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Stay with, stay cool. 9/20~

9/20(Mon) 話を始める前にちょっと

先般、社会隔離措置に突入するや否や日々の記録を綴った。適当な英語辞書サイトを頼りにそれっぽいタイトルを付けて投稿、モチベーションの波はありつつも約2ヶ月間ありのままの日常を更新し続けた。

徐々に規制緩和の流れにある今、さすがに毎日投稿はできないとしても、せめて週毎なら無理なく続けられるだろうと方針を変えて継続してみたい。

そう、これは、なんの変哲もない日常の記録。

9/21(Tue) 若干朧げながら煌々と

今日から出勤。
市内の規制が徐々に緩和されてきたことに伴って、しばらく停滞していた仕事の話がようやく進みそうだ。もっとも、異業種の友人達に連絡を取ると各省によって対応はまちまち、客先との調整も必要不可欠だ。

定時で退社したが、職場付近の大通りをはじめ平常時とさほど変わらない位に混雑していた。厳密にはもう1~2週間前から市内の交通量が徐々に戻ってきていた感があって、「皆もう(色んな意味で)限界なのかな」なんて勝手に思っていた。違いがあるとすれば、バスが走っていないこととと、GrabやBeのお兄さんが皆一様に料理やら日用品やらの袋をぶら下げていることくらいか。通常のタクシーは未だ規制されてるからね、仕方ないね。

帰宅すると店舗も兼ねた居間がきれいに整理整頓・掃除されていて、店長の女性(仮称:寮のお姉さん)が作業中だった。本来なら同系列の別店舗にいるが、一時休業中なのもあって再開までしばらくはこちら側に来るようだ。
程なくして日が暮れ、代わりに月が昇ってくる。今日は中秋の名月、かすかに靄がかかって輪郭は朧げだが、それでも煌々と夜空に映えていた。ちなみに写真は上手に撮れなかった。

夕食はご近所さん数人と一緒にデリバリーを取った。ロックダウン以来自炊でも作れないものが食べたいと思い、一番最初に浮かんだのがインドカレーだった私は声高らかに宣言、無事に採択された。
ビリヤニ自体が初めてな人に世界三大炊き込みご飯*1の一つらしいと話すと、じゃあ残りの二つは何だと盛り上がった。定番のバターチキン、亜種のラムキーマ、変化球でサグパニール*2を各々ナンをちぎりながら食べていく。
食後は自動的にカウンター席へ。ジン(タンカレー)のソーダ割りを頂きながら長いこと話が続いて、明日も普通に仕事だというのに気がつけば日付をまたぐも部屋に戻るタイミングを完全に逃して、それでも欠伸が止まらなくなったのを機に目の前のグラスを最後の一杯ということにして戦線離脱。深夜2時を回っていた。

9/22(Wed) 睡眠欲はあっても睡魔はいない

スマホのアラームが無ければ完全に寝坊していたと思う。起きたのは6時半で、(多分)深夜2時半までには眠りについた筈だから実質4時間睡眠だろうか?一度ゆっくりと深呼吸をしてから飛び起きる。

朝から客先との定例会議で、おまけに午後一にも急遽別の客先との会議が入る。無事に事なきを得たものの、もうちょっとコンディションの整った状態で臨みたかった。なにせ仕事の合間合間に意識が飛んで、ついでに直前の記憶も飛んだりするのだ。ただ不思議なのが、それくらい身体中が睡眠を欲しているのに睡魔は一切やってこない。付け加えれば、他のお酒と違ってジンは翌日まで残りにくいのが幸いだなぁなんてつくづく実感する。

夜は行きつけの美容室へ。
前回行ったのは7月上旬、2ヶ月半も経つとさすがにもう全体的にもっさもさだった。特にここ2~3週間くらいはニット帽被ったりワックスで全体的に後ろに流したりするのが精一杯みたいな状態だった。
いつもお世話になっているお姉さんに「これまで右に分け目作ってたけど、今回は左に作ってみていい?」と聞かれるも、全く頭が働かずに結局全部お姉さんにお任せした。仕上がりは見違える程にすっきり、ただ朝シャン時に寝ぼけて分け目の向きを間違えない様にだけ注意しないと。

