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失敗した人を許すということ

こんにちは、こんばんは。
noteに初めて書くのがこんな記事になるとは思ってもいませんでしたが、最近思うことがあり、何か文章に残しておきたいなと思ってアカウントを作りました。自己紹介とか特にする気ありません。
20年前に暇すぎて、自分でサーバーを借りて構築した「食べたお菓子紹介ブログ」は2週間で飽きて放置したし、今年の頭にハリネズミを飼い始めて始めたブログも、2か月でネタが尽きて放置した前科持ちですので、いつまで書き続けられるかわからんが、何か思いついたときにそっと筆を走らせたいと思っとります。ハリネズミは今日も元気です。

さて本題です。

タイトルにある「失敗した人を許すということ」ですが、近年のSNSの発展により、何か過ちを犯した人はすべからく吊るし上げられ、国民から袋叩きにされるというのが世の常になりましたね。1度でも失敗した人は中々許してもらえません。

有名人は、不倫がばれたものなら、職を失い、家族を失い、通りすがりのやつに急に殴られても誰も助けなくていいことにされます。
不倫の是非についてはここでは言及しませんが、私はあまり興味ないかな。
ちなみに年収850万以上の所帯持ち男性の9割は不倫してます。

キングコング西野さん

YouTubeを流し見していた時に、ふと流れてきた動画があります。

キングコング西野さんの謝罪会見の動画です。
この動画は、謝罪会見を開いた西野さんに対し、質問をした人がなぜか最終的に謝らさせられるという、いわゆるコント動画です。
このなかで西野さんが『行ってもいない旅日記』というブログを書いていたことを知り、無性に気になって覗いてみました。

キングコング西野オフィシャルダイアリー
ちなみに西野さんはこのブログを閉じて、現在はアメブロに記事を投稿しているようです。
ここで西野さんは、行ってもいない旅行の日記をあたかも行ったかのように書いていたようです。さすが、ほぼ嘘なのに、なかなか読み応えがあり面白くておすすめです。

五輪エンブレムの盗作問題を覚えていますか?

このブログで西野さんが立ち上げた企画で、『負けエンブレム展』という、五輪エンブレムのコンペで最終選考4作品に残れなかったエンブレムの中から、西野さんの独断でいいと思ったものを表彰し、大賞には西野さんの自腹で10万円あげちゃう、というものがあります。
2016年当時、この企画が話題になり、メディアに注目されていたようですが、その頃の私はあまりテレビを見ておらず(今もほとんど見てない)、西野さんの活動も特に追っていなかったので、知りませんでした。(もしかしたらネットの記事とかで見ていたかもしれんが、はっきりとは覚えとりません)

この企画で大賞をとったのは西野さんの作品で、作品タイトルは「忘れた」そうですが(10万円は熊本震災の被災地に寄付したそうです、いい人ですね)、審査員特別賞に選ばれたのは「佐野研二郎」さんの作品でした。
以下は西野さんの選定理由です。

審査員特別賞は迷わず、こちらの作品に選ばせていただきました。『負けエンブレム展』のコンセプトは「デザイナーにチャンスを」です。こうして見てみると、やっぱりイイし、誰かが躓いた時に、再び立ち上がれる空気作りを全員がやれたら素敵だと思ったので。
※もしかしたら、僕の手違いで、この作品は『負けエンブレム展』には応募されていなかったかもしれません。
https://lineblog.me/nishino/archives/2991300.html

夜何となく記事を読んでいた私は、はっ、としました。

皆さんは当時何を感じていましたか?

「佐野研二郎」さんは盗作問題の当時、マスメディアに総袋叩きにされ、人を数人殺した罪人のような扱いをされていました。
それから暫くもたたないうちに、過去の作品も盗作だったのではないかという検証が繰り返され、少しでも似ているものがあれば全て盗んだとされそうな勢いでした。
今でも「佐野研二郎」と検索すると、当時の画像でいっぱいです…


私は学生時代にデザインをかじっていた身であり、0からモノを生み出す苦しみを知っているつもりです。モノを生み出すということは、果てしない量のインプットとアウトプットを繰り返す作業です。例え結果はシンプルなロゴマークであっても、その制作過程では、血を吐きながら作っている同級生を間近で見ていました。(私はそれを横目に鼻くそをほじりながら女と遊んでました。)

私の恩師は、「自分の作品は、自分の子供のように、かわいいものよ」と言っていました。
私は嫌々モノづくりをしていましたので、そんな感情一切沸かず、むしろ忌々しいぐらいでしたが、大学を卒業して7年ほどたった今でも、何となく当時の作品は捨てられずにいます。
そんな子供たちを、一人ひとり裸にされ、晒上げられ、不良だと世界中からレッテルを張られ続ける生活。想像しただけで何回か死ねそうです。

デザイナーやアートディレクターと呼ばれる人たちは、自身のその名前(ブランド)で商売している部分があります。佐野さんは当時、日本で一番、価値の暴落率が高かったデザイナーであったことでしょう。
本当に盗作があったかどうかは、私は知りませんが(ご本人は一貫して盗作を否定しておられます。)、こうやって世間から悪のテプラを貼り付けられまくった人は、どうなってしまうのか。最悪なことになっていなければいいな。素晴らしい仕事をしていてほしいな。でもちょっと見るの怖いなぁ…そんな思いで佐野さんの事務所のWebサイトを見てみました。

めちゃくちゃ仕事しとるやん…

どの仕事も、私が日常生活を送る中で、どこかで見たことがあるものばかりです。ちょっと圧倒されてしまいました。
ここからは、佐野さんの私生活を見ることはできず、現在の充実具合を知ることはできませんが、作品はどれもこれも素晴らしいものばかり、量にも驚かされます。多くの仕事の中で「art direction by KENJIRO SANO」が光っています。
力がある人は、何があっても、自分のいるべき場所に戻ることができるのだ、と見せつけられたようで、絶望すら感じさせられます。
ちなみに佐野さんは、多摩美卒業後、博報堂入社、佐藤可士和氏のチームで活動したのち独立という、国内のデザイナーの中では超エリートコースを歩んでこられた方です。

とりあえず身の回りの人を許したい

誰かが不倫したとき、交通事故を起こしてしまったとき、人を傷つける発言をしてしまったとき、SNSで批判的なコメントをしてしまう時がありませんか。私も、これまで絶対にしていないとは言い切れません。
なんとなく、「だったら俺に佐々木希くれよ!」的なことを言ったような気もしなくはない。
何か自分も意見したくなってしまう、その気持ちは死ぬほどわかる!
でも、それを繰り返しているうちに、人の失敗を許せないような人間に、自分がなってしまうような気がします。
私は「人にやさしく、自分にもやさしく」をモットーに生きており、そのモットーに忠実に、自分にもやさしくしていたら、気がついたときには大学を留年していましたが、失敗をした人にもやさしく、とりあえず私の周りにいる人にはそうしていきたいと思うところです。(仕事で同じミスを繰り返す後輩は殴ってもいいという条例は作ってほしいです。)

さいごに

この記事をさいごまで読んだ、暇で暇で仕方のない人間が日本に何人いるか、私には知る由もありませんが、もしここまで付き合ってくださったのであれば、ありがとうございます。
ちなみに、この記事は全部で3000文字ぐらいありますが、書くのに2時間半ぐらいかかりました。この2時間半の中には喫煙2回とパワプロのサクセス1回と脱糞1回が含まれます。

このように、私はとても筆の遅い人間ですので、次にいつ記事を投稿するかわからないし、もしかしたら再び投稿することはないかもしれませんが、もし、またお目にかかることがありましたら、その時はどうぞよろしく。

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