良くある質問|与信判断はどうしますか?

初めて海外取引する場合、何かと心配事は拭えませんよね。特に支払いをキチンとしてもらえるのか、長く商売を続けられる(続けるべき)相手なのか、という点はやっぱり気になりますよね。

僕のところにも時々与信調査に関する質問が届きますが、その際は「調査だけでは見えない部分も多いので、あくまでも参考情報の一つ程度(重要度は低い)と受け止めてください」とお答えしています。勿論、要望があればお客様に与信調査の会社を紹介していますが、僕自身は与信調査を依頼したことはありません。僕は与信調査と自分の意見にズレがあった場合、絶対に自分の意見を優先させる事が目に見えているからです。

自分のカンと経験
では、僕がどうやって判断しているかと「判断できないから、走りながら考える」です。例えば、小さなプロジェクトであれば、多少予期せぬことがあっても片目をつぶりながら進めますし、大きな取引やお客様の案件などは小さな違和感でも、都度確認しながら進めるなど、臨機応変に対応しています。

このやり方の良いところは時々痛い目も見ますが、スピード感は失わずにプロジェクトを進めることができる点です。そして何より、何回か失敗すると「今回ちょっとヤバいかも」となんとなく感じられ、その精度だんだん高くなってきます・笑

その為には、最初はとりあえず深く考えずに無条件で相手方を信頼するところから関係をスタートさせることを意識しています。理由はシンプルで、自分が相手を信頼していないのに、相手からの信用は得ることができないと思うからです。それに心のどこかで疑ってしまうと相手がどんなポジティブな話をしても素直に受け止められないので、多少疑問点があっても素直に、受け止めることを心掛けています。

その内、付き合いを重ねると結局は良いところも、悪いところも見えてくると思いますので、その時点で少しだけ交通整理をします。人それぞれ気になるポイントは違うと思いますが、僕の場合は『時間にだらしない、自分の話ばかりする(人の話を聞かない)、些細なゴマカシやオーバートーク』という点を重要視しています。これらが当てはまる人は「相手への想像力(おもいやり)」が欠けていると思っており、それが何回か続くと少しずつ、相手との距離を置くようにしています。

勿論、相手の発言を鵜呑みにしてしまった故に、痛い目に遭うこともありましたが、それよりも新しい出会いのお陰で良い成果につながったケースの方が結果としては圧倒的に多いです。異国の地では慎重になりすぎるよりも、多少不安もありますが、その時々の出会いを信じて進む方が価値があると信じています。

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