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頭の中を覗いてみたくなる思考の持ち主、漫画家「中村キヨ」さん

中村キヨさんの作品を読んで感じたことがある。言葉選びのセンスがすごい。彼女独特の言い回しが好きだ。頭の中を覗いてみたくなる思考の持ち主。表現が高度なので、一度で理解するのが難しい時がある。何度も読み返して解読するのが楽しい。彼女のファンがツイッターで、「中村キヨさんの作品は、読むと頭を殴られる感覚」だと、称賛ツイートをしていた。それくらい人にインパクトを与える表現なのだろう。

私は、みんなと同じじゃないと不安で、よく聞く一般論が自分の考えだと思い込んでいる、思考停止した人は好きじゃない。誰かが言った価値観に流されている時点で、信用もできない。中村さんのように何事も自分で考えて言葉を選んでいる人は魅力的。芯があって、人と違うことを恐れていない、視野の広い人が好きだ。

私個人の感覚だが、上記の「思考停止した人」は世の中8~9割。本音を抑え、人前で一般論に合わせている人も含む。そういう人と話すと中身のない会話になり、自分の表情が死んでいく。実体のない、言葉が話せる何者かと会話している気分。個性を殺してない、無理もしてない、実のある会話がしたい。もう誰かの(価値観の)コピーはうんざりなので、中村さんのように自分で考える力のある人が増えてほしいと思う。

私は恋愛対象が男性なのだが、中村さんのような言葉巧みな女性に出会ったら・・・「レズと七人の彼女たち」の彼女たちのように、心奪われてしまうかもしれない。あれだけ語彙力・共感力が高い人は希少なのでとてもポイントが高い。言葉が悪いかもしれないが、他に適切な言葉が思い浮かばないので、こう表現したい。「訳ありメンヘラを沼から引き上げて包み込んでくれる、大人な精神的イケメン。」

この人ほど、複雑な事情を抱え病んでしまう女性の扱いが上手い人はいない。こんなにも病んだ気持ちを丁寧に汲み取ろうとしてくれる人もいない。汲み取ろうとする器だけあってもダメで、気持ちに寄り添うための、状況に適した物言いができる人でないと安心できない。男より男っぷりが高く、女性に対しての接し方がかっこいい女性。次々、中村さんの恋人になる女性が現れるのが分かる。

恋愛の築き方も素晴らしい。中村さんは7人の彼女がいるとのこと。世間的にはマイノリティな恋愛の仕方で、残念ながら理解されることは少ないのだろうけど、ポリアモリーの私としては何も違和感を感じないし、彼女の恋愛スタイルにとても共感した。関係者全員が納得していれば、何人と恋愛関係を築いてもいい・・・という考え方(彼女たちの感想)に、とても共感する。

ポリアモリーとは全く別物として見ていたが、よく考えたら中村さんも性質的にはポリアモリーなのではないかと感じた。本人がどう認識しているのか分からないし、カテゴライズされるのが好きじゃない人もいるので勝手に決めつけてはいけないけれど。

「レズと七人の彼女たち」・・・タイトルを見ただけでもポリアモリーを彷彿とさせるのに、しっかりと内容を読み込んだにもかかわらず、全く別物として見ていた。そう思わなかったのは、本人が作品中で「浮気者」という表現を使っていたからだろうか。やはりポリアモリーとは違う認識なのか?自分の考えをしっかり持っている方なので、中村さんなりの解釈があるのだろうか。本人がどう認識しているのか、とても気になるところだ。

これからも彼女の作品・SNSなどにある文章を読み込み、「中村ワールド」にどっぷり触れ、いろんな角度から物事を考える機会を得たいと思う。


★ポリアモリーが何なのか、どういった価値観で恋愛しているのか・・・など、気になった方は別記事の「ポリアモリーという恋愛観」をぜひ読んでみてほしい。


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