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道くさ食って、生きてきた(WEB版)

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初エッセイ本「道くさ食って、生きてきた」に収録されているエッセイ集です。本用に編集していない当時の書いたままのエッセイ12本をお楽しみいただけます。本に収録されている書き下ろし3…
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#人生

何者にもなれなくて苦しかった

「文章で生きていきたい」 迷いなくそう思うようになったのは、今年の春ごろだったように思う。それまでの私はというと、何者になりたいかが自分でも分からず、ずっと苦しんでいた。

理想と現実の狭間で生きづらさを覚える

学生の頃から、「あ〜、生きづらいな」と思うことがある。そしてその回数は、年々減ってきてはいるものの、今でも継続していたりする。 別に、相手の感情が読めないとか、人と話すのが怖いとか、そういうわけじゃない。でも生きていてふと、人間でいることがしんどくなる瞬間がある。

書店員になりたかった想いをこじらせて

「私、大学生になったら本屋さんで働きたいんですよ」 高校を卒業した次の日、明日からは校則なんて関係ないからと友人とふたりで、美容室に髪を染めに行った。大学生を前にワクワクする私たちに、美容師さんはたくさん話しかけてくれた記憶があるが、何を話したかは覚えていない。ただ、「バイトは何をしたいの?」という問いかけに、「本屋で働きたい!」と力強く答えたことだけは覚えている。

渡り鳥はちょっぴり貧乏

私は、ひとつの場所にずっと留まり続けることができない。 大学生のときは、憧れて入ったサークルを1年で辞め、その後はファッションショーの広報やらフリーペーパーの制作やら、やりたいことをやりながら、卒業までのらりくらり過ごしていたし、社会人になってからは、新卒で入った安定した会社を3年で辞め、人間関係に恵まれた転職先を2年で辞め、しまいには不安定なフリーランスの道を選んだ。 こんなふうに転々としてきたのは、居心地が悪かったとか、組織で働きたくないとか、そんな後ろ向きな理由から

未完全な私にはエッセイが必要だ

昨日、縁あって下記のイベントに参加してきた。