100/* CATSを観てきた
劇団四季『CATS』を観てきた。それも最前列で。ミュージカルなんて何年振りだろう、ましてや劇団四季なんてをや、というような状態で、なんの心の準備もできていないまま、公演ははじまって、あっという間に終わってしまった。
何年も行っていなかったとはいえ、たかがミュージカル、と高を括っていた。回転席というのが、てっきり椅子がクルクル回るアクロバディックな席だと勘違いしてるほど下調べもせず。
結論から言うと、とても感動した。僕のハードルの低さを他所に、キャッツの面々は遥か上空を悠々と飛び越えていった。開演から間もなく、僕は少年のような顔で始終過ごしていたことだろう。恥じらいなんかとうに忘れてしまったかのように、心の底から楽しいと思える時間を傍受した。
大人になるにつれ、圧倒的な熱量を持つものに出会うことが少なくなった。それは、僕の周りから熱量のあるものが減ったわけでなくて、無意識のうちに心揺さぶられるものから避けながら生きてしまっているんだろうと思う。
純粋に感動することにさえ恥じらいを覚え、同調し、僕はどれだけの感情を押し殺してきたのであろうか。そんな今までがバカらしくなってしまって、終演しばらく宙をつかむような虚無感に襲われた。
すごく感動に心震わされた1日だった。
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