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選んだ色に気付かされたこと(16日*色の日のいろいろ-内省-)

先日、眼鏡のレンズ交換が仕上がったとのことで受け取りに行った。

「この中からおひとつどうぞ」と、眼鏡ケースをいただけることになり、こちらを選んだ。

(見出し画像再掲)

そのときの気分で選んだといえば、そうだ。けれども、眼鏡ケースを見るたびに思う。

・少し、自分が大人になったように思えるなぁ(実年齢としては、とっくに大人だが)。

・今まで自分のモノに選んでこなかったなぁ。でも、今の自分にとても馴染んでくれているなぁ。

・この色を選べた自分を、それまでの自分よりも好きになれているなぁ。

と。
そう感じた経験を掘り下げてみることにした。

眼鏡ケース選び

形はハードとソフトの2タイプ、色はそれぞれ5色ほどずつだっただろうか。
ハードは持っていたため、ソフトにすることはすぐ決まった。
色の選択肢というと、選んだもの以外に白、黒、赤、あともう1色あった。


機能は同じ、何色にするか決めよと言われると、選択肢にあれば赤色や紺色を選ぶことが多い。

そのうち、インテリアや服装に支障をきたさないもの、鞄に入れるような小物は、大抵赤色だ。スマホや骨伝導イヤホンなど。


その日も、すっと赤色の眼鏡ケースを手にとろうとした。
しかし、こうした選択肢に入ることの少ない(と思われる)青緑色も気になり、数十秒ほど手が止まった。

そして、ふと
「いつもと違うことをしてみるか」
「周りにあまりない色を取り入れてみよう」
との考えが頭を巡り、青緑色に決めた。

自分の変化

ポーポー・ポロダクション(2018)『色と性格の心理学』日本文芸社 の赤色や青緑色に関する箇所には、自分に当てはまっていたり、そうだといいなと思えたりする内容が多々あった。

また、同書には好きになる色が変化することについて、下記のように述べられていた。

変化を求める自然なもののひとつで、自分に不足している部分を補完する行為と考えられます。

ポーポー・ポロダクション(2018)『色と性格の心理学』日本文芸社,p.186


そのときの気分で、気になる色が変わることはある。しかし、ここ数年、大きなライフイベントを色々経験したのをを機に、内面というか考え方も少しずつ変わってきたのを感じている。

・惰性のお付き合いが減ってきた
・大切な人に対し、自分からアクションを起こせるようになった
・好きか苦手かの意思表示、自分の意見や感想などについて、伝えられるモノ・コト、人が増えてきた
・人から勧められても、納得できないあるいは違和感を感じるモノ・コトには、極力関わらないようになった

他の人からすれば大したことはないかもしれないが、このようなところだ。

突き詰めると、自分に正直になれてきたということかもしれない。これこそまさに、最も自分に不足していたものでもある。

素直であることの大切さ

昔、母に言われた言葉を思い出した。
「自分に合うことをしなさい。どう考えても、想蒔がしそうにないことをよくやろうとしている。」

私がしそうに見えないあるいは人があまりしないことでも、純粋な興味や好みから始めたことは続けられている。
しかし、人と差別化を測るためだけにしたことは、どこかで無理が生じて結局続かなかった。


また、本音を曝け出した人からは、それまでよりもうんと私を好きになった、とよく言っていただけている。


人や自分に対し常に素直でいることは難しいし、社会的動物であるゆえに現実的ではない。
けれども、素直でいられる場が少しでも増えると、それまでよりも道が拓けてくるのかもしれない。

人から色をイメージ

そういえば、贈り物を…と選ぼうとすると、なぜか青緑色のものをあげたくなる友人がいる。他にも、この人には〇〇色だなと感じることが多々ある。

また、逆も然りで、私からイメージされる色もあるようだ。ちなみに、学生時代からの仲の良い友人にとって、私は赤、オレンジの印象とのこと。

それらは、その人が着ていた服や持ち物、好みの色だという情報に影響されることが多い。実際、私は部活動で黄色やオレンジ色のTシャツをよく着ていたし、小物等は大抵赤色(もしくは紺色)を選んでいた。

ただ、そうした事前情報のない人に対しても「この人、なんとなくこんな色かな」と、色を用いて考えがちな自分が不思議である。
理論派でなく感情派、とはいえ絵を描くのは苦手という人間ゆえだろうか(文も絵も上達させたいが…)。

おわりに

noteでしてみようと思っていた、色と心にまつわる投稿。この記事を機に、マイペースではあるが続けようと考えている。
ジャンルは特に定めず、今回のような自身の経験や芸術作品についての考察、ショートショートなど、様々になる見込みだ。

日常の何気ない場面でさえ、色と心は互いに影響し合っていると思う。
それを自分なりに追求し、あらゆる形で表現していきたい。

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