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オンライン没入型サスペンス【泊まれる演劇 In Your Room 『ROOM 101』】が楽しかった。というお話。


2020年5月1日~6日の間に開催された【泊まれる演劇 In Your Room『Room 101』】の体験レポ的なものです。

物語に関するネタバレ等は一切ありません。

どんな雰囲気だったのか、体験環境、感想など、内容に触れない部分をふんわりとお届けしたいと思います。

【泊まれる演劇 In Your Room『Room 101』】とは

事のはじまりは2020年1月【泊まれる演劇『MIDNIGHT MOTEL』】というものが企画・発表されました。

文字通り実際に宿泊できる施設で行われる演劇で、観劇後に余韻を楽しんだまま一夜を明かせるという、なんともワクワクする内容で、これは行かねばなるまいと一時はチケットもばっちり確保していました。

しかし、同年1月にじわじわと世界を侵食していったコロナウィルスの影響により、開催は延期となってしまいまったのです。

もはや絶望しかないと思っていたものの、神は見放さなかった。というか、運営さんががんばってくれました。

“新たなオンラインエンターテイメントの形”を提供してくれるというのです。

そう、それが今作の【泊まれる演劇 In Your Room『Room 101』】ですね。

公演が延期になってしまった【泊まれる演劇『MIDNIGHT MOTEL』】では、京都・烏丸通にある『HOTEL SHE, KYOTO』というホテルが舞台となる予定でした。

今回はそのホテルとオンラインで繋がり、自身が捜査に協力する探偵として様々な体験が出来るという、スピンオフのような作品を用意してくれたのです。


自室のPCからライブ中継で客室や館内を見たり、登場人物とコンタクトをとったり、自宅やメールで謎の招待状を受け取ったり、そして謎を解いたり、実際に自分に何かが起こったり何かをしたりするという“没入体験型”というタイプのものですね。

観劇やサスペンスものが好きな方はもちろん、『リアル脱出ゲーム』や『謎解き』などが好きな人にも是非オススメしたいような内容でした。

体験は自宅のPCからZOOMで

オンラインということで、インターネットに接続できる環境が必須でした。そりゃそうですよね。

ZOOMを使用したことがない場合でも事前にチュートリアルが公開されていたり、当日の開演前に案内があったりと親切100%なので、よっぽどのPC音痴でなければ何とかなります。

ちなみに私はPCでZOOMを開き、左手にスマホ、右手にペン、机の上には紙と招待状というデジタルもアナログもごちゃまぜで情報整理をしながら視聴していました。

もちろんスマホのみからでも視聴はできますが、今作の体験をじゅうぶんに楽しむにはPCで、といった感じでしたね。

公式さんからも「PCとスマホを用意した状態で、PCから視聴することをオススメ」とアナウンスもあったので、まぁそういうことなんですよ、ふんわりと察してみましょう。

PCがなくてもタブレットがある場合は、タブレットとスマホという組み合わせも良かったかもしれませんね。

体験した感想

一言で表すと「すごいドキドキして楽しかった!」といった感じです。

面白いギミックや、出演者さんの迫真の演技なもどもあり、ワクワクとドキドキが入り混じって、手に汗握るほどのスリルある作品でしたね。

色々と“やらなければいけないこと”も出てきたりして、ほどよい疲労感すら感じるほどに、探偵として忙しくも楽しい時間を没入して体験することができました。

『リアル脱出ゲーム』や『イマーシブ・シアター』など、様々な没入体験型コンテンツを体験してきた私としては、ストーリー性・ギミック・システムなどを総合して『オンライン没入型サスペンス』という単語が一番しっくりくる感じでしたね。

具体的にどんなことをしたかをお伝えできないので、あんなことやこんなことがあったよと言えないのが残念ですが、とにかく、観るだけではない“体験する・体感する”といった楽しさがありました。

めっちゃくちゃ楽しんだうえで、あえて点数をつけるとしたら、辛口評価で80点(100点満点中)です。

心から楽しんだくせに何を言ってるんだと思われるかもしれませんが、楽しかったからこそもっと可能性があるなと感じたので、あえての辛口なのです。

考えても見てくださいよ、この短い期間で、たくさんの制限がある状況で、これほどまでに楽しいものが出来るんですよ?

こんなにも色々と限られた状態で生まれたものがこれだけ楽しいのなら、今後制限が解除されていった時どんなものへと進化していくのでしょう?

自粛生活のなかで生まれたものではありますが、今はインターネットが発達した時代でもあるので、これを機に新しいオンラインエンターテインメントが定着して、さらに楽しいコンテンツが増えて欲しい。そんな願いがあるので、あえての80点ということで。

第二弾である【泊まれる演劇 In Your Room 『ROOM 102』】もすでに予定されているので、次はどんな風に進化をとげているのか。楽しみでなりませんね。


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