自然な変拍子

音楽関連の話についても書いてみる事にしました。


「変拍子」と言うと、一般的には複雑だったり、難解な印象があります。

実際、自分がそういった楽曲を演奏する時も、最初は、きっちり拍子を数字で把握して、数えて理解してからでないと、まず覚えることができませんでした


しかしある時、某友人にその話をしたところ、「え、そんなことわざわざしてるの!数えたりしなくても、フレーズをそのまま覚えたら良いでしょ?」と言われ、「丸ごと覚えてしまう方法があるのか!」と衝撃を受けた事を覚えています。

それから何年か経ち、ある程度リズム感が付いてくるようになると、確かに、数えて理解していなくても、そのままのフレーズで覚えられるようになったので、「その時の友人の言葉は本当だったんだな」と思ったことを覚えています。


では、「どんな曲でならそのことが実感出来るか?」と言えば、意外に、誰でも小さな時から変拍子に親しんで過ごした経験があるのではないかと思います。

有名な例だと、まず「あんたがたどこさ」でしょう。
基本のリズムは「タンタ タンタ」と言う3連ですが、それ何拍続くかは規則性が無く、数字で解析するととても難解です。これこそ「フレーズをそのまま覚えたら良い」の代表だと思います。

他に有名な例だと「ゴジラのテーマ」もそのように、覚えて口ずさめる変拍子曲です。
有名な「ドシラドシラ ドシラソラシドシラ」のメロディは、4+5=9拍子ですが、特に数えなくても、自然に耳に残って覚える曲だと思います。


テクニックの追求、緊張感の演出、幻惑するアンサンブルなど、変拍子には様々な意味や効果がありますが、今回挙げたような、違和感や不思議さを感じさせずに、自然なままで受け入れられる変拍子もまた楽しいと感じます。

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