9/23(Thu) 女子会の傍らで

昨日とはうってかわって、寝起きは何の違和感もなく身支度も手際よく済んだ。もしかしたら昨日の寝不足分まで熟睡したのかもしれない。

本当なら客先との定例会議のつもりだったのが、日本側が祝日のために断念した。これは来週辺りで日程調整しておきたい。
ゆくゆくは通常の営業周りも復活させたい所だが、現状では各省毎に往来に制限がかけられているので、現時点では優先的に回りたい所など大まかな計画位しか立てられないのがもどかしい。

帰宅すると、ご近所さんがちょうどコワーキングを終えた所だった。寮のお姉さんは所要のために外出中で、しばらくしてから戻って来た。
今日は女子会(?)の日だったらしい。Marouの月餅*3をはじめいくつかのお菓子とお酒で延々と話が続いていて、そこの空間だけ段々とグータンヌーボ*4の収録現場に見えてきた。
ちなみに私は片隅で黙々と記事を書いたり時々本を読んだりしていた。平和なものだなぁ。

9/24(Fri) 誰かの腕や足になったりする

今日は金曜日。
在宅勤務がしばらく続くと曜日感覚が若干薄れてきたりして、こういう現象を防ぐにはある程度のメリハリが必要なんだろうと思う。
例えば毎週月曜は社内打合せもある都合上基本的には出社で、あとは営業周りの計画などにもよるが必要が無ければ在宅でも可……みたいな。ちなみにこれは今の私の理想だ。実現性は未知数。

日中、事務所の棚の高い所のものを取ってくれと同僚に頼まれる。曰く「案山子がいないと高いところの物は取れない」と。……適当な椅子の上に登っても解決する筈だが、わざわざそんな指摘をするのは野暮なのかな。
ところで、オフィスに限らず一軒家などにおいても彼らの平均体格以上に天井高がある建物が大半を占めるが、この辺りの意識についてはどうなっているのだろうか?合理的に考えれば少しは下げてもいいと思うのだ、天井高。建築時のコストも幾らか抑えられるし、生活上の不便も特にないように思える。そんな訳でこれからは皆で少しずつ下げていこうぜ、天井高。

定時退社からの爆速帰宅。着替えなども手早く済ませ、近所の友達(仮称:ライターさん)と合流。本人たってのお願いで、移動手段を持たないライターさんを乗せて無印良品まで買い物へと向かう。なお、この時既に小雨が振り始めていた。

数日ぶりの店内、ロックダウンの最中よりは客が戻ってきているだろうか?店に着いて早々に別行動を取る。
さて……どうしようか。パスタソースはまだ手付かずだし、明確に欲しいものがあった訳ではない。とりあえず適当に店内を眺めてみようか。
靴売り場を通り抜けようとして、ふと立ち止まる。目の前にはウレタン系の履きやすそうなスニーカー、対して今私が履いてるのはまぁまぁボロくなってきた紐なしの靴。……この時この瞬間、買わないという選択肢は私には無かった。呼吸をするように自分のサイズ(28cm)を探し当て、片足だけ(念のため)チェックしてから買い物かごに入れる。
後は適当に着回せそうなシャツも2枚確保。なんだかんだで買うものあったなぁ……なんて思いながら、ライターさんと合流して帰路につく。

「せっかくですから、何かお礼させてください!案山子さん、確か甘党だったはず」ということで、互いの近所にあるパン屋に入る。曰く、そこのシナモンロールとチーズケーキがイチオシらしいのだが、あいにくとその日は品切れだった。仕方がないのでまた後日にしようと約束して、ライターさんを自宅に送り届けた。
雨の中の移動とはいえ、後部座席のライターさんはほぼ濡れず、私は濡れても平気だったのでお互い雨合羽も着ずに突き進んだ。"雨の中を一緒に行動する"って、なんか新鮮だなぁと感じた。

