2024年1月に読んだ本ベスト5
シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』
英国文学が誇る傑作のひとつ。ガーディアン紙が選ぶ「史上最高の小説ベスト100」では18位。
最初の100ページほどを岩波文庫で、残りを原書で読んだ。
地味な印象があったけれども、読んでみたらかなり壮大だった。ディケンズとオースティンを混ぜ合わせた感じ。
ディケンズのユーモアがない代わりに、倫理性というか宗教性のようなものがある。
奥野宣之『読書は1冊のノートにまとめなさい』
あらゆる情報を1冊のノートに集約するメソッド・
佐藤優のやり方と同じ。「あらゆる情報が集約されていることで思わぬアイデア同士の結合が発生する」。このポイントを指摘している点でこちらのほうが上手か。
山口周『外資系コンサルの知的生産術』
最近ハマっている著者の新書。
インプット、プロセシング、アウトプットと、ビジネスマン向けに99のコツを伝授している。
のちの『独学の技法』や『ニュータイプ』につながる発想がすでに見られる。
中野ジェームズ修一『世界一伸びるストレッチ』
ストレッチは反動をつけてぐいぐい伸ばしても効果なし。伸ばしたままの姿勢で20~30秒静止するのが正しい。
部位別のおすすめストレッチが掲載されていて有益。
『100年の難問はなぜ解けたのか』
現代数学のトポロジー入門にちょうどいい本。
トポロジーはポアンカレが考案した分野で、ゴムのような柔軟な素材から成る幾何学のこと。
ポアンカレ予想を解いたロシア人数学者ペレリマンが主人公。フィールズ賞の受け取りを拒否し森の中へ消えた天才。
他の登場人物も魅力的で、軽い現代トポロジー史の本になっている。
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