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憧憬の地 ブルターニュ展(+常設展、指輪展)に行ってきた話

6/11まで上野の国立西洋美術館で開催されている「憧憬の地 ブルターニュ展」と、プラスアルファで常設展と指輪展に行ってきました。
普段はTwitterや月報noteでさらっと感想書いて終わってしまうのですが、皆さんの展覧会行ったよnoteが好きで触発されたので、今回はnoteを1本書いてみようと思います。

憧憬の地 ブルターニュ展

ブルターニュ展行きたいなーと3月頃から考えてたのですが、春夏の服を探すことを優先していて先延ばしにしていました。
たまたま早起きできてたまたま天気が良かった休日の朝、ふと「そうだ、ブルターニュ展行こう」と某CMみたいに思い立ち出掛けることにしました。

※ちなみにチケットですが、5/9以降は日時指定が無くなったこともありその日の朝にサクッとネットで購入できました。

上野といえば、あきやさん、パタリーりえさん、ヤドカリさん、草野さんがマティス展とあんみつをエンジョイされた今とてもHOTな場所…!
皆様リスペクトで私も地獄の門の写真撮りたいな〜と考えてたのですが、現地に着いたら完全に忘れてました(流行に乗り遅れるタイプ)。

\あきやさんのマティス展とあんみつのnote/

上野に着いたのはちょうどお昼ご飯どき。
先にご飯を食べようか迷ったけど、この時間なら空いてるかもだし落ち着いて鑑賞できるのでは…?と思い美術館へ。

展示場入り口にて。
涼しげな雰囲気でおしゃれ〜!

お昼どきでもまあまあ人がいました。でも休日であることを考えればまだ少ない方だったかな?人が溜まるポイントも所々ありましたがじっくり見ることができました。

そもそも何故ブルターニュ展に行きたいと思ったのか。その理由はこの絵を見たかったから。

クロード・モネ 《ポール=ドモワの洞窟》

こちらの絵は美術展ナビさんのプレビュー記事で初めて知ったのですが、とても美しくて印象に残っていました。部分的に見ると岩肌のゴツゴツさなどに荒々しさを感じるのに、全体的に見ると凪いだ海や陽射しの柔らかさのお陰で穏やかさを感じられるところが好きです。あと、日差しを浴びた岩肌の色を黄色やオレンジで表現しているのも面白いなと思いました。

ちなみにブルターニュについて。
私もどんな場所か詳しく知らなかったのですが、公式HPには以下のような説明がありました。

フランス北西部、大西洋に突き出た半島を核とするブルターニュ地方は、古来より特異な歴史文化を紡いできました。断崖の連なる海岸や岩が覆う荒野、内陸部の深い森をはじめとする豊かな自然、各地に残された古代の巨石遺構や中近世のキリスト教モニュメント、そしてケルト系言語たる「ブルトン語」を話す人々の素朴で信心深い生活様式 − このフランスの内なる「異郷」は、ロマン主義の時代を迎えると芸術家たちの注目を集め、美術の領域でも新たな画題を求める者たちがブルターニュを目指しました。

公式HPより<https://bretagne2023.jp/highlight/#aboutbretagne>

絵の題材になりそうなスポットが沢山ある場所なんだなーと思いました。現代ではインスタ映えなんて言葉があるけれど、当時の画家も「映え」を求めてたのかな。

以下、印象に残った絵の感想を書いていきます。

◆アルフォンス・ミュシャ
左:《岸壁のエリカの花》
右:《砂丘のあざみ》

公式HPより<https://bretagne2023.jp/highlight/>

私はミュシャ大好きなのですが、その中でも特に好きな絵の一つです。女性が着てる衣装、ブルターニュの伝統衣装だったんですね。知らなかった。

◆ アンリ・リヴィエール
左:連作「時の仙境」より:《満月》
右:連作「時の仙境」より:《薄暮》

公式HPより<https://bretagne2023.jp/highlight/>

この作品は展示入れ替え制になっており、私が見れたのは薄暮(右の絵)の方でした。
アンリ・リヴィエール、初めて知った画家なのですが、色使いが綺麗〜!浮世絵に影響を受けた画家だそうで、言われてみれば確かに浮世絵っぽさを感じるかも。人の描かれ方とか。
今回見た絵の中で1番好きかもしれません。

