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とあるDTMerの思考回路

先日こちらの曲を公開した際に、制作過程に考えていたことをまとめていきたいと思います。

何をしたかと言うと、月曜日に自分の名刺になるような曲を作ろうと思い、水曜の夜にはみんなにお届けするね!というチャレンジでした。
完成した音源にはみなさんから良い反応をいただけたり、大変うれしかったのですが1つ心残りがありました。

途中経過をツイートするといったのに、あまりできなかった事。

なので、今回この記事で制作中に考えていた思考回路の文字化を試みようと思います。参考になる人にはとても参考になる内容になります(あたりまえ)

この記事でわかる事

・曲作りって何からすればいいの?
・メロディーってどう作るの?
・進む方向を悩んだらどうするの?
・MIXの正解ってなんなの?
・どこまでいったら完成なの?

曲作りのスタート地点

ずばり、テーマを決めることです。ここでいうテーマは主旋律のことではなく、なんのために曲を作るかということです。
今回の場合は「プロフィールになるため」の曲作りです。
主にTwitter上での発信をしているのですが、私と言う人間がどういう人間なのかという説明を実はしていません
そうなると、「まる」という個体は発する言葉と音でしか作ることができないんですね。いろいろな演奏動画を昨年のくれくらいから発表してきましたが、そろそろどこへでも出せる(利権関係とかもろもろ抜きに)楽曲があった方が良いと言う思いがありました。
となると必然的に「プロフィール曲」が必要になり、今回制作しました。

メロディーの作り方

メロディーを作る時に「良いメロディーにしたい!」と思って作ると、だいたい頓挫します。なぜなら、良いメロディの基準が曖昧だからです。

私の場合はわかりやすさをなくしたくないので、最低限のルールにそってメロディをつけています。

・譜割りがめちゃくちゃにならないようにする
・インストでもブレスポイントを作る

この2つはすごく大事で、守らないとただの自己主張の強いアドリブ演奏みたいになってしまいす。
このように自分の中で大事にしたい部分を決めて、それを守るためにするべき事を決めておく事で破綻しないメロディーを作ることができます。
あと細かいこうするとこうなるよみないなのは、色々とありすぎるのでまとの機会に記事にしてみます。(知りたいことがあったらこの記事にコメントしてください☺️)

進む方向に悩んだら

曲を作っているといろいろと決断を迫られることが多いです。
だって確固たる世界が見えにくいですから。

まずメロディで悩むかもしれません。
アレンジに入った後も、細かいところで悩むかもしれません。

うんうん、と思い当たる節がある人が多いと思います。
ではそんなみなさんに質問です。

「なぜ、悩むのですか?」

そもそも悩むと言うことは、ゴールが見えてないのです。
車のナビをみながら進行方向を悩む人はいませんよね?
曲作りも同じことがいえます。
ただし、そのルートは自分でまず作らなければなりません。

例えとして今回の曲でいうならば、プロフィール曲なので1番大事になることは明確です。
「まるのギターがカッコよく聞こえること」です。
すべてのジャッジはカッコよく聞こえるかどうかで決めました。
もちろん、もっとこうした方がかっこいいかな?とか悩む場面はありましたが、方向性の決まっている悩みは作品に磨きをかけます。

MIXの正解とは

結論をいえば、正しい音量バランスにする事です。
各パートの音量感を意識して音楽を聞いていれば、良いバランス感を身につけられると思います。

ただそれだけだったら、「このエンジニアに頼もう!」みたいなことにはなりません。他にも大事な要素はあるのでしょう。

いろいろなタイプのエンジニアさんが世の中にはいると思うのですが、私の中で理想のエンジニア像というのがあります。それは、「すべての意図を汲んだ上で言語を音に落とし込んでくれるエンジニア」です。

よくわからないですよね。このよくわからない感じを、わかるように落とし込んでくれる人が理想的です。

これはあくまでも理想なので、自分でやる時にはもっとシンプルなルールを設けています。それは間違いを減らすこと。

きっとDTMの勉強をされてる方は私よりもたくさんの本で学んだり、セミナーへ通ったりしてプロの音に触れていると思います。セミナーは特に新しい気づきをもらえて楽しいですよね。

いろいろな情報に触れていると、共通していることがあったりします。
そういった部分は、押さえた方がいいポイントとして外さないようにしていきます。結果的に、それらのポイントを外さないことがまとまったMIXになると思っています。

私がやってることは
・過剰にエフェクトをかけすぎない
・どの過程でもピークを超えて赤いランプをつけることが無いようにする
・アナライザーはちゃんと見る

細かいことは私なんかよりプロが書いた本を読んだ方が参考になります。
読みながら自分で操作して効果を実感できるとより良いですね。

どこまでいったら完成なの?

これは永遠のテーマです。

人は日々成長していきます。もちろん制作中でもどんどん成長していきます。もっと良いものを作りたいという欲望に身を任せてしまうとゴールがなくなってしまうんです。

だから私は最初に締め切りを作りました。
しかも、全世界に宣言する形で。

まだノートも白紙の状態で宣言したのにも理由があります。
先に期限をきめることで、その中で出来ない案を最初から排除するためです。

どうしても時間がかかる作業であったり、技術的に間に合わせられない状況というのはいろいろな場面であります。
なるべく、スムーズに進む方向性を最初から意識しながら作るというのも限られた時間の中で結果を出す上では大事だと思います。

この考え方は今回初めて取り入れてみましたが、うまく仕事してくれたと思います。
当初の予定より実際に作業できた時間も少なかったのですが、なんとかデッドラインに間に合ったので無事にチャレンジは成功しました。

最初に時間をきめていなかったら、多分まだこの曲は完成していなかったと思います。

おまけ:完成しないもう1つの原因

今あなたが中々完成させられない曲があるとします。
もし、その曲の外枠がまだ完成していなかったら大変です。やたらと作り込んだワンコーラスしかないなんてことになっていませんか?

これは根本的に曲を完成させる気のない作り方です。

まず、曲の始まりから終わりまで作りましょう。
ドラムのベタ打ちだけでも良いです。先に外枠をすべて作りましょう。

まとめ

曲作りは自由です。作りたいものも作り方も人それぞれで良いと思っています。
ただし、自由を維持するためにはルールが必要です。ルールがあるから自由を謳歌できるんですね。

そのためにも、ポイントポイントでルールを設定することが大切だと考えています。
先に曲の外枠を作るのも、一貫したコンセプトを用意するもの、すべては制作をスムーズに進行するために必要なものです。

もし、あなたが今曲作りに悩んでいるのであれば、自分の作り方を文章に起こしてみるのもいいかもしれません。ちょうどこの記事のように。

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