10代20代のとき、知っておきたかった たった1つのこと
今日もありがとうございます。
心理教育家、のりさんです。
40代過ぎた今でも、自分の本音というのはわかりにくいものです。
自分がどうしたいのか?何がしたいのか?
大人になっても悶々とします。
決められない自分が情けなく感じ、だんだんとネガティブ思考が働き出して、行動も止まってしまう。
心の勉強をやっていても、強靭な精神力が身についているわけではありません。
むしろ、繊細な自分、反応しやすい自分にどう対応してあげるといいのか、私は落ち過ぎないよう、日々心の筋トレをしている、そんな感じです。
この、心の筋トレの方法を、もっと早くに知っていたら…というのを最近また強く思う出来事がありました。
過去を振り返り、自分の人生史を人に語ったことで、20代の頃の自分の思いが蘇り、さらにはその時に周りにいた人(親など)のことにも思いを馳せる時間があったのです。
今日は10代20代の若者に向けて思いを綴っていきたいと思います。
私が当時、知っていたら良かったと思うことを。
思春期から青年期に移行する時期、年齢で言うと10歳ごろから社会に出るまで、体の変化はもとより、心の変化はかなり大きいものです。
特に、青年期では「自分らしい生き方」に悩む時期でもあり、将来に対する漠然とした期待もしくは不安が混ざり合い、自分がどうしていくといいのか模索する時期にあります。
そういう時期を「モラトリアム」の時期といい、20歳前後の年齢は、自己を確立するための重要な時期であり、責任ある大人になるために心の準備をする期間でもあります。
これまで親や教師、周囲の大人に言われるがままに進路を選んだり、周りの友達がやることを真似した行動をしていた人生に対して、「これが本当に正しい道だったのだろうか……」などと迷い始め、
そして、「本当に自分が歩みたい道っていったいなんだろう?」などと、ぐるぐる考え、選び直そうとしたりする時期です。
私自身も、高校3年時に進路にぶつかり、自分が本当にやりたいことが見えませんでした。
親には「公務員になれ!」と言われ続け、社会的信用を得られやすい職種に就くことが望ましいのだと思っていましたし、身内に教師が多かったこともあって、将来は教師になる方がいいかな?と思っていました。
しかし、高校時代から情緒不安が激しくなり、自分って何のために生きているのか?がわからず、立ち止まることもできないまま、進路を決めなくてはならない時期に突入し、とりあえず大学には行っておいた方がいいんだろうな…という安易な考えだけで、大学進学を選びました。
精神的に不安定ということがわかっていた時期だったので、心理学(当時はマイノリティな学科)に興味を持ち、専攻を心理学にしたはいいものの、父親が「そんなんで飯食えるか!」と何度も反対されながらも、とりあえずいける大学に行くということだけで折れてくれました。
(高校では目標なく勉強していたので、気づいた時には受けれる大学が少な過ぎました。)
大学進学後、さらに不安定さが増し、自分の存在価値とか意義とか、そんなことを悶々と考え始めるようになりました。
これまで、時間割で決められた生活を送っていた自分が、親元を離れ、自由を手に入れた途端、どう過ごしていいのか途方に暮れ、昼夜逆転の生活になり、だんだんと日常生活へ支障が出てくるくらいメンタルが不安定になりました。
最終的に、学校へ行けない状況になり、親に休学するよう勧められ従いました。
それ以降、約10年間、何度も精神科に通い、大学は3回転入し、28歳まで学生をしていました。
今となれば、思い出話ですが、当時は自分だけが取り残され、いつまでも子どもな気がして、地元の同級生に一番会いたくないと思っていました。
あの頃の私は、自分の心の不安定さによって、精神を病み、引きこもり、社会から孤立した生活を送る道を自ら選んでいました。
幸い、衣食住には困ることはありませんでしたが、家族の理解も追いつかず、居心地がわかるかったのは間違いありません。
何より、私はこのままどうなってしまうのか?
迷路にハマってしまってしまい、毎日が絶望的でとてもしんどかったです。
あの時期、もし私が誰かにこの状況を話せていたら…
自分を傷つけることもなく、もっと早くに自分の人生を生きようと思えていたのかもしれません。
今となっては、これも人生経験値となり、これで良かったとポジティブに受け止めてはいますが。
しかし、いや、だからこそ、この経験を活かし、今現在、悩んでいる若者たちの力になりたいと思っています。
そう、今、10代20代で悩みを抱え、一人で苦しんでいる人がいたならば、助けを求める勇気を持ってほしい。
そして、そこには必ず味方になって助けてくれる人がいることを忘れないでほしいと思っています。
今の悩みや苦しみが一晩で解決することは難しいかもしれません。
でも、諦めず一緒に解決してくれる人を見つけてみてください。
助けてくれる人がいることを忘れないでくださいね。
読んでくださってありがとう。
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