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Who are you 第五話

拓郎、友子、ポンポン、ねず美が山に向かう車内でのこと、、、、

【ねぇ、ポンポン。あなたってりす美、川神りす美って知ってる?】

【りす美?んー、聞いたことないよ。川神ってねず美と同じ名字だね♪姉妹なの?】

【知らないならいいの。このことは忘れて。】

【ねぇー誰なの?りす美かぁ。可愛いの?♪】

【いいの。忘れて。】

【あぁ~!ねず美が焼きもち焼いてる!ねぇ、拓郎、ねず美が、】

ベシッ!!

「ポンポンは女の子の気持ちが何も分かっていないのね♬笑」

【友子さん、ポンポンはねず美に会うたびにビンタされいるんだけど、これは愛情だよね?♪】

「ん~、違うかもしれないし、そうかもしれない♬参考に聞かせてあげるけど、友子なら好きな人にはビンタはしないかな(笑)」

「ポンポン、残念だったな(笑)さぁ、そろそろ山に着くぞ。」

【ねず美♪山に着くよ!弁当忘れないでね。ポンポン弁当ないと餓死しちゃうからさ!】

【、、、、、、。】

【ねず美?】

【あ、ごめんなんか言った?】

【だから、弁当忘れないでね♪】

【じゃぁ、自分で持ちなさいよ。】

【さっきから考えごとしているようだけど、どうしたの?】

【少し車酔いしただけ。何でもない。】

【素直じゃないなぁ。ポンポンに告白する言葉を考えていたん、、、】

ベシッ!

「おい、ポンポン、お前は学習能力がないのか、、、?」

【拓郎、これは愛情表現なんだ。ポンポンはこのビンタからねず美の愛情を感じるよ♪】

「そうか(笑)。山に着いたぞ!さぁ降りた!降りた!」

山に着き、ウキウキしているポンポンだが数時間後、今日が忘れられない日となるのであった。なんせポンポンはリス美と会うことになるのだから。


【よーし、登るぞぉ~~。ねず美、ポンポンがついてるから安心して!なんせ山神ポンポンなんだから!】

【はいはい。】

登山をして2時間後。あたりが急に暗くなった。

「雨か?予報は一日中晴れだったのにな。」

「そうね。おかしいわ、それに雨が降るような暗さじゃないものね。」

【山の木達がポンポンに語り掛けてくる、なんだろう。】

「山が?ポンポンくんどういうこと?」

【ポンポン山の声が聞こえるんだ。拓郎と出会ったときからずっと、、、。ねぇ、ねず美は聞こえない?あれっ?ねず美?】

拓郎、友子、ポンポンがあたりを見渡してもねず美の姿が見当たらなかった。そんなとき!ポンポンたちのすぐそばで神々しく光る”何か”を見つけた。

「あれはなんだ!?」

と拓郎が言う。

「なにかしら?ねぇ、でもこの光景って、、、。」と友子。

「あぁ、ポンポンと出会った時もこんな感じだった。」

「私もねず美とこんな風に出会ったわ。」

【、、、、。】

「ポンポンどうしたんだ?」

【懐かしい匂いがする。あれ、なんでだろう目から涙が出てくる、、。どうして。なんでだろう。】

「大丈夫?ポンポンくん?あの光と関係あるのかしら?」

「あぁ、そうかもしれない。とりあえず見に行こう。」

みんなで見に行くとそこには可愛らしい動物?が眠っていた。

「これ、ねず美じゃなのか?」と拓郎が言う。

「違うわ。似ているけど違う。ねず美じゃないわ。」

「ポンポンはどう思う?」

【、、、。】

「ポンポンどうしたっていうんだ。もしかして知っている子なのか?」

その時、神々しい光は急に消え、その”何か”が目を覚ました。

『、、、、。あなた達は誰??』

「あぁ、俺は拓郎で俺の隣にいるのが友子っていうんだ。んでそこで泣いているのがポンポンだ。」

『ポンポン、、、。』

「あなたの名前は何?」と友子が聞く。

『あたし?あたしは、、、。りす美。うんそうだわ。りす美っていうの。』

【りす美、、、。ねず美が言っていた子だ。】

「ねぇ、りす美ちゃん。さっきまで私達ねず美って子と一緒に居たんだけど知らない?」

『分からないわ。なんでここにいるのかも知らないもの、、、。』

「そっか。いいわ。これから探すことにするわ。」

「ポンポン泣き止んだみたいだな。男が女の前で泣くんじゃ、、、おいポンポン!?」

ポンポンは優しくりす美を抱きしめていた。ポンポンの表情をみると下心なんかではないことは想像できる。何も言わず、穏やかな表情で優しく抱きしめているのだ。

そして、リス美もまた同じように、、、。

拓郎と友子はそんな二匹から目を離して空を見上げていった。

「空が晴れてる!」

「空が晴れてるわ!」

第五話は以上です。次回をお楽しみに♪




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