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The End of Tedeum 2/28~

これは、なんの変哲もない日常の記録。
↓先週↓

2/28 (Mon) 至高の晩餐

もう仕事はないが、やや普段通りに起床してから比較的近い日系のクリニックへとPCR検査を受けに行く。早い段階で受けてしまえば当日中ないし明日朝には結果が出る。もっとも、万が一にも妖精になってしまえばそれまでだが……。

昼には何かとお世話になりっぱなしだったお姉さんとランチへ。かつては私自身の転職もサポートしてもらい、そのおかげもあって現在そして今後の人生設計に大きく影響していると思うと本当に頭が上がらない。次に会うときには、「あれから更に踏ん張って、何とかここまで来ましたよ」みたいなことが言えるようになりたい。

夜は年の近い友人がやっている日本食屋へ。いつもは頼まない、お一人様1,000,000vnd(約5,000円)の特選コースを近所のお友達と一緒に注文する。せっかくなので、ここにラインナップの一部を載せたい。

出だしから全力なのだと分かる
醤油と酢の違いを楽しむお造り
和牛ステーキを取り巻くアラカルトにも工夫が
黙々と食べさせる辺りが蟹に近い
最後の締め、ただ既に腹九分目

通常コースでもそうだが、「これ本当に利益取ってるのかな、大丈夫……?」と余計な心配をしてしまいそうになる逸品の数々。特に魚は半分をお造りに、半分をかぶと煮にすることで一尾まるまる余すことなく出てきているのが素晴らしい。こんなに幸せになれるのなら、もっと早くに挑戦しておくんだった。またいつか来たい。いや、来よう。

3/1 (Tue) 最後の晩餐

昨日受けたPCR検査の結果を受け取る。幸いにも隠栖だったので、心置きなく帰国できる。ほっと一安心すると同時に、いよいよ帰国するのかという気持ちが少しだけ湧いてくる。
気が向いたので近所の店でゆっくり朝食。先週もそうだが、こういう時間は生きていく上で時々必要なのだと思う。主に心の健康を保つためには。

エッグベネディクトとハッシュドポテト

帰宅後は荷物を一通り全てまとめてパッキング開始。優先度の高いものから試行錯誤しながら詰めていって、キャリーバッグ2台のうちの片方を完成させる。
このままもう片方を終わらせても良かったが、一度別件で事務所へと向かった。知人から譲り受けたものの使う場面の無かったゴルフセットは言い値で引き取ってくれるそうなので、ネットオークションなどを参考に中古(新古)品の流通相場を調べてポストイットで即席の値札を貼り付けた。あとはオフィスビルの入館証とレジデンスカードも、退職時の手続で必要になるだろうと思って返却した。

夜は先週に引き続いて諸先輩方に囲まれ、いよいよハノイ最後の晩餐。オーナー(日本人)は本当は休みだったらしいのだが、急遽少しの間だけ駆け付けてくれた。食後のデザートに頼んだシフォンケーキには「Bon Voyage !!」の文字が入っていて、あぁ、自分は、いよいよ旅立つのかという気持ちに少しの間だけ包まれた。

食後はそのまま先輩の車で空港まで行って、チェックイン手続……が、ここで、まさかの問題が発生した!
なんと、一時帰国ではなく本帰国の場合でもレジデンスカードは必要らしい!厳密には事前にレジデンスカードを返却して帰国見込みたいな手続を経るか、あるいは出国時に直接返却するかのどちらかだという。その上写真で誤魔化そうにもオリジナルでなければダメだという徹底ぶり。さすがに今から会社に取りに戻るのは困難だし、誰かに事務所から取ってきてもらうのも容易ではない。結果、やむを得ず明日の同じ便に振り替えてもらうことにした。
ちなみにこの辺の規定は私はもとより上司や総務も知らなかった。是非もない、そうだ、是非もないのだ……!

