旅行が終わってしまうので、最後まで楽しみたいと思います。地図はもはや作りかけですが疲れたので寝ます。それでは。

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