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自と他のキャラクター

相手に対する興味を持っているか?と聞かれたことがある。その質問の意図は「もっと相手に興味を持て」なんだと思う。
人間関係って難解だ。多種多様の価値観を持った人が無数にいるのにその一人一人を理解しようとするのは不可能だろう。そう思うと誰かれなく興味を持ち続けることはできない。

でも、仕事で関わる人の考え方はその仕事ぶりでかなり顕著にわかる。

自分は写真で食べていくことを夢にしてて、それを雇用主にも伝えてた。応援しているとか、どうしたらなれるか考えてくれたりしたのに、表彰式で1ヶ月後のバイトに行けない旨を伝えたら冷たい態度を取られるようになった。
もちろん仕事を休む自分が悪いと思うけど、私は私自身の幸せを求めちゃいけないのか、という気持ちになった。
自分にとってかなり嬉しいことがあったら、人も(お世辞でも)嬉しがってくれると思っていたから、人って結局人に対する興味がないんだとも思った。

が、相手の気持ちに立てば当たり前の話だ。その日はいつも以上に人数が必要で、私を頭数に入れても足りない状況だったのだと思う。
そんな中で私情で休まれたらまぁ困るだろう。休む理由がどうであれ急に休むと言われたら、その替えの人を探さなくちゃならないんだから本当に迷惑な話だと思う。

思えば私は周りの人に甘えてばかりだ。出来ないことがあったら、出来ませんと言わずともだれかが駆けつけて助けてくれることが多かった。
今回のことも私は自分のことを優先するという身勝手さを強く認識していなかったのが反省すべき点だ。私はやはりこの仕事をサブミッションだと思っていて、主軸は自分の制作活動にあると認識している。だからこそこういう態度をとってしまった。それを雇用主にも伝わったのだと思う。

....しかし、そこで自分が悪いだけでは終わらないのが私の性格の悪いところでもある。
私は前々からなんとなく雇用主に対して不信感を感じている節があったのだ。

例えば職場に急に自分の幼稚園で働いている時の写真を持ってきたこと。純粋になんで?と言う気持ちだった。上の世代の職場の人が自分のことを知ってもらおうとわざわざ写真をみせる行為がなんだかな〜と言う気持ちではある。

私が他の人と話している時、今しなくても良い作業を私たちの近くですることも妙だなと思った。

私が次の現場で一緒になる先輩のことを話す時も、全部彼女らを悪く言っていたことも嫌だった。1人1人丁寧に嫌なことを言っていった。「先に知っておいた方が楽だと思って、」と。
悪口の内容は捉え方によって変わるような微々たるものなのではないかと感じた。

さらにクライアントの見た目や態度の悪口も毎回ある。本当に楽しくない時間だ。私も悪口を言わなくちゃならないターンがあるので用意しておかなければならないのだ。別に変な若作りしてても、仕事ができて丁寧に教えてくればどっちでもいいけどな、と思う。

彼女のお見合い相手に対する不満もかなり多くて、ありとあらゆるケチをつけている。待ち合わせ場所がエスカレーターの上がらなきゃいけないところで嫌だとか、ちょっとした発言が上から目線じみて嫌だとか。理想が高いのでは、と思うことが多い。

いくつかのエピソードを挙げてみれば、いつも人に対して否定的な目で見ているんだと気づく。他人の粗探しばかりしている人生(だからずっとお見合いしても相手が決まらないのでは?)私は価値観が合わない!

ここで終われば雇用主とうまく関係性を作っていけないと思うので最後にいいところを上げていこうと思う。

・態度で示すことが上手で、何かしてもらったときはちゃんと相手が喜びそうな褒め方をする。

・人の性格を把握することがうまいので、自分に合う派遣先を選んでくれる。

・感情豊かで弱音を吐くこともあるので何を考えているかわかりやすく、人間味がある。このことで年下の人でも仲良い関係になれる。

...

お、あんなに悪口を挙げられるほど好きではなかったけど、その後相手の良いところを出せばなんか全部なかった気になったな。これは良いライフハックかもしれない。

嫌な人がいたら、嫌!では終わらない方がいい。
まず、そういう態度をされている自分を省みる。そのあとは嫌な人の嫌なところを並べて、相手がどういう人間なのか突き止めた後、相手の良いところを上げてほしい。良し悪し含めその人自身のキャラクターなんだ、と認識することができればそれほど相手を拒絶することはなくなる。

できればそれは個々で行うべきではある。憎しみは相乗効果で膨れ上がることが多いので、その状況に身を置く自分しか真意を捉えられない。人に言って発散するなんてことは気休めでしか無い。

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