恋は盲目というけれど
彼と付き合って1ヶ月経たないくらいのとき
たまたま私が10年来の友人と旅行していたので
3人で電話をした。
そのとき友人は
「いいね〜二人の雰囲気があってるよ」
と電話を切ったあと言ってくれた。
ホッとした。
数週間後、私が彼との関係性を続けようか迷っていると友人に相談した。
すると友人が「正直言っていい?」と切り出してきた。
「すごい違和感だった、あの電話」と一言。
驚きだった。
自分は自分らしくいたつもりだった。
けど10年間私をそばで見てきた彼女からすると
普段自分の話をよくする私が聞き役に回っていたのが、相当違和感だったと。
たしかに、あまり彼に私のことを聞かれた記憶はない。
「俺らめちゃくちゃ話続くよね」とよく言われていたけれど、私はほとんど「へえ〜」か深堀の質問をするかだった。
自分の話はここぞ!というときに頑張って突っ込まないと話せなかった。
よくよく思い返してみれば
「来週金曜日飲み会なんだよね」と伝えたことを彼は全く覚えていなかったり
「〇〇(友人)とは学生時代の部活が一緒なんだよね」と言ったのに
「なんの友達なんだっけ?」と聞かれたり
え、私の話ほぼ聞いてなくねこの人?
と思うことはちょこちょこあった。
ただ恋は盲目。「そういうこともあるか〜」で流していたところだったのでハッとした。
たしかに、彼にとっては話が続いている感覚かもしれないが、私はただひたすら興味がない話を聞いていることもたびたびあった。
友人は本当によく見ている。そう思った。
「好き」でしょうがないという相手でもなかったのにそれでも盲目になってしまう恋。
恐ろしや。
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