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【就活】焦りが自信に繋がるまでの記録【22卒】

コロナ禍での地方就活、長期的なキャリアプランを見据えた就活をしてきた大学生の就活体験記です。結論として、東京のITベンチャー企業にほぼ営業の総合職採用で内定をいただき入社する予定です。どんな時系列で就活をしたか、何をしたか(何を利用したか)、何を考え、どんな風に意思決定をしたか、何を得たのかを書いています。

自己紹介

こんにちは。Iと申します。

東北地方のとある大学に通っている学生です。文系学部の現在4年生、22卒と言われる代になります。

2020年の夏ごろから就活を意識し、秋になんとなく就活を始め、2021年6月に就活を終えました。

この記事では私が経験した就活の体験記を記しておきたいと思います。

私の就活を振り返ると、「マイナスな感情である焦りから、プラスの感情の自信に繋がった」経験だったと思います。できるだけその点について書いていきます。

どんな方でも記事を読んでいただけるのであれば大変嬉しいのですが、以下のような経験をしてきたため、該当する方に特に参考にしていただけると幸いです。

・就活に対して不安を持っている、焦りを感じている、就活において何をしたらいいかわからない

・将来のことがわからないけれど、長期的なキャリアプランを考えた就活がしたい

・地方学生の就活(就業地として東京を希望している)

なるべく簡潔に書きたいとは思っていますが、かなりの文章量になっているので必要に応じて部分的に読んでいただいても構いません。

就活の流れ

まずは私の就活の流れを最初に書いておきます。

私のリアルタイムの心情や環境にあまり興味のない方はこちらの流れをさらうだけや気になる項目を読むだけでも良いかもしれません。参考にしてくだされば嬉しいです。

[2020年6-8月]なんとなく就活に対して焦りを覚え始める、各種就活サイトの利用登録をした

[9月]ゼミ教員に相談、企業の見方をなんとなく理解

[10月]オンラインのインターンシップに参加し始める

[12月]インターンシップが説明会になっていく、就活エージェントの利用開始

[2021年1月]選考が始まる、ESを書いたりし始める、もう一つの就活エージェント(intee)の利用開始、友達がメンターをしていたサービスの利用開始、焦りがなくなってくる

[2-4月]就活のピーク インターン・イベント参加・面接・面談の繰り返し スカウトの量もとても増える(4月だけバイトを休んだ) 、自信がついてくる

[4月]最終面接→合格 就活は続ける(その時点で残っていた企業を受ける)

[5月]最終面接×2 結果が出揃う

[-6月2日]内定をいただいた2社から選ぶ工程 1社に決め就活終了

特徴としては最終面接3回分以外すべてオンラインで完結させたことだと思います。もっと言えば、3社中2社はオンラインでも対応をしてくれるというお話があったので減らそうと思えばもっと減らせました。ご時世柄だとは思いますが、今後もオンラインは残っていくと個人的には思っています。地方学生としてはかなりコストパフォーマンスの低い就活ができたと思うので大満足です。

また、私のスケジュールがかなりイレギュラーでした。大学が新型コロナウイルスの対策のために早く授業を終わらせて長期休暇を長くとるという対策をしていたので12月末には後期の授業やテストが全て終わっていました。そのため、長期休暇を丸ごと就活とアルバイトに充てることができました。

利用したサービス

就活をするにあたって、主に利用したサービスは以下のものになります。

◇マイナビ、リクナビ(世の中にある業界や企業を把握するために利用)

◇offerbox(オファー型就活サービス)

◇ゼロ・キャンバス(就活エージェント)

◇intee(就活エージェント、オファー型就活サービス、イベントの主催、プログラミングの勉強もできる)

◇エンカレッジ(学生がメンターをしている就活エージェント、イベント主催団体)

◇就活会議、openwork(企業の口コミサイト。参考程度に評価を確認した)

登録だけしたサービスはたくさんありますが、自分が使いこなせたのはこのくらいのサービスでした。それぞれのサービスに良し悪しがありますし相性もあるので絶対このサービスを使った方がよいというおすすめはできませんが、何をしたらよいかわからない方は調べて登録して使ってみることをおすすめします。(リンク貼ろうと思ったんですけど年度ごとにリンクが変わったりしてしまって私に記事のメンテナンスができる自信がないので読者の方にお任せします)

