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全国制覇を実現させたコメダ珈琲店の新戦略(カンブリア宮殿より)

こんにちは。なごみ地蔵です☺

本日は、「コロナ禍でも経営が順調な飲食店の経営手法を知りたい」と思っている方に向けての記事です。

今回は、カンブリア宮殿で取り上げられていた【コメダ珈琲店の強み】をご紹介します。

2020年12月3日に放送された内容のため、既にご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、現在TVerにて無料配信中(7月18日㈰16:59終了予定)ですので、気になった方はこの土日にぜひチェックしてみてください!

コメダ珈琲店の概要

コメダ珈琲店は、1968年に創業者・加藤太郎が名古屋に作った1軒の喫茶店から始まりました。
その人気は中京地区にとどまらず、現在は47都道府県を制覇し、全国に877店舗を構える喫茶チェーンへと急拡大しました。
フランチャイズ率が97%であることから、それぞれの地域にオーナーがいて、自分の店を営む、個人店の集合体であるとも言えます。
「コメダのフランチャイズ・オーナーになりたい」と言う人は多く、加盟の問いあわせは年間1,000件を超えています。
コロナの影響を受け、一時期売上高・客数ともに約50%まで落ちたものの、今では100%に戻ってきています。

コメダ珈琲店がこれほどまでに人気なのは、なぜなのか。
その秘密を知りたくなった方は、ぜひ最後まで読んでいってください!


地域に愛される店づくり

ここでは、カンブリア宮殿で取り上げられていた、コメダ珈琲店の店舗ごとに異なる取り組みを紹介していきます。

①東京・渋谷の渋谷道玄坂上店
「1人客が多い」という都会の店舗ならではの客層に合わせた店づくり。
例)全席にコンセントを設置
  充実したWi-Fi環境の整備(普通のカフェの3~5倍の回線速度)

②熊本・菊池市の熊本菊池店
地域のコミュニティとなる作戦で客数を20%アップ。
例)『コメダde朝市』(月に1回駐車場でおこなっている朝市)
  夜に店内で行われている英会話などの各種講座

③愛知・岡崎の岡崎若松店
パンやお菓子の物販コーナーの販売額が県内1位
例)オーナーの奥様が作成したポップを掲示

④東京・武蔵野市の吉祥寺西口店
大和証券とタッグを組んだ店舗
例)投資に関する情報にアクセスしやすい環境の整備(書籍・端末など)


臼井社長の取り組み

ここでは、臼井社長のプロフィールと取り組みについてご紹介します。

【臼井興胤】
1958年、愛媛県生まれ。
1983年、一橋大学卒業後、三和銀行に入行。
カルフォルニア大学LA校でMBAを取得。
日本マクドナルドCOO、セガ社長などを歴任。
2013年、コメダホールディングス社長就任。

現場主義が信条の臼井社長は、週に1回、本社に隣接している店舗に自ら立ち、数字には表れない現場の「今」を自分で感じ、経営に生かしています。

フランチャイズ・オーナーの独立精神に驚いたエピソードとして、このような話があります。

常連客の高齢化が目立ち、来店客数が減少している中、新規客の開拓として全店一律キャンペーンを導入しようと、臼井社長がフランチャイズ・オーナーに提案しに行った際に、「うちはお客さんがたくさん来ているからやりません」「うちは忙しいのでやりません」と断られたそうです。

かつていたマクドナルドならあり得ないフランチャイズ・オーナーの反発に、臼井社長は心底驚くとともに、「小さな改革、大きな成果でお願いしますよ」と投げかけられた言葉も理解できなかったと語っています。

その後も店舗を回っていく中で、各オーナーが自分のやり方で勝負している姿を目の当たりにし、細かく本部が決めていくよりももっと大切なことがあると気が付きました。

他のフランチャイズのように「右へ倣え」にするのではなく、それぞれの店が客の喜ぶことをやり、本部はそれを支える、それこそが「小さな改革 大きな成果」に繋がるのだと。

そこで今度は、現場のオペレーションに負担をかけない新商品開発を始めます。

新宿中村屋と共同開発した「カツカリーパン」は、既存商品のカツサンドのソースを変えるだけのため、店舗の負担はほとんどありませんが、グランドメニューに昇格するほどの大ヒット商品になりました。

発売以来37年間ずっと変えることのなかった看板メニュー「シロノワール」も小さく改革し、こちらも現場に負担のかからない「シロノワール」のアレンジメニューを期間限定で販売しました。

このような「現場でヒントを探し、強さの本質を伸ばす」といった取り組みにより、4年で1店舗あたりの客単価がおよそ10%増加し、小さな改革がついに大きな成果となって表れました。


コメダ珈琲店の強み

一時的に受けたコロナの影響からの回復の早さは、フランチャイズ率97%の力であると臼井社長は語っています。

「自分の店は自分の力で守る」というフランチャイズ店のスタンスが、サラリーマンでは成し得ない粘り強さを発揮しているのだと分析されていました。

「フランチャイズ」ではなく、「のれん分け」という表現の方がしっくりくるほど、フランチャイズ・オーナーのエネルギーは凄まじく、「個々の店舗の強さがコメダの強さ」であると言えます。

臼井社長はこれを❝コメダイムズ❞と表現されています。

また、「日本の消費者目線で考えると、同じ看板で同じ店を求めているかというと全くそうではないと思う」という言葉にハッとさせられました。

喫茶店は「地域密着」で地域のリピーターに愛される店にしていくのが望ましいという考えから、「コメダ珈琲店」という同じ看板を掲げていても、地域によって全然違う店の作りになっていると言うのです。

「商売」という広い視点で見たときに大事なこととして、臼井社長はこのようなことも語っていました。
(発言の一部を箇条書きにしてまとめています。)

・企業と消費者は❝せめぎ合い❞
・新しい付加価値を磨かないと消費者に飽きられる
・一本調子でやって「安泰」という商売はない
・何か「小さな工夫」を加えないとダメ
・自分の商売の現場で起こっていることを自分で情報をとりにいかなければならない
・現場に近いところで意思決定できる方が強い


最後に

コメダの一番の強みは空気感❞である、と気付くまでに時間がかかったと臼井社長は語っています。
喫茶店は、かつては体を休める場所でしたが、現代は体よりも「心や頭」が疲れ切ってしまいます。
コメダに入ると「いつもの自分に戻れる」「心が軽くなる」・・・コメダで過ごすと心と体が軽くなる、そういう空間を提供しているのです。

最大の強みは心が軽くなる空気感


ここまで、カンブリア宮殿の内容をもとにコメダ珈琲店について紹介してきましたが、いかがでしたか?
コメダ珈琲店のたくさんの魅力・強みが伝わっていたら幸いです。
私も、緊急事態宣言が明けたら、吉祥寺西口店に足を運んでみたいと思っています☺


※この記事の見出し画像は、コメダ珈琲店のホームページより、ロゴマークとシロノワールの画像を使わせていただきました。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
「この記事を読んで良かったな」
「自分もコメダ珈琲店に行ってみたくなった」
と少しでも思っていただけたら、
「スキ♡」やコメントをいただけると嬉しいです☺

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