サティおじさん
今日はサティおじさんのお話でもしよう。
エリック・サティ。
ショパンやモーツァルトよりは知名度はないかもしれないけれど、私が一番好きな作曲家。
「ジムノペディ」が有名で、私もこの曲から知った一人です。あとは「ジュトゥヴ」も聴いたことのある方が多いと思います。
ドビュッシーやラヴェルに影響を与えたと言われていて、私はどちらも好きなので、サティのことを好きになるのも当たり前みたいな流れでした 笑
「音楽界の異端児」
と呼ばれていた作曲家です。
サティの曲には遊び心がある。
それは曲の題名もそうだし、曲自体もそう。
ぴょんぴょん跳ねたり、転んだり。
音が軽やかにダンスしているみたいで初見ではなかなか動きが予測できない。
なんて言葉で表現したら良いのかな。
聴いていると穏やかに心情が揺さぶられる感覚。それでいて落ち着く。薄い霧に包まれているような。不安定なんだけれど、楽しい気持ちになれる。そんな曲が多い。
私の語彙力では伝えきれない魅力がある作曲家なんです。こんな拙い文章を読むよりも聴いた方が早いかも 笑
おすすめは、「干からびた胎児」です。
ほら、曲名からちょっと変わっているのが伝わって来るでしょう?
ナマコの胎児、甲殻類の胎児、柄眼類の胎児の3章から成り立つ曲です。
それぞれが1、2分程度なのでとても聞きやすく、特に第1章のナマコの胎児はオヌヌメです。
楽譜に「歯の痛いナイチンゲールのように」という有名な指示があることで知られている曲です。
この曲は意外とヌメヌメとしたナマコっぽさがなくて、軽快なリズムなので、すんなりと聴けちゃいます。
他にも「犬のためのぶよぶよとした前奏曲」や
「いつも片目を開けて眠るよく肥った猿の王様を目覚めさせる為のファンファーレ」「はた迷惑な微罪」など、面白い名前の曲が多いので、聴く前から楽しませてくれます。
サティに興味を持たれた方は、
森絵都さんの短編小説集「アーモンド入りチョコレートのワルツ」でもサティのお話があるのでこちらもおすすめです。
眠れない夜のお供にいかがでしょう?
サティがもし、身近な人だったらとても楽しいだろうなぁ。
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