私は基本的に自分から企業を探しに行くよりも、自分を見つけてもらう就活をしていました。この方法に対しては賛否両論あると思いますが、出会う企業数が圧倒的に増える点が個人的によかったと感じています。たくさんの企業を見てみないとその良し悪しがわからなかっただろうなと思っているので、基本的にアプローチのあった最低限の条件以外の企業を避けずに調べたり話を聞いてみると段々企業の見方が分かってきたように感じています。オファー型サービスではきちんと自己紹介等を書いていればそれなりに意思の合致する企業からオファーいただけることが多かったので、ESの転用で良いので埋めておくことをおすすめします。

また、私は人と対話することが好きで自己内省をしつつ他の人に考えをアウトプットすることに重きを置いていました。エージェントを利用する最大の利点は対話をすることで自分が将来どんな風に生きていきたいと思っているのかを言語化できること、そのことに関する客観的な意見をいただけることでした。学生同士の対話もよいですが、社会を見ていない学生では見える範囲に限界があると思っていたので、社会人と話す機会を増やして自分の考えやキャリアプランを強固なものにする機会を設けるといいと思います。

たまにグループディスカッションや面接、自己アピールをして評価してもらったりそこからオファーしていただくイベントにも参加しました。まったく興味のなかった業界の方から評価していただいたり、多面的な評価をしていただけたり、純粋に参加者同士の刺激になったりするので、参加する数は多くなくてもたまに参加してみるのも良いと思います。視野が広がるきっかけにもなりました


就活の始まり(2020年6月~8月)

ここからは時系列順に私の就活の経験をお話したいと思います。

私が最初に就活を意識し始めたのは2020年の6月頃でした。

学内で就活セミナーなるものが開催されており、何の知識も持ち合わせていなかった私はとりあえず参加することにしました。

参加したはいいものの、インターンシップというものが夏から開催されることや自己分析というものをしなければならない、インターンシップも面接やエントリーシートの提出なるものを行わなければならないということしかわからず、なんとなく就活の流れは掴めましたが「じゃあ結局今何をしたらいいの?」という具体的なことは一切わかりませんでした。

また、焦りから保険として公務員という選択肢を考えたりもしました。公務員に限らず進路選択においてこの辺りは人それぞれの性格や環境、性質によって合う合わないがあるので一概に言えないですが、私は現時点で公務員という仕事に魅力を感じられていないので、本当にただただ就活がうまくいくかわからない不安から、軽く勉強してみたりしていました。

私は浪人しているので、同い年の子が一足先に就職活動を終えているのをいいことにどんな就活をしたかを聞いたりしていました。結論から言いますと、そのときに知ったオファー型のサービスを利用して出会った企業に最終的に内定をいただき入社することに決めています。

そんなことをしながら、夏休みに入りインターンシップに行っていない!という焦りがまた生まれてきました。

なんとなーくマイナビやリクナビ上で、聞いたことのある企業をお気に入りに入れ、オンラインの企業のアピールイベントに出向き、なんとなーくESを書いて提出するも全部落ち。

「よくわからないなあ」という気持ちのまま、そして行動としても何も結果に残せず夏休みが終わりました。

焦ってゼミ教員に助けを求める(9月)

大学が後期に入り流石にまずい気がすると思って最初に頼ったのは、所属しているゼミの教員でした。当時お世話になっていたゼミの教員は、関西人の気分屋でとんでもない人間(?)でしたが、自ら頼りに行くと頼った分だけ面倒は見てくれるタイプだったので、私とは非常に相性が良く私の就活を始めるにあたって大いに頼りました。この辺りは大学の進路相談室であったり、様々な頼る先があると思うので自分に合う人に頼れたらいいと思います。

最初に聞いたのは過去のゼミ生は大体何社程度インターンシップに行ったのかということでした。私はまったく基準等々もわからなかったので、とりあえず遅れは取りたくないという気持ちが強かったです。相談していく中で、インターンシップの数の回答ももらえましたが、どちらかと言えば企業の探し方やアタリのつけ方を教えていただいたことが参考になりました。私の条件をざっくり記載しておきます。

