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イエアメガエルのケロ


2023年6月13日

ペットとして飼っていたイエアメガエルのケロちゃんがこの世をさりました。

推定年齢は2歳。

悲しくて、悲しくてしょうがなく1週間経ってやっと振り返りができるようになりました。

何が悪かったのか、原因を考えました。

まずは、温度。イエアメガエルはもともとオーストラリアのニューギニア南部(以下の画像で熱帯雨林〜熱帯性気候の部分)に生息しており、年間を通して20〜30℃の温暖な環境に囲まれて過ごしています。

熱帯雨林〜熱帯性気候のところに分布している個体

日本の本州は温帯性気候。”春”夏”秋”冬”があります。暑いときもあれば寒いときもあるのがこの気候です。そして、雪国である魚沼の冬は寒く氷点下を下回る日があります。いくらストーブをつけているとはいえど温度管理に気を抜くと10℃になってしまっています。11月から本格的に寒くなり始め、3月の頭くらいまで普通に寒い魚沼。冬の期間が長いといえます。

振り返るとイエアメガエルには相当酷な環境だったと思いました。雪国の冬を越えることはできましたが、本調子に戻る前に病み上がりのまま亡くなってしまったのではと思います。

蒸し蒸しと暑いくらいが彼らにはちょうどいいのかもしれません。

ふたつめに、餌。
ケロちゃんはきたばかりの時は幼体で体長3〜4cm程度でしたが、ぐんぐん成長し10cmほどになりました。10cmほどになると成体と呼ばれるようになり餌の頻度も減らしていく必要があります。(週に2回程度)わが家では、餌やりは私か父が行っていました。

成長に合わせて、レオパゲルやビタミン剤、コオロギなど組み合わせて与えるようにしてました。

しかし、父と私の情報伝達がうまくいかずに成体になってからも毎日餌を与えてしまうことがありました。また、父や私はおいしそうに食べる姿が可愛らしくそれを見れるのがうれしくてあげてばかりいました。

イエアメガエルの死因には消化不良もあるそうです。餌の与えすぎも原因の一つなのではと思いました。

3つめにゲージのメンテナンス不足です。ゲージの床にはキッチンペーパーを敷いていましたが、汚れてから取り替えるようにしていました。また、ゲージ自体は2ヶ月に一回くらいにオスバン液につけて消毒していました。汚れの原因は排泄物や脱皮の皮の付着、カビなどです。排泄物が気化しアンモニア中毒で死に至ることもあるそうです。また、カエルツボカビ病というのに感染してしまうこともあるそうです(人でいうコロナウイルスのようなものです。)

四つめは、触りすぎです。寝ているときに起こして水浴びをさせていたことも原因ではないかと思います。イエアメガエルは夜行性で日中はほとんど寝ています。面白くないと思っていたであろう父はよく夕方ごろ(これでも配慮している方)起こして水浴びをさせていました。それもストレスになっていたのではないかと思いました。また人と動物との間で起こるズーノーシス(人畜共通感染)というのもあるそうです。人では発症しない感染症にもカエルはかかりうるので、触りすぎによる人からの感染も考えられます。

五つめは、環境変化です。私は家出にケロを連れ出していました。家出前から食事は食べなかったのですが、家出中も環境変化によるストレスからか食べませんでした。冷静になると本当にかわいそうなことをしていたと思いました。

以上のことを踏まえると、冬を乗り越えた病み上がりの身体に餌を与えすぎて消化不良を起こし食事が取れないことが増えたうえに、周囲の環境が悪かったことが重なり亡くなってしまったのではないかと思いました。

次のを飼おうと言われましたが、私はしばらく飼えないなと思いました。

またペットを大事に飼っている人からの助言では皆から口を揃えて「次は飼う前に事前に生態を調べないとだね」と言われました。

本当にその通りだと思います。

ケロがいなくなって本当に悲しい。けど、ケロにどれだけ負担をかけていたかと考えると本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

申し訳ない気持ちがなくなるくらい生態を学び、再び次のイエアメガエルを飼いたいです。

p.s.
家族がいうにケロは私の声が聞こえると、反応していたそうです。私もたまにケロを触ったときに手の中でウトウトと寝る姿を見て、愛着を持ってくれているんだなと実感してました。初めて飼ったペットであり、愛着を持ってくれていた子が死んでしまった。本当に悲しかったです。

また会おう。

prey for kero.

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