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自分を生きる~ファミリーコンステレーション愛について~

ファミリーコンステレーション(別名:家族の座。ここでは「ファミコン」と略します)という、心理セラピーを時々で受けつつ(かれこれ出会いからは12年!驚)、自分でもファシリートできるように習っている。

ファミコンは、自分の悩みや取り扱いたいテーマを言って、それに登場する人物の「代理人」を、その場にいる参加者の中から選び、その場にそれぞれの代理人を「配置」するところから始まる。

そうすると、その代理人たちが、実際に起きているその悩みやテーマにまつわる「エネルギー」を自然と感じ取って(人間には本来そういう能力が誰でもある)なんらかの動きが出てくる。それを、ファシリテーターとともに読み解いたり、自分が入ってみたり、などと展開していく、言葉で言われても「・・・」と言うような、でもとてもパワフルな心理セラピーである。

これを受けると、色々な反応が起きるが、一般的には、表面で起きている出来事が、例えば家族の「システム」(ファミコン独特のセオリーがある)に則った「力学」で何かしらの問題が起きているということ、その裏には感情論とかではない遺伝子に組み込まれた「愛」の働きがある、というように見えてきて、自分の捉え方が大きく変わったりする。(そうするともちろん現実も変わってくる)

そして、ただ「今抱えている問題を解決したい」という気持ちから、何度かファミコンをクライアントとしても代理人としても経験していくと、徐々に、この世界や出来事を重層的に、深みをもって捉えていけるようになるところがとても気に入っている。

私たちは、自分の抱えている問題は自分だけが抱えているような気がしたり、他の人はもっと軽くて楽しそうに生きているように見えたりするが、ファミコンの現場を重ねていくことで、わたし自身は、この世界は酸いも甘いもあって、みんな表面上は仕事してたり活躍してたり明るく見えたり可愛くて(w)何の問題もなさそうに見えたりしていても、たくさんのことを意識的にせよ無意識にせよ抱えたり、影響されていて、その上で健気に生きているのだなあと、自分自身も含めて、人間やこの世界への洞察や愛が深まった気がする。

(自分としては)抱えてきたものが重すぎて、ほとんどそれにエネルギーを取られながら生きてきた自分にとって、みんな似たようなものなんだなー、それでも生きてるんだなーと思えることは大きなことだ。

そしてさらに、例えば自分の性格の問題なんて矮小化せず、「私」が「家族
」や「家系」の力学の大きな影響の中で生きていることや、親や代々の抱えてきた連鎖を見ることで、すこしずつ「(受け入れるべきものを)受け入れ」たり「諦め(明らかにする)」たり、「赦し(という言葉も立場が上からっぽくてニュアンスが違うのだけど)」に近い感覚を育てて来れたと思う。
そしてその大きな力学の中で動かされているとわかった上でも、さらに、自分自身のありようで変わっていく、変えていけるところもある、という希望であり課題も見せつけられる、ほんとに、めちゃくちゃ好きだけど、しんど~~~っってなる時もあるワーク。

で、昨日、半年ぶりにリアルで受けた(いつもはオンライン受講)。
リアルで多めの人数で受けると、扱えるテーマや展開の幅も広がるので、やはりパワフル。

昨日は、ずっと自分のテーマとしてある「母方、女系の繋がりのなさ」を真正面から扱ってみた。(代理人として立てたのは、私(本人)、母、祖母、曾祖母、さらにその上の母、最後に娘も投入)


結果、気分的にはずどーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。
(ファミコンは、受けてからせめて3週間ぐらいは自分の中に落とし込むために、頭で理解しながら人に話したりしない方がいいので詳細は割愛)

いや、今冷静になれば、かつてより、ずっと進んだなと思う。

でも、「やっぱりそこね・・・」というところで、私自身、まだ動けなかったのだ。

この人生の大半を支えてきたアイデンティティになってしまっている部分が、まだそこを解放したくない、無理、と言ったので、無理はしないことにした。形の上で無理矢理やっても意味がないしね。

でも、そこが課題であること、この次の世代(私の子どもたち)へ重い連鎖をこれ以上つなげないためにも、やらなきゃいけないのはわかっている。おえっ。(子どもを人質にとるなんてひどい~っと、ファシリテーターに言いたくなる。※実際に人質にしてるわけではない)

あーあ、なんで私がやらなきゃいけないんだろ。
上の世代で片付けておいてよ、何やってたのよ。


って、本音が漏れる。

でもそう思いながらも色々やってきて、結果人生楽しくなってるのも知ってるから、きっとやるんだけど。はーあ、大変。

今はまず、そのアイデンティティで頑張ってきた自分のインナーチャイルドに、労いを送ろう。


ずどーーーーーん、となったのは、「最近結構そこクリアしてきてるかも!」と思っていたからでもあり。
瞑想や他のワークやカウンセリングとかは、自分の都合の悪いことは直視しないように出来ることもあるかもしれない。でもファミコンだと、潜在意識がこれでもかと明らかになってしまうので、もちろんどう捉えるかは自由だけど、嘘つけないというか、ああー、そうですよねーと降参せざるを得ないことが多い。

人生で、自分や家族のテーマを「解消」することを必ずしも目的としなくてもいいとも思う。けど、多分私は星座的にもそういう星の下に生まれてるし、ここまでこんなコアなワークに足も首も突っ込んでいたら、やれるところまではやってみたいという気持ちがどこかにある(物好きやな~)。
というか、そこを知ってしまうと、もう他の何か(addictionとか)で誤魔化しながら生きるやり方ができなくなってしまうし。
そして、その方が、子どもとの関係も絶対楽になるのもわかっているから。

あ~~~~あ、しょーがないなー。ぼちぼちやってこ。


こんなこと書きながら、やっぱりファミコンが好きすぎて、10年後にはちゃんとファシリテーターとしてやっていけるようになっていたいと、最近開催してないけど、こっそり思ったのでした。なんとなく10年後目標、今年40だから。



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