・クリスチャンで日曜の礼拝の時間は絶対確保したいので日曜日休み=法人営業の企業

・パートナーが関東で働くため将来のことを考えて遠すぎず近すぎずの距離感で働きたい(東京勤務がいい)→事業所が1つの企業に絞る=ベンチャーや中小企業

ここで法人営業のベンチャー企業にだいたい絞れたわけですが、どんな業界があるのかアタリをつけるためにマイナビやリクナビで条件を入力して気になる企業を片っ端からチェックしていました。ちなみに後々この条件は別の説得力も持って必須な条件となっていきました。

インターンシップに参加し始める、就活エージェントの利用開始(10月~12月)

前回チェックしていた企業群がインターンシップを開催し始めたので、選考なしのものに参加していきました。インターンシップ選考に応募したかもしれないですが、受かっていないので正直覚えていないです(笑)この辺りでは1か月に2,3つのインターンシップに参加している程度だったのでそんなに忙しくありませんでした。

参加したインターンシップの一つに人材系の企業があり、「就活エージェント」の存在を知ります。ゆるーくインターンシップに参加していただけの私は、これでいいのか?とまた段々焦り始めていた私は、就活エージェントを利用することにします。(この時に利用したサービスはゼロ・キャンバスというものです。)

他の人の動向がわからないことや自己分析のやり方がわからないことなど、不安に感じていることをざっくりとお伝えしてサポートしていただきました。その時の実際の回答としては、現時点で乗り遅れているわけではなくこのまま続けていけば心配なく就活が進められるだろうということ、モチベーショングラフを用いた自己分析の行い方(確認してさらに深掘ることも一緒にしていただきました)を教えていただきました。

また、サポートしていただいたメンターさんが「自分(メンターさん)の言葉を鵜吞みにせず一意見として聞くこと、必要であれば他のサービスもどんどん活用すること」と伝えてくださいました。この言葉は就活において最終的に自分軸で就活をし続けるために本当に必要なことだと思うので、参考にしていただければ嬉しいです。

インターンシップが説明会・選考になっていく(12月-1月)

マイナビやリクナビでアタリを付けた企業群のインターンシップに参加していると、段々と企業説明会を紹介されるようになっていきました。私は基本的な条件(東京にある事業所1つの法人営業の企業)に当てはまっていれば説明会も選考も全部参加したり挑戦したりしていました。その中で、業界の中でもどんなことをしている企業が自分にとってよいのかや自分の中で企業を見るポイントがわかってきました。

また、前述したゼミの教員に頼んでESの添削をしていただきました。ESの添削は良い点と悪い点を的確にはっきり教えていただける人にしてもらうのが良いと思います。ゼミの教員ははっきりとものを言うタイプなので悪い点をしっかり詰めてもらえたことで途中から自分の添削のみで乗り切れるようになりました。ちなみに私が言われたことは「少ない文字数で余計な言葉をできるだけ削って情報を詰め込む」ということでした。これだけでも語るとかなりの長さになるので詳しいことは割愛しますが、この教えが私にはかなり活きました。ESの完成度を高めるとそれだけで面接で言うことに直結するのでESはしっかり仕上げることをおすすめします。あとは複数人に見てもらえると客観的な意見を複数集められるので良いです。

この時期に友人がメンターをしていたサービス(エンカレッジ)の利用を開始しました。就活の終わった友人に雑談ベースで就活の話を聞いてもらったり誘ってもらったイベントに参加したりして、思考の言語化や企業を新たに知る機会を設けていました。

自分が今やるべきことや現在地を把握したり様々な人から客観的な意見をもらって思考が補強されたことで、路頭に迷うことなくより確実な自信へと繋がっていきました。

inteeの利用開始(1月)

実はこの記事はinteeさんに頼まれて書いていたりもするので、inteeさんのお話もさせていただきたいと思います。正直に言うと、私の就活に一番尽力してくださったサービスです。

