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Vol.3 教育の歴史を知る<後編>

こんにちは!教育を考える学生たちです。

前回のnoteでは、日本の教育史を振り返り、気づいたことをまとめました。

今回はそれを踏まえて、現在の教育について議論したことをご紹介します。

3. 現在の教育

ここまでは、日本の教育の歴史を見てきました。

個人的な話になりますが、私は画一的な日本教育に疑問を持ち、変えたいと思ってきました。
今までは、日本の教育が変わらないのは、誰も変えようとしていないからだと思っていました。しかし歴史を知って思ったのは、歴史上でも今でも、日本の教育を変えようとしている人はたくさんいるということです。
そこから、本当の問題は教育を変えようとする人がいないことではなく、誰もが変えたいと思っているのに変わらないことだと考えるようになりました。

例えば大学入試改革も、最初は「今までとは全く異なる教育を目指すぞ!」と思って始まったのに、徐々にたくさんの人の意見に揉まれて、以前の仕組みとそこまで変わらないものになりました。

この原因はなにか考えたところ、日本には小中学校から始まり就職活動で終わる大きなシステムが働いていることがわかりました。

それは、「小中学校から塾に通い、いい高校に入り、有名な大学に進学し、そのまま大手企業に就職する」というシステムです。このシステムは、それぞれの立場の人にメリットのあるものです。

企業にとっては、優秀な学生(与えられた問題に疑問を持つことなく答えられる学生)を効率的に集めることができます。高校生にとっては、入試問題が解けるようになれば大学に合格できる、という安心感があります。高校の教師にとっては、大学に合格するための方法がわかりやすく、特別なスキルがなくとも適切に指導することができます。

「いい大学に行ってもいい会社に就職できるとは限らない」と言われる現在ですが、このシステムは明らかにまだ存在しています。
大学入試改革では、そのシステムの中の一部のみ変えようとしたため、現在のシステムで利益を受けている人から反対の声が上がったのです。

これが、「変えたいと思っている人がいるのに変わらない」現状です。

4.まとめ

今回のnoteでは、教育の歴史を振り返り、気づいたことやそこから考えた現在の教育制度について紹介しました。

教育制度が変わらない背景には、社会の大きなシステムがあることがわかりました。

私たちはこれからも、理想の教育や社会について考えていきます。SFC生ならではの視点から、少しでも教育界にインパクトを与えられるよう頑張ります。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

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