〝わたし〟とヨーガの軌跡 《探究道編》 2️⃣
目を覚ますと窓の外はもう北京とは全く異なるいわゆる高地の景色でどこか靄がかかったようなグレーの世界だった。
美しいというよりは眠る前の視覚の世界との違いに少し戸惑った。
僕はチベットに向かう48時間の鉄道旅の二日目に入っていた。
寝台列車の部屋は相部屋で僕の真横のベットには中国人の大学生が1人で携帯電話を触り続けていた。彼とは何度か会話を試みたがお互いの英語力の低さにより各々の頭の中で各々の解釈で会話を完成させていた。
僕はこの長い鉄道時間を使っていくつかの本を読み終