女性向け二次創作小説 考え方を変えてみようの回 その2

比喩の話より先に思い出した、割と大事な話を今回はしますね。

・二次小説の破綻しにくい書き方
 冒頭から順番に書く

プロット作って書きたいとこ書いて会話書いて間の地の文を埋める、これをまず止めてみましょう。
勿論、好きなとこから書き始めるプロもいます。でも私らプロじゃないですし、プロ並みの技術も無いじゃないですか。
だったら、冒頭から書くのが事故が少ないです。何でって、起承転結は全部順番に起きていることだからです。

順番ブツ切りに書いて、不自然だとか自分が飽きてるとか強引な箇所が存在しない、話の制御が上手い人ならば、ここは読み飛ばしてもらって大丈夫です。

行動も思考も連続しているものです。起の結果が承になり、続いて転がって結末を迎えます。それが唐突とか不自然とか、こう考えて動いてたのに続きがこれか、おかしくね? ってのを避け、自然な流れでクライマックスに向かっていくために一番確実な方法が、冒頭から順を追って書いていくという方法です。
えっ、プロットあるから大丈夫? でもそれマンガのネーム並みに全シーン細かく作ってなくない? 裏話以外に出番も書く必要もない設定と、起承転結の転にばっか力入ってない? そこ楽しいけど一番簡単なとこな。

小説に限らず、物語の勝負所って承なんですよね。山場って書きやすいし、書き手としても一番書きたいとこなんじゃないかと思うんですが、山場だけ丁寧にお出しされても、そこに至るまでが雑だと、自分だけ盛り上がってるオナ作文になりがちなやつです。
冒頭から書くというのは、実は要の承を充実させやすい書き方でもあります。何でって、転に接続するまでの説明不足とか、キャラが不自然とか、流れ的に無理があるとかに気がつきやすいからです。

冒頭から丁寧に、起から始まる流れ以外はプロットすらガン無視する勢いで、その状況でキャラがどう考えてどう動くのかを文章でスケッチしていくだけで、キャラがそのキャラらしい小説になっていきます。そうやって描写した自然なキャラで、自然に積み重なった状況が爆発するからこそ、クライマックスは盛り上がります。

前に書きました。推しが推しらしいというのが、読み手さんは大好物です。

長い話でいきなりというのは大変だと思うので、まずは8千字くらいの短編で練習してみて下さい。5千字未満だと、小説が充実しているジャンルではほぼ読んでもらえません。8千字程度で大丈夫かって、出来次第では支部で2千ブクマという数字が、あなたの基準で大丈夫に入るかどうかによります。

・会話書いて間の地の文を埋めるのをやめる

この方法と意識は、秒で捨てた方がいいやつです。飽きてる雰囲気や取ってつけた感を消すのが難しいからです(後から気がついて足すのはまた別です)。会話を先に書いてる時点で、書くことに飽きてるパターンが多いと思うので、やるべきことは会話の先書きじゃなく気分転換のような気がします。

地の文こそ、小説とマンガの違いを出せる部分だと個人的には思います。
どうしても苦手な人は、多分今後、ラノベに変わって流行るかもしれない、スマホ向けシナリオ方式に書き方を切り替えてみるのも手かもしれません。
二次にもこの流れがくるかは何とも言えませんが、週刊少年マンガ最大手が現在の同コンテンツ最大手と組んで力を入れ始めてます。

e-Story大賞

ごめん書きながら気がついた。シナリオ方式とか言ったの訂正します。ってか、これシナリオと思ったらハズすやつかもしれません。
例えば評価が高いソシャゲのシナリオって、視点が一人称でも地の文かなり多いじゃないですか。会話チャット小説系、一番のテンプレはきっとあれだわ。

ちゃんねる系。

世界で流行ってるのに日本では大人しめのコンテンツ、でも読まれはするというのは、私知らないんですけど、江南スタイル?が世界で流行っても、日本では機敏なデブは珍しくないので反応が悪いって解説を読んだことがあって、多分それと同じなんじゃないですかね。
いにしえの電車男で通過済みなうえに、毎日無数のまとめサイトが、会話で進む掲示板の面白そうなとこ切り抜いて、書き込みの中から選んだオチまでつけてUPしまくってるので、会話形式に慣れ過ぎた客が審判の、何度もタップして読む手間とスクロールする手間の戦いにしかならなさげ。

件の賞は、会話チャット小説のヒカキン氏を生むと意気込んでるみたいです。ただ、私見ですが、未開拓の市場というよりは、既存の市場に流行りの化粧を施して出てく方に近い気がします。

・めんどくさ意識を減らす地の文の書き方

びっくりするほど話が逸れた。戻します。
地の文がめんどくさかった頃、状況説明、情景描写、感情描写の諸々のうち、状況と感情書くのはまだそれなりに楽しいんだけど、何かそれっぽい風景描写入れた方がいいかなとか、思ってはいてもめちゃくちゃダルかったです。

開き直って、風景とかの描写を感情描写の延長にしました。途端に、一気に書きやすくなりました。

今考えると当たり前なんですが、三人称で書いていても、メインで描写してるキャラの感情や視点から、風景は食み出さないんですよね。
晴れた空も、そよぐ風も、機嫌が悪ければ美しく見えないし、心も踊らないのです。疲れていたら、青空見ても青いとしか思わないやつです。
これに気がついて、叙事ヅラした叙情を書けるようになりました。また、地の文全体も書いてて楽しくなってきました。

あくまで私の経験での話ですが、似たような部分が書きやすくて書きにくいという人は、試してみるのも手かもしれません。

今回の投稿のまとめ

・冒頭から順番に書いていく
・会話書いて間の地の文を埋めるなら休む

次こそ比喩とかの話になればいいなあ。

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