3/2 (Wed) 終わりから始まりへ

昨晩のアクシデントの後、市内にある日系の格安ホテルへと泊まった。上司には事の顛末などもろもろ、メッセージ上で簡単に報告しておいたので、適当な時間にしれっと事務所を訪ねてレジデンスカードを回収した。

ドリンクバーで粘るJKと五十歩百歩

その後はもう、いかにお金や労力を使わず時間を潰すかと考えた。荷物はしばらくの間ホテルに預かってもらって、近くのカフェで週日記を書いたり帰国後の段取りを調べながら空港付近の格安ホテルを予約したり、結果的にやることは色々盛りだくさんだった。

空港の窓口にはチェックイン開始の1時間前には到着した。昨晩チケットの日程をずらしてくれたチーフ的なお姉さんには「カードは手に入った?大丈夫?」と尋ねられたので「お陰様で。昨日はすまなかったね」とかそんな感じで答えた。
二度目の正直で無事にチェックイン、出国手続は滞りなく完了した。昨日の諸先輩方をはじめ何人かには今晩帰国できそうだとメッセージを送った。

2年ぶりの国際便は図らずしも人生初のビジネスクラスシート。リクライニング機能に感動を覚えながら流したのはこの曲。いや、実は夜のフライトは大体高確率でこれなのだ。

東京湾上空、着陸態勢へと移る頃。水平線が日の出の橙色へと染まり始めた。

3/3 (Thu) 水際最前線

空港へと着陸したのは朝6時だったか、予め機内で配布された誓約書、健康診断カード、質問票などの資料に必要事項を記入しておいて、陰性証明書やワクチン接種証明と合わせて提示する。
唾液検査を経てのアプリの説明や問診など、一通りが済んだのが7時20分頃。その後は徐々に検査結果を受け取って、そのまま流れに沿って入国手続。荷物の場所へ着いた時には、8時前だったと思う。
その後は送迎バスで隔離先に選んだホテルへと向かうのだが、出発時間に余裕があったので一旦ATMに立ち寄ってから当座の資金を日本円でキャッシング。隔離用のホテルへは無料の送迎バスが出ていたが、私の利用した朝9時はたまたま他に利用者もおらずに貸切状態だった。

今回選んだ空港近傍のホテルは、ネットからの予約で1泊5000円以下に抑えられた。1階にコンビニが入っており、食事にも困らないだろうと思ったがこれが大正解。あとは到着から3日以降に再度検査を行い、結果陰性であればわざわざ7日間も閉じ籠もることなく済むので、早速手配することに。

3/4 (Fri) 三国戦記

朝起きて早々にテレビを付けるが、番組表画面を見ても今ひとつピンとこない。そもそも決まった時間に放送すること自体に違和感があるのは、もうずっとNetflixのお世話になっていたせいだろうか?

持て余した暇をどうしようかと考えてNintendo Switchを起動すると「トライアングル・ストラテジー」が配信開始していたので、反射的に購入してプレイを開始した。なお引き落としだが、昨日のATMで全額下ろさなかった(正確には限度額で下ろせない)のもあって非常にスムーズだ。

ハノイはともかくホーチミンにはセブンイレブンとファミリーマートがあるが、そんな南北マウントがどうでもよくなるくらいに弁当が美味しい。いやいや、弁当もさることながらスイーツ類も同様で、逆にハノイの方が高かったな?なんて思ってしまう。

3/5 (Sat) 新生活設計

来週の帰省に向けて、必要な手続などは何があったかと改めて考えを巡らせる。
まずは区役所で転入手続とマイナンバーだろうか。年金は後回しでいいとして、国民健康保険と、ついでにワクチンの3回目も予約したい。転入が済み次第すぐに運転免許証の更新をして何かと便利な身分証を確保してしまえば、その先は楽になるだろう。
例えばスマホのSIMの契約。ついでに実家はネット環境が無かったはずで、どこのキャリアが比較的格安だろうかとリサーチする。電話番号が手に入ればその先はかなり自由度が上がる。色々なアプリやサービスの登録をするにしても、未だにメールアドレス一本で完結しないものは少なくない。

3/6 (Sun) 至って健康ですから

事前に予約しておいた検査機関で検査。早ければ当日中に結果が出るとのことだったが、夕方頃には無事に陰性証明が届いたので所定のフォームから結果を送る。これで一安心だ。
早々に決着をつけるつもりでいたので、帰省用の飛行機は明日の日付で取っていた。多少の猶予をどう過ごそうかと考えながら総重量50kg超えの荷物とともに移動する。お目当てのカプセルホテルに到着したときは気づかなかったが、翌朝肩から腕にかけて筋肉痛に見舞われることになる。

夜は出所祝のつもりで昔よく通ってたファミレスへ。
店内はそこかしこに間仕切りがあって仕切られているし、メニューは全てタブレットからの注文になっていて驚き。そういえば隔離中のコンビニも自動支払機になっていたし、わずか2年の間に何があったのだろうかなんて考えてしまう。

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