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テレビの再放送に明け暮れる毎日

コロナの影響を受けて、この春から放送予定だった新ドラからほとんどが放送延期となった。
感染防止の為に撮影ができない、スポンサーの協賛にも影響がでているようで。

チャンネルを合わせると何故か各局どこも昔の再放送が始まる、えっ?何故から始まって、テレビ業界に納得。今ではドラマによっては結構没頭したりするものもある。
映画ももう30年も前のものを上映したり、ゴールデンタイムの番組は今や再放送で埋め尽くされている。

改めて昔の映像を見ているとやはり地上波以前のものはアナログで画質が悪いのとか、たかが5年前なのに俳優が若く感じたり、ファッションが古く見えたり、時代の変化でそんなこと今だったらLINEでできるのになんてツッコミたくなる場面もある。

でも時代を遡るにつれ、ドラマの作りは今と違いストレートに訴えかけてくると感じるのは私だけだろうか?
今ではネットで女優の演技がどうだったとか、ストーリー的にどうなのかとか、制作側も世間の批評に作りにくそう、話題性やキャストに気を使い過ぎの傾向も感じる。

確かに昔なら、直接テレビ局に苦情の電話もあったのせよ、皆が首を揃えて批判することも無かった。キャストも今と違い視聴率重視というよりは制作側のドラマに対する魂みたいなものが熱く感じられたような気がする。

ある昔のドラマでラスト15分位は毎回見せ場、分かってるんだけどスカッとさせる。ただ、視聴率が上がり出すと何故か配役にアイドルを加えたり、効果音が派手になりだしたり、過激なアレンジやCMで繋いだり…そこは要らない、私は小学生の頃からそんな目線でテレビを見ていた。

特撮ヒーローもの(多分お察しでしょうが…そこは個人の見解として)今でもその話をすると理屈っぽくなる。昔は子供番組にそれほど予算を重視しなかったのか、かなり厳しい状態で作っていたらしい。
ダメだったら一回でも打ち切られる程の条件の中、主役の着ぐるみが間に合わせのまま始まり次第に整ってゆく、でもストーリーに関しては子供向けの割に制作側の思いが込められているのか、ただ怪獣が出て倒すって言うものではない。今の特撮ヒーローもののストーリーも複雑巧妙だが、その昔の筋書きは、時代背景が色濃く現れているというか、制作者の世の中に対するメッセージ性というか、今とは違う人間臭さが視聴率度返しの計算されないドラマを生み出していたように感じる。
そしてやはりそこから、人気が不動のものとなると、続編が出来たり、ファミリーが登場したり、人物像が後付けで形成されていく。
やっぱりテレビ局側としては、視聴率という大人の都合に走ってしまうんだね。仕方の無いことだけど…。

非常事態宣言中、我が夫婦は自宅自粛を守りテレビの再放送に明け暮れる毎日、今でも夢中なるドラマは勿論ある。
新しいドラマも興味があるし、ここ一年くらいは再放送でも大丈夫かなと思うテレビっ子の私でした。

それでも、一日でも早くテレビ業界が通常に戻る事をお祈り申し上げます。


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