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【働き方ではなくて、働くとは何か?】

ある日、朝ごはんを作りながら、働くことについて考えていました。

働くにある3つの感覚

私にとってのWorkは、自分が意識して、気にかけてすることです。お金が発生することとは限りません。仕事は辛いことでもありません。むしろお金のためだけなら、それはWorkではなく、賃金のための労働としてLaborになる感覚があります。

Labor的に動く場合、効率を重視し、高い報酬を得たいと思います。Workはそこに自分が気にかけたいことがあり、何を達成するのかを意識します。例えば、私にとってのLaborの例として掃除です。ここにルンバがいてくれれば、私はLaborにならなくていいのにと思います笑

Workですが、Workの中でも自分の関心度によって、楽しいPlayになっていることもあります。

Playになると、それに「好き」という思いが入ります。好きかそれ以外かというのは時と場合により変わりますが、ずっと好きでできるものもあります。好きだから、夢中になります。


ある3人の働く

こう考えたとき、ふとある3人の人物が頭に思い浮かびました。

うち2人はプロスポーツ選手、もう1人はプロの歌手です。

それぞれは全く違うフィールドの人たちですが、今日私にその3人の話が繋がって聞こえたのです。

一番最初に出会ったのは、プロの歌手でした。出会いの場所は、近所のコンビニでした。私はその人の接客が機械的なものとは違い、お客さんと関係性を築こうとしていると感じました。思わず、私はその方に話しかけました。

すると、彼は実は歌手だと。歌手がコンビニに?

私は、
「コンビニで働きながら歌手を続けるのは大変ではないですか?」
と聞きました。

彼は
「僕には歌手を続けるための手段としてなんですよ。だけど同じように歌手を目指してきた仲間たちは歌手を諦めましたね。彼女ができたから歌手を辞めるとか。僕にも彼女いますけど、僕は辞めません」

彼の目には力がありましたし、言葉にも力がありました。それから5、6年経った頃、私は目を疑う光景を東京都心の巨大スクリーンで観たのです。彼が歌っていました。

2人のプロスポーツ選手とは、場所は違えど同じような時期に出会いました。私とは全く共通点がないようですが、お互い話すときの熱量が似ていました。

1人は海外でプロ契約を結ぶ直前というタイミングで出会いました。彼は、「自分のしていること全てがそのスポーツにつながっている」と言っていました。しかし、その国に到着し、ワクワクしながら契約書にサインをする直前で、コーチにもう来なくていいと言われたのです。

海外で何もせずに日本に帰国した彼はどうするのかと私は見守っていました。すると、まず日本で続けたのです。しかし、日本の環境は自分が求めていたものと違うと。自分の熱量と他のメンバーの熱量との差を感じ、また道具も買えないくらいのチームだったそうです。

彼はとにかくそのスポーツを続ける方法を見つけて、まず日本のチームに入ったのですが、自分がいるべき場所はここではないと、今度はまた別の国に渡ってチームに入りました。

これらの決断が、たった数ヶ月で起きているそのスピード感に私は驚きました。「自分のしていること全てがそのスポーツにつながっている」と言った彼の言葉の重さがわかり、そのスポーツをそこまで好きでいたんだということがわかりました。

もう一人のスポーツ選手は、日本でプロになっても、その環境ではスポーツだけで生活ができず、働きながらしなくてはならないことがわかり、他の国でプロになる道を考えました。

彼は「とにかくプロになりたかった。プロになるという夢を叶えたかった」と。国を変えれば、そのスポーツだけでも生活ができる場所がある。そして、そのスポーツだけでも生活正真正銘のプロスポーツ選手になったのです。

彼は言いました「僕より上手い人はもっとたくさんいるのに、そういう人はプロにならなかった。彼らと僕が違ったのは、どれだけそのスポーツが好きかという点だと思います」

この3人に共通する「好き」

好きを仕事にするなんて無理だという話も聞きます。好きは快楽ではなく、情熱ではないでしょうか。困難なことがありますが、好きだから道を見つけられる。それを仕事にし、だけどもそれを一生するかどうかはまた別の話。一生じゃなくても、この人たちは物事を一生懸命にやっています。


「好き」の熱量

私にとってWorkとは、Playとの間を行ったり来たりしています。カンボジアで大学教員になるという道を見つけたのも、国際協力、大学教員、積極的平和という夢を掛け合わせた結果です。カンボジアは修士号を持っていれば大学で教えられます。大学教員という夢には博士号をとならけらばならないと思っていた私とって、寝耳に水でした。こうして「好き」の熱量が高ければ、道は見つかるのだと。

時は命なり。人生はその人にとって十分長く、だけども無駄に使えるほどは長くない。働くとは人生そのものであるという感覚になっています。

#はたらくってなんだろう

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