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老後っていくらもらえるの?【第2回】ライフプランを作ろう。まだ間に合う!ジュニアNISAで教育投資

安定した収入をキープすることは簡単ではない

いきなりですが、収入は50代をピークに、老後に向かって(図の左から右)減少していきます。この収入から支出を引いた残りを余剰資産として、大学の入学などに備えるというのが家計を守るためにやらなければいけないことです。

もちろん安定した収入があればライフプランを作ることは簡単です。ただ多くの人は会社に雇われていて、定年があったり、場合によっては辞める、自身でビジネスをやってる方ならそもそも安定した売上を作ることは至難の業だと思います。

このとき、一定の生活防衛資金や運用可能な資産があると、その保険代わりになります。不幸なことに、今の日本の多くの人はそういった発想がないために、リターンの少ない預金や保険といった商品を利用しがちですが、あまり良い選択肢だとは思えません。これについては第3回でお話します。

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収入(Aさん、Bさん、投資収益)
第1回では支出についてお話しました。普段の生活費・住居費などは現在の収支を確認すればいいだけなので、子どもができたときにどうなるのかについてご説明しました。


収入と支出はマネフォで管理

マネーフォワード(以下マネフォ)的サービスを利用して、現状の収入と支出については把握してみてください。大きいのは生活費と住居関連費用ですが、クレジットカードでほとんど決済していれば、どんなものにいくらくらいかかってるのかすぐにわかると思います。

増えたり減ったりする収入

収入は、会社に雇われてるサラリーマンであれば、緩やかに50歳くらいまで上昇し、その後少し減らしながら60歳を迎えて、雇用が維持されれば65歳まで減少した給料で働くことになります。今回は、この国税庁の平均給与データをそのまま使って、手取りは簡易的に80%を掛けることで算出します。

年金はうけとれるのか?

ざっくりと10年以上年金の保険料を払ってたら、65歳から年金を受け取ることもできますし、70歳から受給するように繰り下げることもできます。60歳から受給することもできますが、標準は65歳です。繰り上げれば月額の年金が減りますし、繰り下げれば増えます。繰り上げは1ヶ月ごとに0.5%ずつ減ります。繰り下げは1ヶ月ごとに0.7%ずつ増えます。65歳受給開始で10万円の人は60歳から受け取ると7万円になりますし、70歳から受け取ると14.2万円になります。60歳から受け取らないと生活費が払えない場合は、選択の余地がありませんが、長寿化が進む中では繰り下げたほうがお得です。基本的には。一度繰り上げ・繰り下げると、途中で変更できないので、注意が必要です。

年金は減額されるの?

また、年金はマクロ経済スライドという仕組みによって、年金額を決定する所得代替率が今後どんどん低下していきます。国税庁の平均給与は現在の所得代替率によって年金を受給している人たちの数字になっているので、賃金や物価上昇が進んでも年金が増えない(実質減額)可能性が高いです。これは、現役世代にとってはもっとも大きな不安要素となっていて、年金2000万円問題は、今後3000万円問題となる可能性もあります。ただ、急激に舵を切る(急なインフレを誘導する)ことはあまり想定できないので、過度に心配する必要はないと考えてます。

年金以外の収入

老後の収入を増やすには、最近だとiDeCo(個人型確定拠出年金)や、年金として受け取る保険など様々な商品がありますが、現実的な選択肢は限られます。詳細は第3回でお話します。

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年齢階層別平均給与(国税庁)

ライフプランを作ってみる

第1回で準備した支出、今回の収入の数字をもとに、ライフプランを作成してみました。 ベースとなっているのは、日本FP協会のエクセルファイルです。ちょっと生活水準高すぎるのがたまに傷夫婦をモデルケースにしました。結構お買いものしてるし、そこそこの家に住んでいて、車も所有しているという、ツッコミどころ満載ケースです。

・30歳夫婦共働き
・ずっと賃貸
・子ども2人
・生活水準高い
・車を所有
・子どもは高校と大学が私立
・子どもは就職後自立
・投資はやっていない
・保険などにも入ってない

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キャッシュフロー表(モデルケース)

子どもが育てられない!

下のグラフをみればわかりますが、マイナスになってるということは、家計が破綻しているということです。もちろん奨学金とか融資でやりすごすこともできるとは思いますが、より一層苦しく可能性があるので、負担の少ない対策が望ましいです。

基本戦略は、収入増・支出減・資産運用

第3回でお話しますが、基本戦略はとってもシンプルです。当たり前ですが、収入が増えれば解決できるかもしれませんし、支出を減らすこともできます。生活水準を下げることは実際のところ難しいようですが、無い袖は振れません。重要なのは、最後の資産運用です。これは知ってるか知らないか、やってるかやってないかで変わるだけです。リスクもありますが、長期投資はライフプランにぴったりです。

次回は、このモデルケースのどこをどうしたら、持続可能な家計になるのかについてご説明していきたいと思います。もし興味があるかたは、Twitterかなにかで対策についてコメントください。

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流動資産残高


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