DÉ DÉ MOUSE and AZK「Boogie Night」：濃密な音の塊が聴き手を襲い、光り輝く歌声が煌めく夜を彩る

目の前に広がるのは煌めく音が飛び交うパーティー。2024年の最初の月が終わるころ、DÉ DÉ MOUSEとAZKが組んで「Boogie Night」という曲をリリースしました。重心が低く、力強くて厚いリズム。切なさを感じさせるシンセサイザー・サウンド。浮遊感を抱かせる心地よいボーカル。両者のコラボレーションは2022年夏の「Disco Revenge」に続く二回目であり、「Boogie Night」でも期待を裏切らない素晴らしいエレクトロニック・ミュージックが聴けます。

終わらない夜を彩るダンスフロアの光。高密度のキックと分厚いベースが繰り返し聴き手を襲います。ずしりと重いリズムの塊に身を委ねて、アグレッシブな快感を味わえる――これぞDÉ DÉ MOUSEのサウンドの魅力。それはエレクトロというジャンルの長所とイコールでつなぐことができます。重厚感に満ちたベースやキックを堪能できる時間はelectronic music loverに幸せを運びます。

張り巡らされたエレクトロニック・サウンドのなかで輝く歌声。AZKのボーカルは気怠さを滲ませたり、クールで淡々とした空気を漂わせたり、ときには色気をまとったりと、くるくると表情を変えて聴く人を魅了します。動画配信での語りや声優の演技とは異なる、音楽を介して見せてくれる別の顔。特にラップのパートで聴ける声が好きです。リズミカルな言葉の奔流のなか、艶のある声に魅せられます。