【思考の道具として】タイプとトークンの区別
こんにちは。いつもお越しくださる方も、初めての方もご訪問ありがとうございます。
今回はタイプとトークンの区別の英語版Wikipediaの翻訳をします。
翻訳のプロではありませんので、誤訳などがあるかもしれません。正確さよりも一般の日本語ネイティブがあまり知られていない海外情報などの全体の流れを掴めるようになること、これを第一の優先課題としていますのでこの点ご理解いただけますと幸いです。翻訳はDeepLやGoogle翻訳などを活用しています。
翻訳において、思想や宗教について扱っている場合がありますが、私自身の思想信条とは全く関係がないということは予め述べておきます。あくまで資料としての価値を優先して翻訳しているだけです。
タイプとトークンの区別
型とトークンの区別とは、オブジェクトのクラス(タイプ)に名前を付けるか、そのクラスの個々のインスタンス(トークン)に名前を付けるかの違いである。各タイプは複数のトークンによって例示されることがあるので、一般に、対象のタイプよりもトークンの方が多くなる。例えば、「A rose is a rose is a rose」という文章には三つの単語のタイプが含まれている。aというタイプのトークンが3つ、roseというタイプのトークンが3つ、isというタイプのトークンが2つ含まれている。この区別は、論理学、言語学、金属学、タイポグラフィ、コンピュータプログラミングなどの分野で重要である。
概要
タイプとトークンの区別は、タイプ(抽象的な記述概念)とトークン(概念をインスタンス化したオブジェクト)を分離するものである。例えば、「自転車が最も有名になる」という文では、自転車という単語は自転車という抽象的な概念を表すのでタイプであり、「ガレージの中の自転車」という文では、特定のオブジェクトを表すのでトークンである。同様に、単語タイプ「letter」は、4つの文字タイプのみを使用する。 しかし、L、E、T、Rの4文字しか使わないにもかかわらず、EとTを2回使っている。単語タイプ「letter」には、文字タイプEとTをそれぞれ2つずつ含む6つの文字トークンがあると言える。単語タイプが刻まれるたびに、作成されるletterトークンの数は、単語タイプに出現するletterの数と同じになる。
論理学者の中には、単語タイプはそのトークンのクラスであると考える人もいる。他の論理学者は、単語タイプはそのトークンのクラスにはない永続性と不変性を持っていると反論する。単語タイプは、そのトークンのクラスが絶えず新しいメンバーを獲得し、古いメンバーを失っている間、同じままである。
コンピュータ・プログラミングにおけるクラスとオブジェクトの区別は関連しているが、この文脈では、「クラス」は、「タイプ」のように集合内のオブジェクトの説明ではなく、オブジェクトの集合(クラスレベルの属性や操作を持つ)を指すこともある。
タイポグラフィ
タイポグラフィでは、タイプとトークンの区別は、活字によって印刷されたテキストの存在を決定するために使用される。
チャールズ・サンダース・パース
言葉をタイプとするかトークンとするかの区別は、1906年にアメリカの論理学者・哲学者のチャールズ・サンダース・パースが確立した用語を用いて初めて行ったものである。パースのタイプとトークンの区別は、単語、文、段落など、文字列理論や連結理論の言説の宇宙にあるものすべてに適用される。
パースの元の文章は次のようなものである。
コメント
「ペットに犬を飼いたい」という文章のなかの犬はタイプになり、「犬小屋の中にいる犬」という文章の中の犬はトークンになります。
前者の犬は特定の犬を指すものではなく、ペットあるいは動物の種類として使用されていますが、後者の犬は犬小屋の中に実際にいる特定の犬を指します。
アメリカのチャールズ・パースは非常に多くの抽象的思考において実用的な様々な分類方法を提案しており、個人的にかなり参考にしている哲学者です。
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最後に
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