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イラスト×アニメーションでVisionの浸透を加速させる!


こんにちは、クックパッドデザイン戦略部のいちはらです。

一年ほど前に、会社のVisionを図解化したときの記事を書きましたが、今回は、それがアニメーション動画になりましたので、制作や苦労した点などをお伝えしたいと思います。 会社のVision浸透や映像制作に興味のある方のお役に立てればと思います!

完成したCookpad Vision Movie

https://www.youtube.com/embed/6M3Zdo29bZk?rel=0



制作の前に

Cookpad Visionって何?

(前回の記事と一緒ですが改めて)私たちが何気なくしている「毎日の食事に対する選択」が、めぐりめぐって地球環境に大きな影響を与えていることをご存知でしょうか?!Cookpad Visionは、私たちクックパッド株式会社が「料理することを通じてもっと世界を良くしたい」と、信じている・大事にしていることを示した文書です。

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アニメーション動画の目的は?

Visionについてはもともと静止画のスライド資料はありましたが、より誰もが理解ができるようにしたいというねらいがあり今回アニメーション動画を作成してみようということになりました。

制作開始!

さて、ここから、具体的な制作過程の紹介です(楽しい!)。
多くの会社がそうだと思いますが、コロナ渦で制作を進めていましたので、映像制作の為の外部パートナーとの打ち合わせは毎回オンラインで行われました。

簡単なチーム編成は、外部パートナー様 [プロデューサー / 映像監督 / 営業 / 動画制作(数名)]・クックパッド [ アートディレクター / 作画制作(わたし)]といった体制です。1つの動画をつくり上げるのにたくさんの方のスキルと協力が必要ですね…。

絵コンテ

Cookpad Visionの原案を元に、映像監督さんが絵コンテを作成。映像にしたときに正しく情報を伝える為に、細かな部分のニュアンスをすり合わせて行きました。

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例えば、クックパッドではクリエイティビティを持って料理に携わる人たちを「つくり手」と呼んでいるのですが、初稿の絵コンテでは、つくり手=料理する人だけに見えてしまっていたので、それ以外の料理に関わる幅広い「つくり手」を表現するため、生産者(農家など)のカットも入れる変更が入りました。

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また環境問題について(確かに大変な問題ですが)それのまま深刻な問題として伝えるのではなく、それに対して私たちができることをポジティブで、前向きなメッセージとして伝えるため、作画や文言を修正しています。


作画について

原画はillustratorで作画しています。
そのままのベタ色を使ってもきれいで良いのですが、想いのこもった映像なので、手触りのようなものを感じてもらえたらよいなぁと思い。わざとザラッとした質感の処理を加えてみました。それによって全体的に質量(物体感のような)を感じられるようになっています。

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effect のコピー

苦労したところは、オブジェクトのレイヤーにそのままエフェクト処理をしていると、動画で動かしたときにオブジェクトの端がガビガビして目立ってしまったことです。静止画だったら大丈夫だった(見えなかった)ので、気が付かなかったのが失敗でした。全部のエフェクト処理を別のレイヤーにしてマスクをかけ直すことで解決。普段慣れていないことにチャレンジすると、こういった失敗で時間をロスしますよね。

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他にも、セリフの内容や映像にしたときのスムーズなつながりを考えて色の検証なども行いました。登場人物の服の色や、背景の色などの検証をしました。

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サウンド・ナレーションについて

(当たり前ですが)映像にする際に、サウンドは大切な役割を担っています。オリジナルの楽曲にはできなかったのですが映像監督さんからのご提案の中から、メッセージにあったポジティブで軽快な音楽に決定。また今回、英語版も同時に作成していたのですが、発音がブリティッシュアクセントのナレーションの方を起用したという経緯があります!(支社がイギリスにあるので、イギリスのメンバーにとっても聞きやすさが大事)。英語版は一般公開されていないのですが、今後、見かけることがありましたらアクセントを是非リスニングしてみてほしいです!


アフレコ立ち会い

都内某所でのアフレコに立ち会いました。ナレーションの声の高さや読むスピードを試しながら何回もレコーディングしています。私はプロのお仕事を、ただ感心して見てただけですが、その場でナレーションの声がのった映像を初めて見たときはとても感動しました。夜に、ちくちくとエフェクトかけてた甲斐がありました。仕上げてくださった映像制作スタッフの皆様に本当に感謝です・・。

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完成後の反応

社内で公開した反応は上々でした!グローバルのメンバーから、タイ語も作りたい!と要望がありタイ語版の制作が決定したと聞いて、とても嬉しかったです。「ขอบคุณ (ありがとう)!」社員から動画を使いたいと声をもらえたことで、ちゃんと目的が実現してるなと感じました。今後、日本はもちろん世界に向けてCookpad Visionを浸透していけたらいいなと思います。

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作ってみての感想

個人的な感想ですが映像制作に関わるのは、とにかく楽しかったです。静止画よりも全体の動きの方向を意識しての作画が難しかったのと、動画に加工をつけるのは大変だというこという学びがありました。また、動画の伝える力の強さを改めて感じました。一朝一夕では、Visionの浸透は難しいと思いますが、このアニメーションを通して少しでも多くの方にクックパッドのことを知って頂けたらよいなと思います。

今、アートディレクターを募集しています!

さて、今回クックパッド側で映像制作に携わったのは、わたしとアートディレクターの杉田です。こういった横断的な案件の場合は、外部パートナーとの連携と社内への確認などコミュニケーションが多く発生します。そういった中で頼りになるアートディレクターの存在はとても大きく、おかげで私も集中して作業に取り組めました。チームに一体感があると、仕事していて楽しいですよね!この記事を通して、クックパッドのお仕事に興味を持っていただけたら、是非一緒にお仕事しませんか?(応募は終了しました)

ご応募お待ちしています!5月からは恵比寿からみなとみらいにお引越しです↓

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以上です!読んで頂きありがとうございました!

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