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臨床1年目の教科書

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リハカレスタッフによる、新人さん向けのマガジンです。
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2020年9月の記事一覧

認知症症状への対応で気をつけている事

臨床で働いていると、 身体領域、精神領域共に、関わる機会が多い認知症をお持ちの方。 私は高齢者領域に勤めているOTとして、 認知症をお持ちの方を担当する機会が多くありました。 その中で私は認知症をお持ちの方との関わりが楽しく、 その人たちが充実した生活を送るためにサポートする楽しみを発見しました。 そんな認知症をお持ちの方と多くの関わりを持った私が特に気をつけていた点があります。 本日はそれをシャアしていきましょう。 1 認知症とは?まずは認知症とはどのような状態で

動作分析でわかること

臨床1年目の時 『この人の立ち上がりはここが原因!』 動作を見て判断できるようにならないといけない! と考えていました。 作業療法士になり臨床10年目の現在は 『動作を見て原因を把握するのは無理!』 とはっきりと言えます。 では、動作分析でわかることってなんでしょう? 本日はこちらを整理していきましょう。 1 動作分析で原因はわかるのか?例えば、立ち上がりを見ただけで、 『この人は骨盤前傾が困難だから、腸腰筋の筋力が原因だね』と断言することはできるでしょうか? 本当に

ADL評価で大切なこと

回復期や急性期で、 常に意識しているADL評価。 項目としては ・BI:バーセルインデックス(Barthel Index) ・FIM:機能的自立度評価法(Functional Independence Measure) がすぐに思いつくでしょうか? 私も急性期で働いていた時には 評価、点数化をしていました。 しかし、私はその評価を重視していません。 本日は、ADL評価の落とし穴について整理していきましょう。 1 ADL評価まずADLとは ADLとは、ひとりの人間が独立

ホウ・レン・ソウ

療法士だけでなく大切な業務の一つ ”報・連・相”。 新人は職場で 『報連相だね・・・』と言われることが多いのではないでしょうか? でも、新人さんは この”報・連・相”の具体的な実施方法を知っているでしょうか? 本日は”報・連・相”の具体的な方法を整理していきましょう。 1 適切なタイミングは?よく聞かれるのは ・『報連相が遅い』と言われる ・『報連相がない』と言われる ですね。 では”報・連・相”の適切なタイミングとはいつでしょうか? それは、”報・連・相”する事実が起

1年目の療法士へ

9月になり、就職して約半年。 前回のコラムでは、 『中弛みを予防、抜け出すために学びを止めない』とお話ししました。 今回のコラムはその逆のお話しになります。 『どっちでしょうか?』と聞かれると、 両方です。 前回の内容も大切ですし、今回の内容も大切です。 ぜひ実践してみましょう。 1 遊んでください学生から就職して、新しい環境になり、 自分ができないことに直面する日々が続いていると思います。 その中でも、しっかりと息抜きの時間を作ってください。 新人さんに陥りがちの落と