ガッチャードが復活させたもの
©石森プロ・テレビ朝日・ADK EM ・東映
先日の日曜日に仮面ライダーガッチャードが終了しました。個人的に結構ハマれたので一年間楽しく見ることができました。
その中でも特に評価したい点があり、それは最近のライダーで疎かになっていた部分に力を入れてくれたことです。
それぞれの要素が絶対必要なものというわけではないですが、連続しすぎても食傷気味になってしまいますので、流れを変えてくれたことを多いに感謝しています。
少人数ライダー
ガッチャードに登場したライダーは映画含めてたった9体です。(他作品のライダーはノーカウント)
いや多いよ!と思う人が大多数と思いますが、他の令和ライダーでは10人以上出ているのが恒例化しているので1桁に収まっているので少ない方となっています。
さらに9体のうちの半分以上がスポット参戦だったり映画ボスだったりするので、実質的には味方3人、敵1人の4人ライダー体制でした。
ライダーがゾロゾロいるのが当たり前になっていただけあって新鮮な気持ちで見ることができました。
怪人を中心としたバトル
ガッチャードはマルガムの印象が強く残る番組でした。
その理由はいくつかあり、まず1つは数が多いことです。
TV本編に登場した怪人は52体、色違いやちょっとした形態変化を除いても35体です。平成以降のライダーを見ていた人にとって、これが異様な多さであることは言うまでもないでしょう。中盤以降も新怪人をコンスタントに出し続けられたことに驚きでした。
2つ目の理由は戦闘シーンにおけるマルガムがオマケになっていないという点です。
数が多くても作中での扱いが戦闘員A、戦闘員Bみたいな感じでは全然印象に残りません。
ガッチャードでは怪人との戦いをメインに置かれていました。個々のマルガムに目的や役割があり、マルガムを倒すことで問題が解決する・ストーリーが進展するという話作りがされていました。
これによって各エピソードと結びつき、印象に残る怪人になったのではないかと思います。
終盤は再生怪人が目立ちましたが「カードを奪われた」「元マルガムの人間が利用される」など「何故この怪人が再登場したのか」という理由付けがされていて、再生怪人もオマケにさせないという意思を感じました。
ただし例外もちょっとあります。
グリオンが出したレプリケミーを使ったマルガムや冥黒王の出したゴーレムです。
この辺はボスのオマケって感じの扱いでしたが、これを乱用しなかったのは正解だと思います。
頻繁に流れる挿入歌
挿入歌とはドラマやアニメの中で流れる歌全般のことですが、特撮界隈では特に戦闘中に流れる曲、いわゆる処刑用BGMを差すことが多いです。
ここでいう挿入歌も処刑用BGMのことで、初期の平成ライダーではエンディングの代わりという名目で挿入歌が流されていました。それが平成後半になるにつれて扱いが悪くなり、最近では1、2回だけ流れれば良い方になってしまいました。
そんな疎かにされた挿入歌(処刑用BGM)が、ガッチャードではキックソングという名称でプッシュされました。
空耳ではなく「ガッチャード」を連呼するRising Fighter
どのライダーの戦闘にもマッチするWhat's your FIRE
これまでの集大成のようなTHE SKY’S THE LIMIT
どれも耳に残る曲で、これらを聞けた回の戦闘はどれも満足度が高かったです。
連続しすぎても食傷気味に~と最初に言ったけどこれだけはずっと続けてほしいですね。
次に繋がるのか
明日から始まるガヴも少人数ライダーっぽく、予告を見る限りはかなりしっかりした敵組織と戦うみたいです。
さらに主題歌の発売も早めらしく、音楽方面にも力を入れてくれることを期待しています。
ガッチャードの流れをどこまで継承するのか、非常に期待しています。
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