HYDE – DEPARTURES (#globe20th -SPECIAL COVER BEST-)

カバー・アルバム『#globe20th SPECIAL COVER BEST』に収録される曲のいくつかがYouTubeにアップされています。そのうち、最も多くのビューを獲得したのが、L'Arc-en-CielのHYDEがカバーした「DEPARTURES」です。アレンジは小室さんが手掛けました。最初はアレンジをすべて行なう予定ではなかったとのことですが、その予定が大きく変わったのは、やはりHYDEの歌声に触発されたからでしょうか。

小室哲哉とHYDE。実に意外な組み合わせですよね。1998年あたりに行なったマーケティング調査で、globeと競合していたのがL'Arc-en-Cielだったことを、どこかのインタビューで小室さんが明かしていました。CDのマーケットが最大規模だった頃の話ですが、いわゆる「小室ファミリー」といわゆる「ビジュアル系」というカテゴリーが市場を作っていた証でしょうか。両者が互いに意識していたかは定かではありませんが、ともに時代のアイコンとして存在していたことは確実に言えます。そんなふたつの音楽的才能がクロスするなんて、1990年代はおろか最近まで想像すらできなかった。カバーという形で実現した両者のコラボレーション、その素晴らしさに嘆息するばかりです。

HYDEの歌声はとても叙情的で、気持ちをえぐるような強さ、アグレッシブな魅力があります。傷つけるという意味ではなく、「持っていかれる」感じですね。歌声ひとつで、唯一無二の世界が生まれる。それを象徴するのが、♪あなたが私を 選んでくれたから♪という部分でしょう。ここの歌い方がとても好きですね。KEIKOが歌っているオリジナルでもこのメロディ、歌詞に心をつかまれたものですが、男性ボーカルで聴くとまた新たな魅力が湧き上がってきます。

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