前述した通り就活エージェントはすでに利用していたのですが、メンターさんの言葉にもあるように多面的な意見をいただくために利用するサービスを増やすことを検討していました。inteeはインスタグラムの広告で見かけ、メンターがついてくれること、そしてオファー型のサービスがあるというところにも惹かれて利用を開始しました。

inteeの良かったところは就活のサポートがきちんとシステム化されていたことだと思います。説明会から始まり、自己分析の大切さを学び、サービスの利用開始のために自己と向き合う…ただ企業に入るというよりきちんと自分と向き合うことをシステム化して提供してくださっているのでかなり就活がしやすくなりました。また、比較的密に連絡を取り合いながら就活を進められたので、伴走してくれるメンターを探している方にはとても合うと思います。前述した出会う企業数を増やすという点でオファー型であることやメンターから企業をおすすめしてもらうことがかなり良かったです。

敢えてデメリットをお伝えするならば、システム化されているがゆえに段取りが多いと感じてしまう方もいるかもしれません。私はむしろわかりやすく丁寧にサポートしてくださったと感じていますし就活自体じっくり丁寧に向き合うものだと考えているのでそのあたりは人によると思います。

一番忙しい時期に突入(2-4月)

この後はただただ忙しい時期に入っていきました。説明会、面接、面談、ES、イベントの繰り返しでした。誘いがあれば予定を確認して空き時間に詰め込んでいました。アルバイトのシフトは午前中に入るので午後の予定を就活に充てるパターンが多かったです。説明会がほぼなくなり選考ばかりになった4月に1か月アルバイトをお休みしました。私は1か月で足りましたが、人によってはもっと休んだということも聞いたのでどれだけ時間に都合がつけられるかは本当に人によると思います。

この時期に登録していたオファー型サービスからのオファーも格段に増えました。ESを添削していく中で自己紹介を更新していったことも要因として挙げられるとは思いますが、純粋に就活が激化していく時期になったことも大きかったと思います。私の見ていたIT業界や人材業界、ベンチャー企業群がこの時期に採用を盛んに行っているということがこの時期に忙しかった一番の理由だと思っています。

私には第一志望の企業というものが正直なく、面接を受ける機会があるなら受けてフィードバックをもらうことで、自分の面接の精度を上げていくという機会として捉えていました。よって、選考に落ちてもそんなにショックをうけていませんでした…!また、フィードバックによって自分の良いところも悪いところも知ることができ場数を踏むことに繋がったのでたくさんの人と話すぐらいの気持ちで選考を受けまくることをお勧めします。たくさんの企業と出会ってお話して思考の壁打ちをすることで必要なことと不要なことの区別もつくようになり更に自信がつきました。面接は慣れが作用する部分がとても大きいので場数を踏むことがとても大切です。

途中で違うと思った企業は辞退すればよいだけなので、最初から避けるというよりは話をする中で相手の企業を知っていくことが大切だと感じました。基本的に私は対話型の人間なので文面で最低限の情報を得たら人から話を聞き直すことが自分の情報収集や肌感覚で企業を理解することへの近道でした。

最終面接に進む、企業を絞る(4-5月)

2月、offerboxからオファーをいただいた企業のセミナーに参加しました。その後、セミナーでのディスカッションの様子を見てくださっていた人事の方からお声がけいただき面接に進み、割と自分ではわけのわからないまま選考を進み(笑)、内定をいただくことができました。

この時点で内定をいただいた企業より志望度が低いと感じている企業は辞退するか、面接の中で敢えて志望度が低いことを伝えて意図的に落としてもらうという動きをしていました(自分から辞退するのが面倒と感じていたのであちらから選考を落としてもらうようにしてました…)。蛇足ですが、この経験から志望度が低いことを伝えるとかなりの確率で祈られるので、選考を進みたいのであれば嘘でも志望度が高いことを伝えるべきです(笑)

企業を絞る際に、迷った理由やポイントをメンターさんに伝えていました。自分で考えることに詰まったら他の人の意見を聞くと新たな情報が得られてよかったです。

この時期になってくると企業の見方が自分の中で固まっていたり情報の得方も決まっているので、ルーティンのように話をしていることが多かったように思います。また、inteeのメンターの方と選考状況を共有しながら集めたい情報のポイントを絞っていました。

最終面接だけは対面でしていただきました。地方からの就活なので各企業の方は配慮してくださっていたのですが、実際に働いている様子を軽くでも拝見したり企業の立地や周辺の様子も把握しておきたかったので、最終面接のタイミングでのみ本社に伺っていました。

選考結果が出揃い入社先を決める、就活終了(5-6月)

