「エコール」【映画記録11】

監督・脚本 ルシール・アザリロヴィック
製作国 ドイツ・フランス
公開 2004年


終始なんだこれは…という映画でした。

普段は見ないジャンルの映画を観てみようと思ったときに、アマプラのおすすめにあったので鑑賞。

ストーリーなしの映像美を味わう映画かと思っていましたが、予想とは違うものでした。

寄宿舎が何なのか最後まで説明はありませんでしたが、私は少女が女性になるまでの成長と危うさを表現した映画なのかなと思いました。
年長さんが舞台で踊っているシーンでは、あれ?人身売買のお話とかなの?とハラハラしましたが…。

舞台は山奥にある全寮制の女子校で現代にもありそうですが、制服は真っ白だし、棺桶入学だし、従順さが重視されていたり、大人が異常なものとして描かれていたり違和感を感じる部分が多いです。

これは女性として社会に適応するために必要なこととその異常さを極端に表現した結果なのかなと思いました。社会では目上の人に逆らうと痛い目見るというのを、従順さを重視することで表しているのかなと。

学校を出て初めて関わるのが男の子というのも、
その男の子が学校で教育された少女にメロメロなのも、教育の賜物ということなのかと複雑な気持ちになります。

でも、制服が真っ白なのは可愛い!
年長の子が美少女のお手本みたいでした。

女性は自分と重ねて観れますし、ほの暗くて美しい映画が好きな方も楽しめる映画ではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?