女性向け二次創作小説 考え方を変えてみようの回

またTwitter界隈で、同人小説に需要はあるのかとか学級会やってましたね。

そんなもんジャンルによるとしか言えないというか、閲覧7万いったジャンルは、オフは買わない、小説はpixivでいいわって、イベントでテンション上がってた一般が、小説サークル付近で大声で口走る感じでした。
需要はかなりあると言えなくもない、ただし無料なら、という。同レベルで閲覧されてた他ジャンルとは、オフの販売数が10分の1とかいう驚異の開き方だったので、マジで需要はジャンルによりますよ。

さて、感想が欲しい系の書き手向けなので、noteでは二次小説をある程度書いてる方を想定して私も記事を書いています。

経験上、字書きが喜びそうな、熱心な感想を下さる読み手さんには、小説が好きだという人が圧倒的に多いです。中でも、二次以外かつラノベ以外の一般の小説も普通に読む人は、質の高い小説に慣れています。

何が言いたいのかというと、小説が好きな人から感想をもらえるような作品を書くには、映像を頭に浮かべてそれを描写するというのを、止めてみる必要があるということです。

映像先行型でない人には、ここから先はどうでもいい内容なので、よろしければまた次回お会いしましょう。

さて、具体的に言います。まず映像浮かべて書くってタイプの多くは、自分が書きたい時しか嗅覚や触覚等を拾えてないので、扱いが微妙というか、状況観察のための視界も狭まっていることが多いように見受けられます。

例えば夏の夕立で雨宿りするシーンでは、映像型は雨の描写と草の匂いと湿気が纏わりつくとかで描写が終わってることが多いです。てか、そこ止まりなのいっぱい見た。
映像が先行しないタイプは、更に土埃の匂い諸々を拾って夏をより強調したり、自分の抽斗から映像以外にも夕立情報を引っ張り出して、描写する対象を取捨選択したりします。夕立について扱う情報量に差が出るのです。

他にもあります。書き手が飯テロしたそうな食事シーンでは、映像型は、いい匂いがして腹が鳴って恥じらいつつ相手を観察し、並んだ皿に唾を飲んで料理描写を一通りとか、今はパスタ並んでるけど、これメニューまるっと和食にしても同じだなって出来になってしまいがちです。胃袋刺激されないタイプの食事シーン。これも凄い見た。映像型だったのも確認した。
食事の描写なら、映像先行させない型もテーブルに料理を並べるのですが、映像スケッチにばかり気を取られないので、嗅覚からの描写を挟むタイミングとか、もっと他のことも書くとかやります。視覚情報は描写の対象のひとつに過ぎないという割り切りがあるのです。

描写を通り一遍のもので終わらせなければ、視点や言葉選びの個性も次第に育ってきます。同じシチュエーションでも、人と違うことを書いていれば、読み手の記憶に残りやすくなります。ついでに言えば、小説が好きな人は、そういうのかなり好きなやつです。

いきなりですが、何故小説を書こうと思いました? 絵が描けないから? いるいる、そういう人いっぱいいる。そのタイプが、前回話した誤用とかよくやらかします。言葉に興味が薄いから。気を付けていこうぜ。

マンガ描けないから小説でというのは、マンガの表現力を結局は超えられない可能性が高いです。小説にはマンガよりも得意な表現手段があり、そこを特化して鍛えた方が上達するんですよね。
そう、前回話した比喩のことです。ミスリードからのどんでん返しも小説は得意です。ミスリードは推理小説だけのものじゃないというか、感情のミスリードからのカタルシスという、かなり美味しいやつが小説は得意なんです。心理描写をがっつりやれるからね。

小説はマンガではありません。
映像の解説をするだけなら、マンガで読みたいって層の気を引くことは難しいんじゃないかなと思います。
マンガの土俵で不利な勝負して、マンガに比べて需要を感じられないって、せやな、としか言えないんだわ。

今回のまとめ
・文章でマンガを書こうとしないこと
・小説ならではの強みを生かそう

次こそ、比喩の話でも出来たらいいなと思います。

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