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OTERA STAY 佐藤 真衣さん|立教大学ホテル運営論ゲストスピーカー紹介

立教大学観光学部で開講される「ホテル運営論」では、さまざまなゲストスピーカーをお呼びして、講義を展開しています。今回は株式会社シェアウィングの代表取締役社長 佐藤真衣さんのインタビューをお届けします。


株式会社シェアウィング代表取締役社長

佐藤 真衣 
営業全般、わくわく企画担当

埼玉浦和生まれ。早稲田大学スポーツ科学科卒業。学生時代にインターンシップでベンチャースピリッツに触れ将来の独立を決意。独立系ベンチャーキャピタルウィルキャピタルマネジメント株式会社にてライフスタイル分野の投資先発掘、投資育成を担当。担当投資先のアロマ空間演出メーカーに転職。2006年26歳にてスパプランニング会社、有限会社ホットマーク創業。
14年で120か所以上の岩盤浴、ホットヨガ施設を企画、施工工事。2016年に長年縁ある雲林院奈央子と上田浩司の3人でシェアウィングを共同代表取締役として創業。ホットでほっとできる、わくわくする場づくりが趣味でもあり、ライフワーク。
2020年6月~2022年国土交通省観光庁「城泊・寺泊による歴史的資源の活用事業(城泊・寺泊専門家派遣)」寺泊専門家に就任

目次

1. 「憧れ」が原動力だった学生時代
2. 暗中模索の初めての起業
3.    新しくも古い、二度目の企業「OTERA STAY」

1.「憧れ」が原動力だった学生時代

Q.学生時代にインターンシップでベンチャースピリッツに触れ将来の独立を決意されたそうですが、元々新しいことを創造することは得意だったのですか?
いいえ、元々新しいことを創造することは得意ではありませんでした。今でもそんなに得意ではないと思います。
高校までは陸上部に所属していてがっつり部活に燃えていましたね。
ただ、人から好かれたいという思いは強かったので、「モテる」ことに関してはクリエイティブでした。結局すべての原動力は「モテるかどうか」にあった気がします。

Q.「モテることに関してクリエイティブ」はとても興味深いですね。起業に対するクリエイティビティはどのタイミングで培ったのでしょうか?

社長になりたいという気持ちも「人にモテる」の延長線上にありました。
面白い人に会いたい、一緒に仕事がしたいという思いが強かったです。
たくさんの面白い人に出会うためには?と考えた時に、社会的地位の高い社長に憧れました。
そして、憧れからなりたいに変わったんでしょうね。これまでの人生結構ミーハーなまま生きてきました。

Q.憧れが原動力になっていたんですね。社長に憧れていたということですが、佐藤様自身が就職活動をされる際に大切にされていた軸はありますでしょうか?
そうですね、参考になるかは分かりませんが、私は「勝てる場所でしか勝負をしない」という戦略を立てていました。就職レースで他の人に勝てる気がしなかったのと、そもそも就職活動を面白いと感じられなかったのもあって、立教大学の皆さんが想像されているような就職活動は行っていませんでした。

2.暗中模索の初めての起業

Q.続いて最初の起業に関してのご質問です。2006年に有限会社ホットマークを創業したとお伺いしています。初めての起業で困ったことや挫折したことはありますか?
最初の起業と言っても、当時流行っていたサウナ・岩盤浴の波に乗っかる形で人から継承した事業であったため、自分で一から作ったわけではないんです。元々売れている商材をより多く売っていくという方向性でしたね。
ただ困ったことと言えば、サウナに関する知識が全くない状態でサウナの施工会社の社長になったため、経験も知識も人脈も無くて何が分からないのかも分かりませんでした。施工工事当日になってようやく商品について理解するとか…今思えば滅茶苦茶やってたと思います。
今振り返ると大きな苦労だったと思いますが、当時は苦労しているという自覚すら無かった気がします。

この一度目の起業で身についた「やりながら学んでいく」というスタイルは今でも変わらず続けています。

3.新しくも古い、二度目の起業「OTERA STAY」

Q.二度目の起業についていくつか質問させていただきます。まず、お寺に住むという切り口は新しいと思いますが、そもそもお寺に泊まるということは問題ないのでしょうか。
問題ないですね。

日本でもっとも古い宿泊形態は宿坊です。お寺はそもそも困った人を泊めることが習慣化されていました。そういった経緯があるため、特にお寺に宿泊するということに関しては規律的には問題がないのです。実際にOTERA STAYでは一棟貸しタイプから大型宿坊スタイルまで、全国各地域に異なる個性の宿坊を用意しています。

Q.新しい切り口に思えるOTERA STAYですが、実は最も歴史のある宿泊体系だったのですね。佐藤さんの考えるOTERA STAYの魅力はなんですか?

そこにいるだけで価値を感じられることです。

お寺そのものに日本の文化と歴史が含まれているため、価値を新たに創造しなくても価値がある場所です。素材をそのまま活かしたありのままの姿を楽しんでいただけることが魅力です。

Q.最後に、OTERA STAYが人々にとってどんな場になったらいいと思いますか?
元々の性分として、心を整えたり、元気になったりする場所を作ることが好きでした。皆さんがOTERA STAYを通して元気になる場所を提供出来たら嬉しいです。

新しいものがどんどん生まれる今の時代だからこそ、数十年先も続いていくような場所を作ることが大切だと思います。自分らしく、元気に慣れる場所を一人ひとりが持てる社会になっていったら本望です。


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