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4周年を迎えるベンチャークリエイティブカンパニーがやらなかったこと、これからやること

セツナクリエイション合同会社は3/24で4周年を迎えました。3年超して5年目が見えてきました!!!
4期目は苦戦の年となりました。ですが嘆いても仕方がないので弊社の強みを生かして5期目は躍動の年としたい!と思っております。
今回タイトルにはやらなかったこと、これからやることと書きました。仕事全体の振り返りなどはありがたいことに様々な機会をいただいて書いたり話したりしたので今年は割愛し、やらなかったことにフォーカスしたnotoとしていきます。

セツナクリエイションとしてやらなかったこと

うすうす気づいてたんです。コロナ明けショックがきてるってこと。
人々はリモートでの仕事を求め手に職を付けたがっていて、その筆頭になっているのがWebデザインや映像制作であるということは誰が見ても明らかで、動画制作の単価はみるみるうちに下がっていきました。

実は夏~秋にかけてめちゃめちゃ苦戦してました。仕事が無くて。
2023年の冒頭からリアルへの回帰がはじまり、オンラインで発信するための動画を中心にしていた弊社のお仕事は大きく変わりました。セミナーなどの教育分野が動画制作から手を引き、会場を借りて行うクローズドないイベントにシフトしたためです。業務の約半分が動画教材の制作だったので大きな打撃となりました。
弊社の創業期は完全にコロナ渦でした。法人成する前にしていた仕事がすべて吹っ飛んだので教育分野の仕事を多く請けていた経緯があり会社としてイベント関連のお仕事はできていなかったというのが正直なところです。
コロナでイベントなくなったからイベントのアタック映像や記録映像の仕事から手を引いていたのに、コロナ明けの雰囲気で3-4年離れていた分野に戻れるわけもなく苦戦を強いられた形です。

ありがたいことに教えるという仕事には困らない1年でした。大学の教員の仕事以外に法人向けの研修を行っており、そちらの需要がじわじわと伸びたのが年末にかけてで、法人向けの社内動画制作のお仕事を数件いただき、撮影に帯同したり編集の指導を行ったりなどの付随する業務も請け負うことができました。これのおかげで耐えたという感じです。

さて、やらなかったことの話に戻りますが、セツナクリエイションとしてやらなかったことは値下げです。

単価を下げて仕事を請けることももちろんできたと思います。見積もりが通らずもう少しなんとかならないかといわれることもありました。ですが、安売りだけはしませんでした。個人であれば飲み込んで仕事を請けていたかもしれません。でも法人として、私や莉花などの固定給のメンバーで対応しきれない量になった時、パートナーさんたちにお願いすると赤字になる可能性があるような仕事のやりかたはできないと判断しました。
また、動画制作において労働基準法を無視するような単価でのお仕事がまかり通ってるのは認めてはいけないとも思っていました。学生を指導する立場でこれから業界に出て働いていく人たちを育てているのに、狂った単価でのお仕事を認めていくことはできないと感じたからです。

見積もり的に単価を下げないことの他、学生さんに激ブラックなお仕事の依頼もしませんでした。
厳密にいうと、スケジュールがタイトなお仕事や単価があまりよくない(けどすぐ終わるor経歴になる)みたいな仕事はあったと思います。

大学の教員をやっていると、学生さんを紹介してほしいと言われることが多々あります。弊社の見積もりが通らなかった際に、これくらいで請けてくれる学生さんはご紹介いただけますか?と言われたことも多々あります。
でも、私は私の正義をもって仕事をしたいから、学生さんに無茶なお仕事をさせたくないと考えています。
育ててくれる立場の人が居ないのにインターンと銘打ってクリエイティブ系の学生を招集するブラックインターンというものがあることを以前まとめました。

こういう募集はけっこうあって、インターン形式のものもあれば単価型の業務委託の仕事もあります。学生なら安くても働いてくれると思っている良くない大人がたくさんいるってわけです。

弊社は学生さんにはじめての現場を提供できるように努めているのですが、はじめてでもキチンとしたお金を出すようにしています。案件規模に応じて金額は変えていますが、1日拘束するのであれば国の最低賃金を切らないレベルの時給になるようにギャラの調整を行っています。
私が大学生のころに周りの素敵な大人がしてくれたことをするようにしているだけですが、学校に学費を払ってその分野を学んだことのあるアシスタントには価値があると考えています。

やらなかったふたつのことはどちらも根っこは同じです。安売りをしないことを仕事が少ない中でも意識してきました。

セツナクリエイションがこれからやること

さあ今度はやることについてです。ちなみに、莉花には何も話していません。笑
3周年のタイミングでクリエイティブディレクターの藤吉香帆とアートディレクターの花束莉花として動いていくとお知らせをしました。

※このnoteには会社を作った経緯なんかも書いてあります

実際にそんな働き方ができたかというと、答えはNOでした。前述のとおり、4期目は苦戦の年でした。苦戦の年でしたが何とか生き延びたという感じです。目の前の仕事に取り組みながら、新しい事業を進めるために種まきをしたりお試しでイベントをやってみたり…いろんなことをしました。
クリエイティブディレクターをするという意識で動けたタイミングはほとんどありませんでした。

でも…

私が担当していないとあるお仕事で、お客さまとのチャットでの莉花のやりとりが、めちゃめちゃアートディレクターだったんです。テロップとかのデザインの話をしていただけなんですけど、動画クリエイターとしてそこの意識をしっかり持ててる人ってあんまいないなって思ったんです。
だからこそ自分はちゃんとクリエイティブディレクターをしないといけないなと、しゃきっとしたというか、できるはずだからちゃんとやろう!となったわけです。

個人的にはクリエイティブディレクターは「何を」伝えるかに重きを置く人間だと思っています。アートディレクターは「どうやって」伝えるか考える人間なんじゃないかなって…こうやって並べたら伝わる、この色をつかってやったほうがいいみたいなところはアートディレクターに任せつつ、もうちょっと本質的なプランニングの部分を担当していきたいなと思っているところです。
ありがたいことに自主提案の機会をいただいたり、企画からお願いしたいというお仕事の相談をいただいたりというのが年明けから増えてきています。
広告会社に居た頃を思い出して、もっと企画のことをやっていくそんな5期目を過ごしていきたいと思っています。

無事に5周年が迎えられるように、応援よろしくお願いします!
相談は無料です!

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