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救世主、爆誕。『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』

本当は去年の終わり際に観てたんですが、感想を書くのを忘れていました(オイ)。詳細が抜けてるかもしれませんが、いろいろ書いていきたいと思います。

1. あらすじ

歴史が変わった世界。明光院景都/ゲイツは、柔道のメダリストを目指す普通の高校生。数日後に都大会を控えていた。しかし、大会当日、対戦した際に足を負傷。治ったとしても、柔道を続けることは難しいと診断され、夢をあきらめざるを得なくなる。夢や進路が決まっている、友達のソウゴやツクヨミ。自分も何か考えないと……そうツクヨミと話し合っている最中、ロボットが現れ、ゲイツに襲いかかる。だが、謎の男が衝撃波を放って吹き飛ばし、ゲイツを助けた。男の名はウォズ。「君を、魔王を倒す救世主に導くためにやってきた。そうでないと、常盤ソウゴが最低最悪の魔王として、その名を轟かせる」と告げるウォズは、ゲイツにライドウォッチとジクウドライバーを差し出した......。

2. 良かったところ

『仮面ライダージオウ』テレビ本編だと”戦う仲間”という感じだったのが、ちゃんと18歳(くらい?)の少年少女が青春してる感じが伝わりました。ああ、平和な世界でちゃんと友達なんだなっていう。また、歴史は違ってもゲイツはゲイツなんだな、とも。正義感が強くて、他人のために頑張れるというキャラクター像は、41話~43話の歴史が塗り替えられた世界でもそうでしたが、今作でも同じ。そして、ソウゴやツクヨミ、黒ウォズと共に戦うアクションシーンも見どころ。仮面ライダーツクヨミのライダーキック”タイムジャック”もあるし、記憶がない状態でグランドジオウに変身してるのに、召喚するライダーが暴走系ライダー2体&ファイズブラスターフォームという魔王みを感じさせるソウゴもよかった。あの辺りは、毛利さん脚本の味という感じですね。

3. モヤっとしたところ

今作では、各作品の2号ライダーの力を結集した仮面ライダーゲイツ専用の新フォーム”ゲイツマジェスティ”が登場しますが、アクションがさっぱりしすぎてるのが残念。以前も記事を書いた『仮面ライダークローズ』の”クローズエボル”のアクションシーンは、CGも爆破もガッチリ使われてて、大満足なものでした。あれの後に『ゲイツ、マジェスティ』だと、ちょっと物足りないなぁ……と思ってしまって。人間関係やゲイツの心理描写に尺を割かれているのもあって、あまり時間かけられなかったのもあるんでしょうが……。また、今作の白ウォズは一応パラレルの存在ではあるんですが、ゲイツやソウゴに触発されて心変わりしたはずのキャラが、かなり悪役に近い描写になってるのがなぁ。その「パラレルである説明」が分かりにくいところが残念。

4. 総括

モヤっとしたポイントもいくつかありましたが、総じて楽しんで観れました。テレビ本編では「王を目指す高校生」と「未来から現在に来たレジスタンス」の三人が様々な事件に巻き込まれていたので、尺の都合上、等身大の18歳というシーンがあまりなかったんですよね。それが、60分の中でそれなりにとはいえ描写されてたのがよかった。また、『仮面ライダー555』『仮面ライダーW』『仮面ライダーオーズ』から、草加雅人、照井竜、伊達明が登場。なつかしくもカッコよさの変わらない三人が観られてよかったです。

さて、RIDER TIME第三弾が2月9日に公開。ディケイドとジオウのダブルメインの2作品が、動画配信サービスTELASAと東映特撮ファンクラブ(TTFC)で配信されます。まだまだ『仮面ライダージオウ』の物語は続くようで、ワクワクしております。この調子で『Vシネ仮面ライダーツクヨミ』とか出てこないかな(まだ言うか)。