5月末にすべての選考結果が出揃いました。最終的には2社から内定をいただくことができました。5月段階で一番行きたいと考えていた企業には落ちてしまったので、最後に決めきるために2社それぞれで面談を組んでもらい、悩んでいるポイントなどを共有しました。聞いた話の内容やそれぞれの企業とお付き合いする中で感じた雰囲気、少しだけ口コミサイトの意見を総合して4月段階で内定をいただいていた企業に入社することを決めました。どちらの企業に入社しても良い道は拓かれたと思うので、良い企業とご縁があったと感じています。

思考の動き、選択の仕方(キャリアプラン)

ここまで私の就活の流れや感じたことを記してきました。できるだけ精神面や思考の情報は省いたつもりなので、この項でまとめていきます。

私は短期の目標と長期の目標(キャリアプラン)を定めていました。長期目標としては「家庭を持っても全線で働き続けたいし、家族にも還元できるようにしていきたい」ということ、短期目標としては「前線で働き続けるためにできるだけ短時間で市場価値の高いビジネスパーソンになる(そのために社会人としてのスキルを身に付ける)」ということを掲げています。

「ゼミ教員に助けを求める」項で記述した条件が基本的な最低限の条件でしたが、更に条件を補強する理由が自己分析していく中で出てきたので記しておきます。

私の場合、パートナーがいることも踏まえ長期的に同じ企業で働き続けることは望ましいけれど短期での転職も考えられると思っています。そのため、時間をかけてしっかり勉強するというよりは自分で動いてできるだけ早いスピード感でスキルを身に付けていくことが必要だと考えていました。その点で考えるとき大企業よりベンチャー企業があっているという結論を出しました。最終的に企業規模で選びきったというわけではないですが、ベンチャー企業で働くことを肯定的に捉えられたので視野は広く持てたと思います。また、より難しいことに挑戦するという意味合いも込めて法人営業ができる企業で考えました。

なぜIT業界を選んだかということに関して、決め手となったのは「これからよりITの時代になっていくから」という理由からです。どの業界にしてもITの介入は絶対であるので、現時点で強くやりたいと思うことがなかった私は今後の世間の流れを読んでITにしました。とはいえ最初からITを選んでいたわけではなく、様々な業界を見て自分の得意ややりたいこと、気質と照らし合わせました。

なぜ営業をしようと思ったのかということについて、営業という業種はビジネスパーソンとしての基礎スキルが全て詰まっていると感じました。アバウトな言葉ではありますがコミュニケーション力が求められたり営業力が求められたり、マネジメント力が求められたりします。IT業界を選んだ中でエンジニアという選択肢もありました。潰しが利く業種という点で魅力的ではありましたが、営業で得られるスキルの方が後から身に付けることが難しいと思ったので一度営業を経験しようという考えに至りました。また、私自身が相手を幸せにしている実感というものを得ながら働きたいという思いがあり、商材を売る営業というよりは相手に合わせてカスタマイズしていくようなコンサルティング営業を目標としています。営業にも扱う商材や売る相手、商材の一般性によって難易度や実際の業務内容も変わってくるので、分類について調べてみるだけでも先入観から来る営業への嫌悪感が薄れることも多いと思います。視野が広がるのでぜひ調べてみてください。

これはどの選択をしても言えることだと思いますが、今のご時世絶対や永遠はありません。永遠に同じところで働き続けるというより何かがあっても対応できる力を身に付けておくことが長期的なキャリアプランを考えるうえで一番大事なことだと思います。勿論、やりたいことをやる人生を否定しているわけではなく、強い思いややりたいことがある人の方が少ないと思うのでその中での選択肢としての話です。

就活で何を得たのか

私は就活をしたことでたくさんのことを得ました。ただ生きているだけでは出会わなかったであろう方々と話ができ、フィードバックという形でたくさんの評価をしていただいたことが一番大きい経験と学びでした。

私は自己評価を低く見積もっている人間なので(とはいいつつ日本人は特に自身の魅力を肯定することをなかなかしないので大体の人に共通することだと思いますが)自分の魅力を自信をもって主張することはなかなかできなかったです。謙遜とはまた違う、行き過ぎた感情で自己を低く見積もっていたと思います。現在もその気質が改善されたわけではないですが、少なくとも私が評価されるポイントは分かったので自信を持てるところができたと感じています。

