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見える人

達観してるよね、とか
死ぬことが怖くないの?とか
人生何周かしてるみたいな話し方するよね?
とか 昔からよく言われます。

私にしてみれば、自分は死なないだろうと思っている方が不思議でなりません。

当たり前ですが、命が在るものはいつか必ず死にます。
おばあちゃんが死んで一年が経ちました。
織田信長はとっくの昔に死んでます。ヒトラーも死んでます。
大好きな愛犬まるちゃんも数年前死にました。
けたたましく鳴いている蝉も1週間以内にきっと死ぬのでしょう。

なので私も当然いつか死にます。
歴史が証明しているのでそうなのだと思います。

60年後かもしれないし、現代の医療技術ならもっと先かも。
でも明日死ぬ可能性は決してゼロじゃない。

私は死をあまりネガティブな意味では捉えておらず、日常に起こりうるごくありふれた現象のひとつに過ぎないと考えています。

大好きな映画『愛のむきだし』ヒロインのヨーコの台詞にはとても共感し、ずっと印象に残っています。

私はそこに居た。
私は目を瞑る。
見えない弾がいつもどこに居ても飛んでいる。
それに当たって死ぬなんて、誰も信じていない。
でもその見えない弾は 無数にこの平和な街に放たれ、どこにでも飛んでいる。
それが見える人には殺人も事故死も唐突ではない。
「来たな」って
自分の部屋をノックされる感じだ。

痛みや苦しみを伴う事が怖いくらいで、
死自体はそんなに怖くありません。

どちらかというと、あと60年も生きれてしまうかもしれないってことの方が相当怖いです。

ペース配分をミスっている気がしてならないので。笑

つづく

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