9/25(Sat) 新しい靴を履き慣らす

ロックダウンが明けてから初めての週末。
日中は特に予定もなくゆっくりしようと思っていたら、別の友達(仮称:お天気さん)から連絡。親知らずが痛くてクリニックを予約したが、送迎車がなく(出払っている模様)現状ハノイはバスやタクシーなどの交通手段も止まっているので助けてほしい、と。いつも何かとお世話になっている人なのもあり、快くバイクタクシーを務めることに……というか、私昨日に続いてまた誰かの足になるのか(笑)
ちなみに昨日購入した靴は今日から早速履いている。しばらくの間は毎日履いて、適度に慣らそうと思う。

クリニックの予約時間に合わせてお天気さんの自宅まで迎えに行き、そのまま送り届ける。今日いきなり治療とはならないだろうから、診察と処方諸々で大体30~45分位だと予想、終わり次第連絡をもらうことにして、一旦自宅まで戻る。
予想通り、40分程で「もうすぐ終わる〜」と連絡があったので即座に出発。続けて「近所の店でハンバーガーでもテイクアウトしよ!」と素敵な提案が来たので快諾。入口付近で合流する。

お互いのハンバーガーとサイドのナチョスをお天気さんに抱えてもらい、安全運転で自宅に戻ってから居間で一緒に食べる。
それにしても……相変わらず大きいな。それも上下に軽く潰して両手に収まるようななんちゃってビックサイズではなく、やっても意味のないありのままビックサイズだ。うーん、もうお腹いっぱいです……。

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お天気さんとはロックダウン中にも何度か会うことはあったものの、そこまでたくさん話をした場面はなかった。互いの近況や仕事、身の回りの出来事など久々に話し込む。
しばらくすると、寮のお姉さんがやってきた。前日は朝方まで友人宅で飲んでいたらしく、昼過ぎになってようやく動き出したらしい。一方でお天気さんは近所の店に買い物に出かけた。

夕方からは大学OBの面々とTRPGの予定があったので、お天気さんの帰りは寮のお姉さんにお願いする。
しかしその後、どこかの近所で宅飲みが決まったらしくそのまま旅立っていった。夜遅くなるのを見越して寮のお姉さんのバイクを家の中へ、お天気さんの買い物を店の冷蔵庫の一角に入れておく。

9/26(Sun) 降っては止んで

平日よりは多少悠長に起き、身支度を済ませてから居間に降りる。寮のお姉さんのバイクも、お天気さんの買い物袋もそのままになっていることに気付き、「あぁ、これは朝帰りコースだな」と察する。
想像していた通り帰ってきたのはお昼前だった。寮のお姉さんのみ一旦自宅に帰ってから戻ってくるらしい。曰く、今日は新メニューの試作など色々とやりたいことがあるようだ。

それにしても、朝から天気の移り変わりが忙しい。雨が降って、しばらくすると止んで、まて雨が降って、ともう何度繰り返すのだろう。空の向こう側……郊外の方は晴れ間が出始めても、真上は変わらず雲り空のままだった。
外の天気を見ながら近所に買い物へ。朝食用のオートミール(ドライフルーツ入り)と調理用(ロールドオーツ)などを購入。制限緩和である程度テイクアウトやデリバリーができるようになったとはいえ、今後も適度に自炊していく事を考えればまぁ、最低限これくらいは用意しておきたいよね。

寮のお姉さんを見送りつつ、夕飯に試作のハノイカレー(仮)を頂く。実は辛いもの全般が得意ではない彼女が、いかにして自分で納得のいく逸品を作り出すか……ゆるく長く応援していきたい。

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*1 インドのビリヤニ、スペインのパエリア、そして日本の松茸ご飯。なお誰がどうやって決めたのかは不明。
*2 ほうれん草の鮮やかな緑色が印象的なカレーの一種。
*3 チョコレートの名店が出す月餅は案の定ハイクオリティなチョコ菓子だった。
*4 ガールズトーク系バラエティ番組の定番。

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