就活で考える強みは、人類全体で突出していなくても、同年代の中で、隣の人よりは比較的これが得意かもぐらいの感覚でいいんだなあと思いました。強みについての質問で周囲の人からの評価を聞かれることもあるので、友人と強みを教え合う機会を設けてもいいと思います。私も友人や家族に私の強みを聞いていました。

私の場合は「相手の話を抽象化できること」「はきはきと話せること(コミュニケーション力)」「全体を見ながら寄り添ってチームのリードができること」「利他の精神が強い」「指摘されたことは素直に受け入れる」、この辺りが評価されることが多かったです。自分で普段から気を付けていることや好きだと思っていることが評価されたときはとても嬉しかったですし、今後の自信にも繋がりました

逆に弱点として「抽象化に比べ言語化が今一つであること(要するに話が長くなりがち)」「結論ファーストがなかなかできない」ということがわかりました。以前から自覚していましたが、はっきりと課題点として把握できたので今後はもっと意識して力をつけていきたい部分です。

伝えたいこと

これから就活をする方たちに伝えたいのは、「就活は結局相性でしかない」ということです。私が選考に進んでいた企業に関しては殊更そのことを強く重視していたように感じます。いい企業でも自分の気質と全く意味がないです。逆に言えば、どんな優良企業に落とされても自分と気質が合わなかったんだと考えればそんなに落ち込みません(笑)相手に合わせる就活ではなくて自分の主張をすることが最重要です。ちょっと寄り添うことだったり言い回しを工夫することは必要ですが、最初から迎合する必要は全くありません。

迎合しないために、相手に翻弄されないように、自分の軸をしっかり持って準備する必要があります。そのための自己分析です。相性を偶然見つけるのではなく必然で引き寄せるために自己分析をします。(どの企業に出会うかはだいぶ偶発性が高いのでそのあたりの論理不足は否めないですが見逃してください…。)

個人的にすごく勉強になったこととしては「企業のフェーズでほしい人材が変わる」ということです。当たり前のことかもしれませんが、企業選択で迷っていた私に決断をするきっかけになりました。理念が魅力的でも企業の雰囲気が大好きでも、「今の時期には合わない」ということもざらにあります。だから、落ちても気にしないのです。こういうのもタイミングですから。

それから、最初に書いていた人向けに自分なりの簡潔な回答を書いておきます。

・就活に対して不安を持っている、焦りを感じている、就活において何をしたらいいかわからない→自分のいる位置を確かめて、周りの人に助けを求めよう(私の場合はゼミの教員、就活エージェント。私はあまり使わなかったけれど大学のキャリアセンターを使うのも良いと思います)

・将来のことがわからないけれど、長期的なキャリアプランを考えた就活がしたい→自分のやりたいこと、やりたくないことを洗い出して整理しましょう。就活エージェントなどを利用して自分の考えを言語化することで主張の弱いところや考えるべきポイントが見えてくるのであとはひたすら補強です。ヒントは逆算です。就活は意外と大きく出て大丈夫なんだなと思いました。夢はでっかく!です。

・地方学生の就活(就業地として東京を希望している)→業界にもよりますが今の時代オンラインでほぼ完結できます。最終以外はオンラインで大丈夫です。(金銭面でもかなり助かります)

最後に(あとがき的位置づけ)

私は現時点で納得度の高い就活ができたと思っています。しかし、これはひとえに私の力ではなくゼミの教員、パートナー、友人、メンターさん、家族の支えがあってです。どれが欠けてもこの結論に至ることはできませんでした。誰に聞いても「あなたが頑張ったからだよ」と言ってくださいますがそんなことは全くありません。簡単ではありますが、ここで感謝を述べたいと思います。本当にありがとうございました。

自分が誰かに何かを教示できるような人間でないと思っているのでできるだけ自分が感じたことを押し付けないように書いたつもりです。一部分だけでも、1フレーズだけでも誰かの参考になったり勇気になれば嬉しいです。

11000字を超えたので、そろそろ書くのをやめようと思います(笑)(推敲していない文章なのであとで修正を入れる気がしますが…)

ここまで長い長い文章を読んでくださってありがとうございました。


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