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投資信託 販売金額ランキング 2020年11月 SBI証券編

2020年を象徴するランキング

2019年に登場したSBIバンガード S&P500は、年間を通じて(11月まで)販売金額ランキングでトップランナーであり続けた。基準価額やトータルリターンを見る限り、実際の経費率はeMAXIS Slimに及ばなかったが、名目上の信託報酬が最安であることから、ランキングで上回ることができた。将来的には最もコストの低い、S&P500をベンチマークにした投資信託になる可能性が高いと見ているので、この点においては心配無用だと思う。

開示された運用報告書の総経費率ではSBIバンガードがeMAXIS Slimを下回っているので、今後1年間経つと、トータルリターンでもSBIバンガードが上回ってくるだろう。

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SBI証券 投資信託ランキングは、投信>ランキング>月間 で確認できる

ランキングには、右側に独自の資産クラスと評価を記載した。評価基準としては、主に3つ。その上で、総合評価をつけている。

1. 長期投資する上で重要なサステナビリティ評価
2. 投資パフォーマンスを決定づけるインデックス評価
3. パッシブ投資する上で重要なコスト評価

初心者の方は、純粋に総合評価◎になっているものから購入する投資信託を選択してもらえばいいと思う。今後、総合評価◎をつけている商品についての解説をしていきたいと思うので、今後もこちらを見てくれたら嬉しい。

買ってはいけない投資信託

一言で言うと、超長期投資に向かない、『ブル・ベア』『アクティブ』ファンドは盲目的に無視してしまっていいと思う。

ブル・ベアファンドについては、そのファンドの特徴(日々の動きに対してx倍の値動き)から、日々基準価額がベンチマークから下方向に乖離していくので、短期保有以外の使い道はない。短期でレバレッジをかけてインデックスを保有したいのであれば、ETFのほうがおすすめ。投資信託でブル・ベアファンドを選択する理由が見つからない。

アクティブファンドは、もちろん一部のファンドは20年先でも生き残って、インデックスと同じようなパフォーマンスまたはそれ以上の結果を出している可能性はある。ただし、ファンドマネージャーに依存している可能性もあり、異動や退職によって急にパフォーマンスが下がることもありえる。また、一番大きい理由としては、純資産総額が大きくなるにつれば、バリュー株投資をしているアクティブファンドも、投資先を探すのが難しくなるはずだ。バリュー株投資をする際に、純資産が小さければ最も効率の良い投資先に絞って購入できるが、純資産が大きくなるにつれて、「そんなに過小評価されてるわけじゃない」投資先も購入しなくてはならなくなる、そんなに優秀じゃないファンドマネージャーが選ぶ投資先も購入しなくてはならなくなる可能性を考えたい。

投資信託はこれを買う

初心者には、全世界投資、先進国投資、米国投資をおすすめします。日本国内在住のみなさんにとっては、最優先で国内投資を検討したいだろうが、成長性という観点では疑問。中期的には高いパフォーマンスを出す時期もあるだろうが、日本への配分が大きいと、長期投資では全世界投資と比べてパフォーマンスが低くなる可能性がある。

基準は全世界投資となるので、そのパフォーマンスを上回れないと思うなら、全世界投資、先進国投資、米国投資を続けるのが良い選択肢だと言える。老後資産をしっかりと確保したなら、アクティブに投資をすればいいと思うので、老後資産という大切なものを過剰なリスクにさらすようなことはしないでほしい。

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