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就活において、自分をよく知るの大事だよねと再認識した話

就活でよく言われる、「自己分析をしましょう」という呪いみたいな言葉。

就活生だった私は、「人間ほど多面的なものって存在しないんじゃないか?」とすら思っていて、実際に手と頭を動かして自分を知れば知ろうとするほど分からなくて殆嫌気がさした。

あれから3年ほど経って、ふと、大人たちが言っていたことは正しかったのかもしれない、自分を知らねば要らぬストレスがかかる、と新卒一年目でカウンセリングに通った私は思った。

だから改めて、なんで自分を知ることが社会人になるにあたって改めて必要なのかをつらつら書き連ねてみようと思う。

プロローグ

突拍子もないことを言うと、私には反抗期というものが存在しなかった。

ただ、同じ環境で育った妹たちは反抗期があった。

この違いは何か…ずっと考えていて、この間、解が出た。

母親との相性、である。

そもそもこの結論になったきっかけは祖母だ。

祖母の家の近くに引っ越したので、祖母の家にあるお仏壇へ家族でご挨拶しに行くことになった。コロナ禍だったこともあってもうすぐで90になる祖母に何かあってはならない、と家のありとあらゆる窓やドアを開けて、祖母とも顔を合わせないよう細心の注意を払って2m以上の距離を取るようにしていた。そのため、どことなく大きな声を出す雰囲気ではなく、無意識に口を閉ざしていた。その時に言われた「Mewちゃん、挨拶せんば!」という責め立てる言葉に、かなり久しぶりにイラッとした。

今思えば、悪いことをしていない(むしろ気を遣った)のに注意された、自分の配慮を無下にされた気がして反射的に怒りに変わったのだと思う。母は、私のこういう考え方を十二分に理解しているので、そこを注意したりはしない。それに慣れていた私にはその注意を受け流せるだけの耐性がなかったんだろう。

ただ、その瞬間はイラッとしたと同時に、その感情が沸いたことにびっくりしてなぜイラッとしたかを消化しきれなくて半年くらいモヤモヤしていたのがさっき、ふと蘇って思った。

「あー多分この祖母に育てられていたら私反抗期あったわ。」

つまり、私のイラッと感じるポイントを絶妙につつく祖母と私の相性は合わないのである。(ちなみに、長期間一緒にいればそこは緩和するのではと言う反論を受けそうだが、その祖母の息子である父とも私はうまくいかないのでおそらく私は完全に母方の血筋を濃く継いでいるのだろうと思う。)

母といる時には感じない余計なストレスは何も親族だけで起こるわけではない。

上長やチームメンバーとだってこの摩擦は十分に起こり得る。

大人になるということは自分と他人を知っていくこと

就活でやるべき自己分析は、何も自分の強みや弱みを分析して適切な業界や業種を見つけることだけに限定する必要はない。

自分がどういうところに楽しみやモチベーションを感じるのか(あるいは感じないのか)を知ることも一つだと思う。

腹が減った時に、魚をくれる人が親切な人と感じるのか、それとも釣り方を教えてくれる人が親切だと思うか。(ちなみに私は、魚をくれた後に釣り方を教えて欲しい。もしくは大量に釣れる人を教えて欲しい。媚び売りにいく。)

親切にしてもらって嬉しいと感じるポイントだけでなく、自分が親切にするときにどんな行動パターンがあるのかも知っておいた方がいい。自分が良かれと思ってした「親切」を「ありがた迷惑」と思う人も一定数存在するのでそういう人がメンバーにいるとお互いに余計なストレスがかかる。親切のバリエーションをどれだけ持っていて、それにフィットする人はどんな人なのか、それを広げていきたいのか、またそのストレスすらも楽しめるタフさがあるかないか、それも知っておいた方がいい。

親切だけでなく楽しみを感じるポイントに関してもそう。

あの山を登れと言われて、自力で登り方を考えるところに楽しみを感じるのか、早く登ることに楽しみを感じるのか、それともゆっくりチームメンバーと一緒に景色やハプニングを楽しむのか、登っている間に着く筋力に魅力を感じるのか、そもそも山を選ぶところに楽しさを感じるのか、はたまた山は絶対に登りたくなくて海で荒波に乗ってスリリングを感じたいのか…

もちろん自分の向き不向きと興味で業種や業界を狭めると面接企業を手っ取り早く絞り込めるし、志望動機も使いまわせるので就活は楽になる。

だけど、一度社会人になって、転職や副業を進めていくうちに、業界とか業種って比較的融通が利くんだなと思っているので、業界・業種の決定に時間をかけるのはナンセンスなんじゃないかなと個人的には思ってる。

それよりは、どんな人と働くかの方が自分のパフォーマンスに影響するかと思うので、どんな人となら働けるのか、逆に自分がどういう人間なのかをしっかり言語化することに時間をかけるべきだと思う。

社会人三年目になって、この先何十年か人間社会という大きな組織の中で労働という名の助け合いを続けるのであれば、なるべく自分が幸せになる環境で働きたいと思うようになった。その幸せの定義ってなんなのかな、と思ったら「人間関係」が一番大きな割合を占めるんじゃないか、というのが私の持論。

人と全く関わらずにいるとそれはそれで精神を病むけれども、(コロナで上京してきた女子大生の自殺率が上がっているとか聞きますし)

人と関わりすぎても気を遣いすぎたり、うまく折り合いがつかなかったりして鬱憤溜まるから、

程よい人数で、お互いのイラッとくるポイントを突き合わないような、そんなチームで働けたら自分のやるべきことに集中できるんじゃないかな、そんなグループをまとめられる上長の下で働けたら気が楽なんじゃないかな、

そんなふうに思えたのが就活終わってしばらく経ってからだったので、

この辺りを知るために今の大学生、高校生には色んな人と関わって、嬉しいポイント、イラッとポイント、苦しいポイント、楽しいポイントの傾向を見つけて欲しいなあ、なんておばごころに思ったので、ノリと勢いで投稿してみる。

自分を知ってどうするのか

知っているのと知らないのとでは、相手への態度、ひいては自分の評価に関わってくる。

自分がどういうところでどういう感情になるのかのパターンを知っていればちょっと俯瞰して自分を見られるので「社会人らしい」上手に距離を置いて他の人たちとコミュニケーションが取れるようになるので、感情マネジメントがしやすい。

また、自分の感情が大きくブレないと相手を気遣う余裕ができるので、結果的に自分の周りの雰囲気が良くなる。(私は事なかれ主義なのでこれ大事)

ただ、自分を知らずに思うがままに生きていると(もちろんそれも個人の選択なのでとやかく言うつもりは毛頭ないが、)チームか自分自身が破滅の道に向かってまっしぐらなので、チームで働くことを選ぶのであれば、人と関わりが多い働き方を選ぶのであれば、多少気をつけた方がいいんじゃないかな、と他人事ながら思っていたりする。

まあ、一番の利点としては、ストレス感じるポイント知っていると、避けられるし、ストレス感じたとしてもどう対処すればいいのかがある程度見当つくようになるので、自分の心が比較的穏やかに保てる≒安心感があると言うところかな。

ちなみに、ロシア好きなので、私は仕事で無理になってきたらとりあえずロシアに一時避難、というストレス発散方法を多用します。

(コロナ終わらなくてもいいけど、ロシアには行きたい。)

ロシアを偲ぶアカウントはこちらです。最近ロシア行けないからネタ尽きてるけど。


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