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是枝裕和監督 ティーチイン

第75回カンヌ映画祭の最優秀男優賞を是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』に主演したソン・ガンホが受賞した。最高賞のパルムドールを逃したという表層的な報道は置いといて、昔から応援している身としては6月の上映を心から楽しみにしている。

是枝監督は劇場公開時に毎回ティーチインのイベントを開催するので、近年では予定を無理やり合わせ必ず参加している。

ティーチインとは映画上映後に監督自ら登壇し、観客と共に作品について語り合う場である。初めて参加した時に観客からの鋭い質問と監督の口から語られる作品の思考術を目の当たりにし、その映画に対しての捉え方が一段と広がった。なんて贅沢で豊かな時間と空間なんだと圧倒され、その後色々な監督のティーチインに参加した。

一つの作品の前では制作者も観客も皆自由で平等。その作品を経て何を感じどう成長、前進できたのか。それをみんなで共有する箱があるって最高。

考え方はばらばらだけど重なりあえる。