◆オディロン・ルドン《薔薇色の岩》

文化遺産オンラインより<https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/275159>

肉眼で見るともう少し明るい雰囲気の絵だった気がする。
「薔薇色」という響きに多幸感を感じるのですが、解説によるとルドンは「ブルターニュに来ると悲しくなる。でもブルターニュいいところ(超絶意訳)」みたいな事を何かに綴っていたらしく、そのギャップが面白かったです。

◆モーリス・ドニ《若い母》

みんな笑顔で一見幸せそうな絵なのですが、こちらの解説を読んで切なくなりました。

ドニはどんな思いでこの絵を描いたのか色々と想像してしまいました。奥さんの思い出を形に残しておきたかったのか。最愛の人を亡くした辛さから逃避したかったのか、あるいはこの絵を描くことで自分の気持ちに折り合いをつけたかったのか。

◆久米桂一郎《林檎拾い》

ここまで画像を上げてみて気づいたのですが、私、柔らかな日差しが感じられるような絵が好きなんだなー。
少女達が拾っている林檎、まだ青くて熟していないように見えるのは気のせいだろうか。それとも青りんごなのかな。
ちなみに他にも林檎の絵があって、ブルターニュって林檎が特産品なのかしら?と調べてみたらシードル(※林檎から作るお酒)が特産品らしい。合ってた!

常設展&指輪展

ブルターニュ展を見終わった後、受付時に「ブルターニュ展の半券があれば常設展も無料で入場可能」と言われた事を思い出し、常設展に行くことに。
とても良かったのですが、ブルターニュ展でじっくり絵を見ていたせいで目がかなり疲れていて、さっと眺めるだけで終わってしまいました…。もう一回リベンジしたい…。
さらっと見て回った中で目を惹かれたのはモネの《睡蓮》と《舟遊び》でした。今までモネは特別興味があるわけではなかったのですが、もしかしたらモネ好きなのかもしれない…?

常設展の中で「橋本コレクション展-指輪よりどりみどり」という企画展が開催されていたので、こちらも見に行きました。
こちらも目が疲れていて(以下略)でしたが、自分ならどの指輪を付けてみたいかな?と考えながら観て回るのは楽しかったです。

1番右上と左上の2つが好き。
右上の指輪の拡大版。
1940年代のものらしい。
精緻な彫刻が美しい。
左上の指輪の拡大版。
写真が小さくて見づらいけど、こちらも美しい彫刻が施されています。
なんと紀元前5,6世紀のものらしい。凄いな昔の技術。

お昼ご飯

この日は天気が良く気温も丁度良かったので、御徒町にあるずっと気になってたカフェまで歩いて行くことに。
(みはしのあんみつと迷ったのですが、上野には近々また行く予定なのでその時に…!)

何年か前にTVで紹介されていたのを見てずっと食べたいと思っていた卵サンドを食べてきました。あとプリンも。

卵サンド、とても美味しかったです!
同じ卵なのに、白身、黄身、卵ペーストの食感がそれぞれ違うのが面白くて。黄身はとろとろ、白身はとろふわ、卵ペーストはふわふわ。「卵の食感の3段活用や…!」という謎の感想を抱きました。
プリンは私好みの硬めの食感。プリン本体は甘さ控えめでカラメルソースの甘さが引き立って美味しかったです。

* * *

久々に上野に行きましたがとても楽しかったです!来週からトーハクで開催される古代メキシコ展にも行きたいので、また近いうちに上野に遊びに行きます〜(まだいつ行くかは決めてない)。

おしまい!

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